そもそも「和食」とは、伝統的な一汁三菜をベースにしています。
一汁三菜とは以下のとおり。
・主菜……肉や魚の本来の味を重んじた、シンプルな味付けの調理。
・副菜……おひたしや和え物、酢の物など、野菜主体の小鉢。
・汁……味噌ベースのため、大豆のタンパク質を長期的に摂取できる。
・漬けもの……乳酸菌もビタミンも豊富で、免疫力や代謝機能をアップ。
もともとは主食であるご飯をおいしく食べるための工夫だったこの食の様式。はからずも、日々、大豆や乳酸菌を摂り、主菜で良質なたんぱく質、小鉢でたっぷりの野菜と、完璧なバランスの健康食になっていたなんて、驚きですよね。
また、和食はだしの味を生かすため、必要以上の動物性脂肪を摂らなくてもおいしく味わえる、というところも、少量でも満足感を得られる理由のひとつだったようです。
そんな和食がなぜいま、消える危機を迎えようとしているのでしょうか。