【元イギリス在住ライターが見つけた】イギリスで人気!最新ジャパニーズカルチャー事情

日本の文化って、本当に海外でも人気なんだって実感しました。

「Cool Japan」という言葉があったり、外国人観光客の数が目に見えて増えていたり…テレビや雑誌からも、アニメ、漫画、食、観光などいろんなものが注目を集めていることがわかります。じゃあ実際、海外に住む外国人の人はどのように日本の文化を日常に取り入れているのでしょうか? 今回は、イギリスに半年間住んでいた経験のある筆者が発見した、ガチで現地人の日常に溶け込んでいた日本文化をご紹介します♡

カツが人気なんです♡ カレーライス

イギリス人がカレーがだ〜い好き。イギリスがインドを植民地にしていた歴史から、本場のスパイスを楽しむカレーの文化が現地に広まってきたと言われています。日本の具沢山のカレーは、インドカレーとはまた違った料理として人気を集めているんです!

現地のスーパーを訪れるとKastu curryという文字をよく見るのですが、これがいわゆる日本のカレー。カツが乗ってなくてもカツカレー! 

さらに、ロンドンにはCoCo壱のお店がいつも行列を作っているほど大人気なんです。筆者はイギリスのCoco壱では食べたことがないものの、現地の大学のフードコート内にあるKatsu curry屋さんに訪れたことがあります。そこで食べたのはこんな感じ。

野菜の甘みがしっかりと感じられる味で、ほとんど辛さを感じません。米はおそらくタイ米。付け合わせには少し酢の味が感じられる、きゅうりやにんじんの漬物が。現地で入手できる食材に置き換わって提供されているのか…! と驚きました。

カップ麺でも人気! ラーメンといえばとんこつラーメン

ラーメンが人気というのは聞いたことがある方も多いと思うのですが…中でも一番人気なのはとんこつ。ただのラーメン屋さんじゃなくて、「とんこつラーメン」のお店が多いんです。

↑こちらが筆者が現地でいただいた豚骨ラーメンです。刻んだ玉ねぎ、長ネギ、チャーシュー、煮卵などが贅沢に乗っかったラーメンで、日本に店舗があっても行きたいくらい、美味しかったです。中にいたお客さんは日本人ばかりなんてことはなく、ほとんどが外国人の方でした。ちなみにドリンクにはラムネも売られています。

価格はこれで2000円ほど。高いだけあって、カウンター席はなくボックス席で、ゆったり友人と会話できるような空気感。回転重視の日本のラーメン屋さんとは違うようです。

また、なんとカップラーメンのかたちでも豚骨ラーメンを楽しむことができるんです。↓

こちらは味の素から出ている「OYAKATA」というシリーズのカップ麺。日本の会社が作っているだけあって、美味しくいただけました。お値段はだいたい300円くらいと、やっぱりちょっと高め。

豚骨の名は外国人にも知られているワードのひとつ。「TONKOTSU RAMEN」と書かれて販売されているものもあれば、「PORK RAMEN」と英語に訳されているものもありました。そっか、結構シンプルにポークラーメンって言うんだ、という点も驚きました。

ビーガンの日本食ってどういうこと? 謎・日本食

豚骨ラーメンやカツカレーのように、日本のレシピをそのまま再現されているものもあれば、「え!?」と驚くようなアレンジがされてあるのも海外の日本食のおもしろいところ。

こちらはイギリスでも人気の日本食屋さんで食べたもの。カツ丼と焼きそばです。カツ丼はそのまま日本の定食屋さんで出てきそうな味と見た目でした。焼きそばは麺がストレートで少し硬い、ちょっと独特な感じ。日本で定番豚肉を入れたものではなく、シーフードが具材になっていました。

↓ほかにも、日本人に馴染みのあるいろいろなメニューがありました。でも、右下のごま豆腐丼は初見。

続いてはビーガン向けの日本食を提供しているレストラン。

だし文化が強い日本食において、どうやってビーガンで日本食を再現するんだ…? と疑問でしたが、焼きそばに関してはこれはこれで別の料理として美味しい! 味付けは醤油ベースで、ソース焼きそばとはまた違った味わいですが、長ネギと胡麻、紅生姜で日本っぽい雰囲気が出ています。こうしてみると、外国人のもつ日本食のイメージにどんな要素が含まれているのかがわかって面白い。

こちらは同じお店でいただいた、OBENTO(お弁当)。カレーが弁当箱に入ってる!? カレーの具材は玉ねぎのみでした。そして、アボカドとパプリカが巻かれた巻き寿司に、豆腐の唐揚げ。なかなか本場の日本では食べたことのない日本食。

ちなみに、このお店には店内に巨大な桜の造花が! これは日本にあっても話題性ありそう。ダイナミックで写真映え間違いなしでした♡

また、海外で売ってる日本食のお弁当には大体マヨネーズやゴマだれがかかっていて、結構カロリー高めだったりもします。

女の子はみ〜んな持ってる。サンリオ

予想以上に女の子はみんな好きだったのがサンリオ♡ アパートに住んでいたとき、部屋着が上下キティちゃんの子いて可愛かったのをよく覚えています。

特に人気なキャラクターは、キティ、クロミ、シナモン。イギリスでは、BTSやサンリオのキャラクターを中心に販売する、MINISOという中国発の雑貨店が大人気。現地の女の子たちはそこでサンリオグッズを購入するようです。

ミルクティーはないのに…? 抹茶が大人気

イギリスのおしゃれカフェにも普通に抹茶ラテが置いてあるんです。紅茶が国民的人気のイギリスでミルクティーはほとんど見ることがなかったのに、抹茶ラテはむしろ大人気で驚きました。ただ、抹茶がそれだけで売られていることは少なく、牛乳や豆乳で割ってラテにしているところがほとんど。筆者も一度飲んだことがありますが、基本甘みを加えた状態で提供していて、日本より気持ち甘めかな? と感じるものの、日本で飲むものとは遜色ない美味しさ。筆者が訪れたあるカフェでは、注文を受けるたび茶筅(ちゃせん)で立ててから作っているようで、「本格的…!」と感動。アレンジしすぎることなく、日本の文化をリスペクトしてくれてるのって嬉しいですよね。

“ガシャポン”で伝わります。ガチャガチャ

意外とイギリス人に大人気だったのがこちら! イギリスには、数十店舗、バンダイ直営のガチャガチャのお店があります。「GASHAPON」として現地にその名前が馴染んでいるんです。日本のアニメや漫画のキャラクターや、ミニチュアは海外でも人気なんですね。

海外人気高めの化粧品ブランド。資生堂とCurel

日本が誇るコスメブランドである、この2社。さすがの資生堂はどこの薬局やデパートにも現地の高級ブランドと並んで個別のコーナーが設置されていて大人気。キュレルの製造元である花王は動物実験を廃止しているエシカルなブランドですが、動物や環境への配慮が厳格に進む海外では、環境にも肌に優しいブランドとしてとっても人気。海外生活のストレスから肌のゆらぎを頻繁に感じる中で、困ったら日本のブランドを購入できる安心感たるや、凄まじかったです。

 


みなさんの驚いた、イギリスで人気の日本文化はありましたか? 日本食、コスメ、そしてガチャガチャまで…意外と、わざわざ探そうとしなくても自然と目に入ってくるくらい、どこに行っても日本の商品を目にすることができました。改めて、日本が海外でも認められているってわかると嬉しいですね♡