新卒で働き始めた会社で今も頑張っているという方も、「職場環境合わないかも…」「もっとスキルアップしたい!」という思いから転職を検討中という方も、どちらもいらっしゃるのではないでしょうか。でも、その時々の選択が“良いもの”なのかは、後になってからじゃないとわからないもの。

今回は、株式会社CAREER FOCUSが30代・40代の正社員1,500名を対象に実施した「キャリア後悔に関する実態調査」をもとに、人生の先輩方のキャリアのリアルをご紹介します。
今の私たちから、10年後・20年後を考えたとき、今すべきことをお伝えします!
キャリア選択、満足してる? それとも後悔?
30代・40代の正社員に「これまでのキャリア選択において、やらずに後悔していることはありますか?」と質問。すると、全体の84.7%が「ある」と回答しました!
具体的には、後悔していることがあると回答した人の割合は、
30代:81.3%
40代:88.2%
という結果に。「取り返しのつかなさ」の表れでしょうか。40代の方が後悔している人の割合が多く、その割合は9割近くに迫っています。では、人生の先輩方はどのようなキャリア選択に後悔しているのでしょうか。
30代・40代が最も後悔しているキャリア選択トップ10! 一位は海外志向の…アレ!
最も後悔しているキャリアについて聞いたところ、1位は「英語・語学学習をしなかった(52.8%)」という結果に。市場がどんどんグローバルになるにつれ、英語や第二外国語ができる人と、できない人では与えられる機会に差が出てしまいますよね。
また、2位は「専門資格・スキルを習得しなかった(47.3%)」でした。1位と同様、年齢が上がってくる中で「自分が会社に必要とされる理由」を明確に持つ必要がでてきますよね。他に持つ人が少ない専門的な資格があれば、優先的にプロジェクトのメンバーに加えてもらえたり、昇進に優位に働く場合もあります。
また、3位には、「もっと早く転職すべきだった(36.8%)」も挙がりました。「転職は◯年働いてから」という話もありますが、躊躇して残り続けるとポテンシャルよりも即戦力かどうかが見られ、違う業界へのチャンスが狭まる可能性もあります。その次に、「副業・複業」「海外勤務のチャンスを逃した」という後悔が続きました。
それでは、こうした後悔は、収入に換算したとき、年収にどれほどの差が生じるのでしょうか。
後悔が生涯年収に与える影響は? 最大4,200万円の機会損失!?
後悔している選択を「実行していた場合」と「実行しなかった場合」の推定年収差は次のようになりました。
調査対象者全体の平均では、後悔が生涯年収に1,850万円のマイナス影響を与えています。具体的に項目を見てみると、最も推定生涯年収に大きな影響を与えるのは「海外勤務・留学のチャンスを逃した」で4200万ほど損をしていることがわかります。後悔1位の英語・語学学習をしなかった、と近い内容ですが、留学は語学力を実践レベルまで引き上げてくれ、ビジネスをで英語を使う機会に直結します。また、海外勤務は手当や帰国後の昇進にも影響大。そうすると、ここまで差がつくのは納得です。
2番目に推定生涯年収に大きな影響を与えたのは、「専門資格・スキルを習得しなかった」で、損益は3200万円。具体的には、資格を必要とする仕事において、「1級」などのつく上位の資格にチャレンジしなかったことや、業界自体を変えて行政書士などの難関資格に挑戦したかったのにできず、不満を抱いたまま今の仕事に定着してしまったなどが挙げられます。
3番目は、「英語・語学学習をしなかった」で2800万円の差が生じています。海外勤務・留学ほど直接的に響くことはないものの、TOIECの点数によって昇進やプロジェクトの参加に基準があり、足りないために参加できなかったなんてことも起こりかねません。
このように、若いうちにこそやっておくべきことが見えて来ましたが、そのタイムリミットや、実際に後期を感じ始めるタイミングはいつなのでしょうか?
後悔を感じ始めた年齢は…「28歳の壁」と「35歳の崖」
「キャリアに対する後悔を初めて強く感じた年齢」を質問したところ、以下の年齢に集中しました。
28歳前後:34.2%(同期との差、転職市場での評価を意識)
32歳前後:27.8%(結婚・出産などライフイベントとの両立)
35歳前後:41.6%(昇進機会の喪失、市場価値の低下を実感)
特に35歳はまさに「キャリアのターニングポイント」! この年齢を境に「やり直しが効かない」という焦燥感が急激に高まる傾向が見られました…!
行動しなかった理由TOP3 「先延ばし」「情報不足」「自信のなさ」
「なぜ実行できなかったのか? 」その理由を尋ねてみると、1位は「いつかやろうと先延ばしにしていた(52.8%)」となり、約半数がこの理由を挙げたことがわかります。その時々の忙しさに目が行き、長期的なライフプランを考える余裕がなかった人もいるかもしれません。
2位は、「情報不足により一歩踏み出せなかった(47.3%)」が挙がり。こちらも半数近くの回答を得ました。ネットの情報を鵜呑みにしてしまうと、実際の難易度よりも過剰に難しく考えて躊躇したり、周りに経験者がいなければ、仕事とスキルアップの両立を図る体験談を聞けないために、キャパを考えて諦めたりしがちです。人に聞くと、教材や学校を必要とするものであれば最短ルートでパスする方法も知れますが、独学でその情報に辿り着くのは難しいはずです。また、こうした理由が3番目に多かった「自分にはできないと思っていた(38.6%)」につながっていきます。
4位、5位には「周囲の目」「お金や時間がない」などの理由も挙がりますが、最大の原因は「先延ばし」であり、「緊急ではないが重要なこと」に取り組む習慣の欠如が浮き彫りになりました。
当事者が語る衝撃の声 後悔のリアルって…?
【英語・語学学習】
「30歳の時に海外事業部への異動のチャンスがあったが、英語ができないという理由で辞退。その同期は今、年収1,200万円で海外駐在している。自分は600万円で同じ部署に10年いる。人生が変わっていたと思う」
(男性・40歳・メーカー勤務)
「子どもに『お母さん、英語教えて』と言われた時、何も教えられない自分が情けなかった。子どもの可能性まで狭めている気がする」
(女性・37歳・事務職)
やはり実際に、年収や昇進のチャンスに大きな差がでてしまうケースも。チャンスは何度も巡ってくるとは限らないため、来たチャンスをそのときに掴む姿勢が大切です。また、子育てを通じて求められるスキルの世代間ギャップを感じ、子どもに負い目を抱くケースも。
【転職タイミング】
「ブラック企業だと分かっていたのに、『いつか改善される』と信じて5年我慢した。心身ともにボロボロになり、30代半ばでようやく転職。同世代と比べてキャリアが5年遅れている感覚が拭えない」
(男性・36歳・営業職)
「20代の時に声をかけてくれたベンチャー企業を『安定』という理由で断った。そのベンチャーは今や上場企業。あの時入社していた同世代は、今ストックオプションで数千万円の資産を築いている」
(男性・42歳・金融業界)
時代の流れを鋭く読むのはとても難しいことです。ですが、一つ言えるとすれば、心身をすり減らすような仕事は絶対に長く続かないということです。変わってくれるはず…という受け身な姿勢はやめ、自分が主導権を持ち続けることは、後悔を減らす一つの方法です。
【専門スキル・資格】
「AIエンジニアになりたかったのに『文系だから無理』と決めつけて諦めた。今、未経験からでも学べるスクールが沢山あると知り、10年前の自分を殴りたい気分」
(女性・34歳・人事職)
「簿記2級を取ろうとテキストを買ったまま10年が経った。本棚のテキストを見るたびに自己嫌悪に陥る。資格があれば経理責任者になれたのに」
(男性・41歳・総務職)
情報の不足でチャンスを逃したケースです。本当にやりたいと思ったことは、自らの手足を使って調べ、人に聞くなどしてよく確認することが大切です。
諦めないで! まだ間に合う! 後悔を克服した人の「リカバリー戦略」
ネガティブな話が多くなってしまいましたが、ここで諦めないで! 後悔を今に残す人がいる一方で、後悔を感じながらも行動を起こし、状況を好転させた人も存在します!
♦︎リカバリー成功事例 ケース1
35歳から英語学習を開始 → 3年で海外事業部長に
「35歳で一念発起してオンライン英会話を毎日1時間、3年間継続。38歳で社内のグローバルポジションに応募し、合格。年収は450万円→720万円にアップしました」
(男性・41歳・メーカー勤務)
♦︎リカバリー成功事例 ケース2
40歳で未経験からプログラミング習得 → フリーランスエンジニアに
「40歳でプログラミングスクールに通い、半年で基礎を習得。最初は単価の低い案件から始め、2年後にはフリーランスとして月収60万円。遅すぎることはないと実感」
(男性・42歳・元営業職)
♦︎リカバリー成功事例 ケース3
33歳で副業開始 → 5年後に独立、年収3倍に
「33歳で副業としてWebライターを開始。土日だけで月3万円から始め、3年後に月30万円に。本業と同等になった時点で独立。今は年収1,800万円です」
(女性・38歳・元会社員)
いずれの事例も、30代・40代という年齢のハンディキャップを持っていても、時間や人の目を気にせず、適切な情報源をたどり、実際に行動を起こしてきたことが伝わります。年齢が高いことはやはりネックにはなりますし、逆に若いことはそれだけで得です。それでは、こうした成功者の特徴をより詳しく分析すると、次のような結果となることがわかります。
リカバリーに成功した人の共通点
- 「遅すぎる」という思い込みを捨てた(93.2%)
- 小さく始めて継続した(88.7%)
- 期限と目標を明確に設定した(81.4%)
- 周囲に宣言して逃げられない環境を作った(76.9%)
行動を迷っている方がいれば、まさにこの1から順にやってみるだけで状況は好転するはずです!
世代別に見る後悔の傾向の違い
それでは、年齢によって抱いている後悔にはどのような違いがあるのでしょうか。
【30代の後悔】
「もっと早く行動すべきだった」系が多い
まだ挽回可能という意識があり、焦りと希望が混在
TOP3:転職タイミング、スキル習得、副業
【40代の後悔】
「取り返しがつかない」という諦めの色が強い
家族やライフステージの制約を強く意識
TOP3:語学学習、海外経験、起業チャンス
やはり、年齢が増すにつれて「判断をミスしたら取り返しがつかない」「今の時点でもう遅すぎる」という思いになりがち。また、家族を養わないといけないと考えると、万が一を考えて現状維持から抜け出せない人が多くなるようです。とにかく早い行動が大事ということがわかりますね。
企業・上司にしてほしかったサポートって? 一番は、「背中を押してほしかった」
「自分では踏み出せない一歩を、会社や上司が後押ししてくれていたら」という声が多数寄せられました。やはり、こうした会社としてのスキルアップ制度は社員にとって非常に重要です。せっかく人生の先を見せてくれる先輩方が多い環境です。キャリア面談や、メンター制度を通じて情報を得たり、社内公募で実践的にチャレンジしたりという機会は役に立ちます。逆に言えば、今こうした制度が整っている会社にいる方は、これらをすぐに利用してみることも重要です!
今回、最も注目すべきは、後悔の最大の原因が『先延ばし』ということ。日本の雇用システムが『会社が育ててくれる』という依存体質を育てる形になっている分、『受動的なキャリア形成』が起こりがちです。結果、30代半ばで初めて自分のキャリアと向き合い、『手遅れ』だと感じるケースが多発することに…。でも、今や人生100年時代。リカバリーの事例から分かるように、『遅すぎる』ことはありません。今この瞬間から一歩を踏み出す勇気を持って行動しましょう! (Ami)
情報提供元/株式会社CAREER FOCUS



