職場の飲み会って、ホントに必要ですか?502人が答えた、令和の「呑みニケーション」事情

「呑みニケーション」ってどう思う?

世の中のお酒との付き合い方はどんどん変化してきていますよね。以前は飲み会に行くのが当たり前だったけれど、今は参加自由。

各々、自分に合ったお酒との付き合い方を選択しているはず。そんな今、皆さんは「呑みニュケーション」に対してどんなイメージがありますか?

ここでは、株式会社ドリームプランニングが運営する不動産のお悩み解決サイト「URUHOME(ウルホーム)」が、「ビジネス分野に興味・関心を持っている」男女502名を対象に実施した「呑みニケーション」についてのアンケートをご紹介していきます。

呑みニケーション、とってる?

同じ部署の人や取引先となど、お酒を飲みながら楽しい雰囲気で本音を話す…数年前までは当たり前の風景でしたが、今では最も回答が多かったのは「とっていない」(44.2%)。「とっている」方は29.8%にとどまりました。

「呑みニケーション」をどうとらえているか、印象を聞いた結果がこちら。寄せられたコメントと一緒にランキングを確認していきましょう。

 

1位「プラスになる相手なら積極的」 182名(36.2%)

〈回答者のコメント〉

「仕事上プラスにならない立場の人から、誰も付き合ってくれないからという理由でよく誘われますが、メリットがない場合は普通に断ります」

「何か自分にとってメリット(メンツや情報収集など)があれば参加する」

「呑むこと自体は大好きです。でも仕事上の人となると、自分にとって有益である人としか呑みたくないです」

「飲みながらする仕事の話の席は、調子良く、景気が良いだけで中身のない話をする人が多いので必要ないと思っています」

1位になったのは「プラスになる相手なら積極的」でした。単なる友達ではなく、あくまで仕事相手。人を選んで参加したいというのが令和の本音のようです。

2位「好きではないからとらない」 140名(27.8%)

〈回答者のコメント〉

「職場で必要な仕事をして、それ以上職場の皆さんと関わりたくないです」

「そこまで仲良くない人達や、普段から仕事上のみで付き合ってる人たちの場には、なるべく参加したくないのでお断りしてます」

「アルコールが飲めないので、飲み会の会費が高すぎる」

「元々お酒がそれ程強くありません。最近は忘年会で社員が集まって飲む程度。酒の席が楽しいのは酒好きの上司だけ。これまで酒の席の会話で有益な話や嫌いな人との関係が改善したこともありません。できれば呑みニケーションは一切ない方が良い」

「飲み会に参加すると、ほとんどが上司や同僚の愚痴、悪口に終わってしまう傾向が強く、好きではありません。また、飲みすぎ、食べ過ぎになるので、健康にも良くないです。飲み会に参加するなら、そのお金を読書や勉学のために使った方が自分のために良いと思います」

次に多くの回答を集めて2位になったのは「好きではないからとらない」でした。職場の人と深く関わりたくない、お酒が飲めない、話題があまりいいものではない…と理由はさまざまですが、「参加したくなければしない」という選択をする人は増えているようです。

3位「仕事の延長だから仕方ない」 91名(18.1%)

〈回答者のコメント〉

「嫌々でも参加してみると意外な情報が入ってきたりすることもある」

「そもそも呑まないので参加したくないですが、仕事関係であれば行くべきかなと思ってます。本音は行きたくない」

「飲み会を断るとその後の仕事に支障が出る程度に扱いが悪くなるので参加、お酌は行っていました」

「職場は年上しかいないのであまり気が進みませんが、欠席する選択肢を貰えないので参加しています」

「本当はプライベートの時間を大切にしたいが、上司との関係を円滑にするためには行かないといけないと思う」

「仕事の延長だから仕方ない」と割り切って、好きか嫌いかに関わらず参加している人も多いようでした。コメントには、嫌々でも参加してみたら得るものがあった、という人もいれば、「断るとその後の仕事に支障が出る程度に扱いが悪くなる」「欠席する選択肢をもらえない」という人も…。百歩譲って「行った人にプラスなことがある」はわかるとしても「行かなかった人にマイナスがある」って、ちょっと納得いきませんよね…。

4位「幹事やお酌は気が進まない」 78名(15.5%)

〈回答者のコメント〉

「お酒が苦手なので好きではないが、上司と素で話せる貴重な機会だと思うので参加しています。ただ、お酌や料理の取り分けなどは苦手です。タイミングも難しいし、人によってやってほしくないタイプもいるから」

「そもそもお酒を飲まないので会費の元を取れない場合が多く、そういうものに出席した方が人としての理解が深まるとわかっていても気が進まないです」

「気遣いが必要なので、仕事以上に疲れる」

「メリットもあるとは思いつつ、デメリットの方が大きいと思っています。」

「元々酔っ払いから嫌な思いをさせられたりとトラウマがあるので、仕事に繋がると分かっていながらも、お酒の席は絶対に行きたくないです。……」

4位にランクインしたのは「幹事やお酌は気が進まない」。段取りを決めたり、気を配ったり… 飲み会の幹事やお酌には向き不向きもありますし、気の進まない人もいますよね。

5位「昭和の悪習を根絶すべき」 49名(9.7%)

〈回答者のコメント〉

「もう時代遅れの悪習だと思う。効果もほとんどない」

「仕事なら仕事の時間にするべきで、かつ酒が必要だと思っている時点で逆に仕事ができない証拠でもある」

「飲みの場でしか話せないことなど無いと感じています。仕事中にすべて話すべきかなと個人的に考えています。仕事の話をする飲み会はただの仕事でしかないので、給料を出してくれれば参加してもいいかなとは思います」

「パワハラの一種だと思っています」

「呑みニケーション自体が昭和時代の古い価値観であり、時代錯誤。こうした古い習慣は現代にマッチしていないため根絶するべきだと思っています」

年代問わず、呑みニケーションのことをはっきりと「昭和時代の古い価値観」と捉えている人も約1割ほど。ここまでの話で出てきたように「参加する人の大半も嫌々、参加しない人にもマイナスがあり、ごく一部の人だけが楽しんでいる」というなら、一度見直したい習慣。

6位「呑みの場でこそ重要な話ができる」 39名(7.7%)

〈回答者のコメント〉

「呑みの場での会話は、リラックスした雰囲気の中で普段話せないことを語り合える貴重な機会だと思います」

「参加するメンバーによって気を遣うこともありますが、自分が入社した時や新人が入社してきた時に飲み会を行うことで周りの人の人柄やキャラクターを知ることが出来たり、仕事以外の話もできるため自分が思っていたよりも接しやすいと感じて仲が深まる機会が何度もあったため、無理には誘わないが声をかけるようにしている」

「次の日が出勤日でなければ、先輩の話を聞くことは自分の為にもなるので呑みニケーションの文化はいいことだとかんがえています」

「新卒の頃より、上司にたくさん飲み会や食事に連れて行ってもらいました。社内では話しにくい情報や噂話など、社内の情報通になるためにはお酒の場は必須だと感じています」

ここまでは比較的マイナスな意見が多かったですが、6位まできてようやく「呑みの場でこそ重要な話ができる」と、メリットを感じられる意見。確かに、会社では言えないことや、なかなか見られない一面を発見しつつ、お酒の力を借りてコミュニケーションすることで仕事が進みやすくなることもゼロではありません。

7位「大好きで、積極的にとっている」 38名(7.5%)

〈回答者のコメント〉

「個人的には仕事で嫌いな人がいない為、好んで上司達と飲みに行ける」

「嫌いな人の誘いじゃない限り、積極的に参加します」

「コミュニケーションが苦手で、仕事中は全く話せなくなります。飲みの場ですとゆっくり話せて、相手の事もよく知ることができるため大好きです」

「単純にお酒が好きなのもありますが、相手が気持ちよく話ができる場を作るのが得意なので、自分の株を上げやすくて好きです」

「お酒はその人の本当の姿が現れると思っているので積極的に参加しています。お酒が好きというよりも、あのワイワイした空気が好きです」

呑みニケーションに消極的な項目が目立つ中で、7位には「大好きで、積極的にとっている」がランクインしました。「ワイワイした空気が好き」というコメントも。しっかり飲み会を楽しんでいる人もいるようです。

8位「社会人の常識だから嫌でも参加すべき」 12名(2.3%)

〈回答者のコメント〉

「歓送迎会、節目の飲み会は親睦を深める為に参加している。会社は”仕事量は増えるが残業はするな!”と…コミュニケーションがとれない」

「最初は行きたくないが、いってみると案外楽しいものです」

「辛い時もあるが、参加するのは致し方ない」

「呑みニケーションでも仕事の話にはなるし、社内関係を円滑にするためにも参加すべきだと思います」

少数ではありますが、「社会人の常識だから嫌でも参加すべき」という意見も。中には、「行ってみると案外楽しい」のように、気乗りしない飲み会でもいざ行ってみたら楽しい、というコメントもありました。

9位「仕事の評価につながる」 8名(1.5%)

〈回答者のコメント〉

「呑み会に参加する事で顔と人柄を売る事ができると思っている。良い印象を与えるには効率的な場だと感じているが、半強制は良くないと思う」

「お取引先との飲み会は接待と割り切り、おもてなしに終始します。会社の同僚などとは会社では見られない姿も見ることができるので仕事を円滑に進めるために参加します。会社の仲良しは別途行きます」

「本当はプライベートの時間を大切にしたいが、上司との関係を円滑にするためには行かないといけないと思う」

「なるべく行かないようにはしてますが、コミュニケーションのきっかけに参加するようにしています」

「お酒の席だと、業務時間内に出来ない話ができ、仲も深まることがある」

9位は「仕事の評価につながる」でした。上司など会社の人への自己アピールの場にしていることがわかるコメントもありますね。仲のいい人とは別途飲みに行っているという人もいました。

どれに共感した?

皆さんの考え方に近い項目は何位にランクインしていましたか? やっぱり飲み会のあり方も、時代と共に変化しているようでした。自分にも相手にも無理のない範囲はどこなのか、見極めていく必要がありそうですね。

情報提供元/URUHOME