Woman Insight編集部（以下、WI） フリーペーパーを作ったり、いろんな企業と関わったりしだしたきっかけはなんだったんですか？
星野有紀さん（以下、星野） 自分としてのきっかけは、大学3年生のときに会社を立ち上げたことですね。すでにいろいろサークルを使った商品開発やPRに携わる仕事の話がきていて、企業側から「代理店を通したい」って言われることも多くて、起業することにしました。
WI 大学3年で企業……すでに社長ですか……！ 大学3年生といえば就活の時期ですよね？
星野 そうなんです。周りはみんな就活真っ只中だったので、私も経験しようと思って一時期、就活もしていました。でも、面接で大学生活にやってたことを話すと、どこの会社の面接官も「自分でそんだけやっているなら、会社を作ったほうがいい！」と言ってくださったので、そこで起業を確信しましたね（笑）。
WI いま、サークルへの仕事の依頼はどんなものが多いですか？
星野 企業からサークルへの依頼として一番多いのは、新商品や新サービス、新規事業の立ち上げの際に、女の子の視点でプロデュースしてほしいというものです。
WI 女の子の視点、ですか？
星野 そうですね。例えばある企業が、新しく若い女の子向けにサービスを始めたい、というようなときですね。若い女の子向けのサービスなのに、社内には男性しかいない。あるいは女性の方がいらしても、若い子と全然触れ合ってない。そんな人たちだけで若い子向けのサービスを始めたって、うまくいくわけないですよね。
WI それはそうですね。
星野 それに、私たちが外部の女子大生サークルだということも重要なんです。会社内の方だと、もし、それが「ダサい」と思っても、直接上司には言いにくかったりする場面もあるんです。感覚的に「ダサい」と感じるものに、本当は理由なんてないんです。でも、「なんとなくダサくてイヤだ」とは、なかなか会社内の人だと言いにくいですよね。実はその感覚が大事だったりするんですけど。私たちなら消費者目線で意見できるし、外部だから言えることも結構あるんですよ。
WI まさに「女子大生サークル」ならではの強みですね。
星野 そうなんです。たったひとりの大学生がただなにか意見を言っても、それにはなんの価値もないかもしれません。だけど、大学生が大勢いることによって、その意見が集約され、平均化になってきて、マーケティングになります。ここに価値が生まれるんです。その点、「L’Allure」には200人以上の女子大生がいますから、それができるというわけです。
まさに女子大生の「いま」を知りたいなら、「L’Allure」に聞くのが一番いいかもしれませんね！
さて次回は、サークルのこれからについてお話を聞きます。全国規模、世界規模でガールズカルチャーを盛り上げていきたいという「L’Allure」の目標は大きいようです……お見逃しなく！（松本美保）
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