出発すると、犬たちは水を得た魚のように、雪原を全速力で走る、走る、走る!
カーブにさしかかると、スキッパーが犬たちに声を掛けてスピードを制御してくれます。地面すれすれに走るソリのスピード感と、犬たちの息づかいがとっても気持ちいいもの!
これまでにも何度か犬ぞりに乗るチャンスがありましたが、実は乗ったのは、今回が初めて。というのも、いままでは「人間の遊びのために走らせて、犬たちに申し訳ない……」という気持ちでいっぱいだったからです。けれど、実際に犬ぞりを体験してみると、犬たちがとっても喜んで楽しんでいることがわかり、その考えは180度変わりました。犬たちから、「早く走らせろ!!」だったり「もっともっと走りたい!!」という気持ちが伝わってくるのです。
犬たちが楽しく走っている姿や、スタッフと犬の信頼関係を見ていると、それだけでも楽しくなります。
楽しい思いに満たされながら30分ほど大雪原のなかを走ります。雪に覆われた山々や、遠くにトロムソの街並みが見渡せる場所も。寒さも思ったほどではなかったので、「楽しい、爽快!」という気持ちでいっぱいになり、犬ぞり体験を終了しました。
スタート地点に戻ると、犬たちもひとやすみ。これまで犬ぞりを体験していた人たちが犬たちと戯れたり、記念写真を撮ったりと、のんびりした時間を過ごせます。
そのあと、お昼に大きな小屋でトナカイのスープとコーヒーをいただきました。トナカイのスープは、現地の人たちが普通に食べている料理。自分がいま、北極圏にいるんだ……ということを実感させてくれるものです。
★前回はコチラ→ 【ノルウェー連載1】札幌ほどの寒さでオーロラを観られる!北極圏の街「トロムソ」の魅力
◆取材・写真 丹葉暁弥
シロクマを撮り続けるカメラマン。毎年のようにノルウェーにも訪れている。
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超話題の丹葉さんの写真集『HUG!friends』に関する記事はコチラ
★シロクマを撮り続け15年!話題の本『HUG!friends』カメラマンに裏話を直撃
取材協力
・フィンエアー http://www.finnair.co.jp
・ノルウェー政府観光局 http://www.visitscandinavia.org/ja/Japan/
・トロムソ市観光局 http://www.visittromso.no/en/
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