50年後の自分を想像する…たなべさおりさんのホンモノ論
会社員経験者ならではの目線で、シンプルながらもときめきのあるコーデが人気のスタイリスト たなべさおりさん。30歳になる前に買って正解だと思ったアイテムを紹介します。
製薬会社に勤めたのち、読者モデルを経てスタイリストへと転身。骨格診断アナリスト、パーソナルカラーリストの資格を持つ。現在は『CanCam』をはじめ、様々な女性誌で活躍。
たなべさんの〝ホンモノ〟はこの3つ
「50年後の自分を想像してみて。おばあちゃんになった自分が、それを身につけていたら本物!」
■PRADA/刺しゅうバッグ
独立したての28歳の頃、店頭で見かけてひと目ボレ。クラシカルなデザインがツボでした。頭の中でおばあちゃんになっても使っている絵が浮かんだので即決!
■Tiffany & Co./バイ ザ ヤードのネックレス
初めてCanCamの表紙を担当できたことがうれしくて29歳で購入。今の編集長がバイザヤードを愛用していて、憧れていたんです。
■DIOR/ディオール オブリークのバッグ
YouTubeを始めた記念に購入。DIORのオブリークシリーズは憧れの存在。28歳当時は買ったもののずっと部屋に飾っていて、30代になってから使える自信がついてきました。
頑張って手に入れたものがあると、明日も頑張ろうと思える!
実は会社員の頃にお金を貯めて買ったいくつかのハイブランドのアイテムを、スタイリストアシスタント時代にお金がなくて売ってしまって…。仕方がないですが、今も後悔があります。だから今、私の手元にある「20代で買った本物」はスタイリストとして独立をした28歳の頃から集めたもの。
私が気になるハイブランドのアイテムを見つけたときに、まず行うのが50年後の自分を想像すること。おばあちゃんになった自分がそのアイテムを持っている姿を想像します。そうすると「これは私の本物じゃない」とか「これは、絶対に買ったほうがいい」と判断できるんです。
そしてもうひとつ。今の時代はSNSで流行りのブランドアイテムの写真が流れてきて判断力が鈍りがち! だから一度SNSから離れて考えることも大事。
基本的には、自分の記念日やご褒美で、高価なアイテムを買うようにしています。そうすると、もっとアイテムに愛着が湧いてくるんです。そうやって集めたお気に入りたちは、袋に仕舞わないでお店のディスプレイのように飾るのもこだわり。私にとってクローゼットはパワースポット(笑)。頑張った記憶や楽しかった思い出が蘇って、また頑張ろうと前向きな気持ちになれます。
■我が家のクローゼットをご紹介♡
バッグはシワにならないように中に詰め物を入れて飾ります。見るだけで気分が上がります。
ネックレスは絡まないようにチェーンを伸ばして収納。
長く愛用できる、と確信したら自分へのご褒美に
ハイブランドは勇気のいるお買い物だからこそ、ずっと先も使っている自分を想像して長く使えるものを選びたい。トレンドに左右されず、SNSから距離を取って、じっくりと考えてみる時間が大切ですね。これだ!と感じたら、頑張った自分へのご褒美に迎えてみてはいかがでしょうか♡