体型が変わってサイズ感を変えたり、生地がほつれて補修したり…….「服のお直し屋さん」というと、ひと昔前までは「必要に迫られて」駆け込むものでしたが、どうやら最近は、ちょっと事情が異なるよう。
大枚をはたいて清水買いしたはいいものの、月日は流れ、トレンドは移ろい……、いつしか過去の産物と相成ったブランドものの服、みなさんのタンスの中にも眠っているのでは?
「このシルエット、今じゃないでしょ!」
「高かっただけあって生地は最高なのになあ…」
「この一着とともにすごした、美しきセイシュンの日々よ! ヨヨヨ…(嗚咽)」
理由は数あれど、断捨離リストにはどうしても入れられない「惜しい服」。その再生術を『MEN’S Precious』のファッションディレクター山下英介さんが、お直しの名店「サルト」にオーダーした私物の実例を通して誌面で伝授しています。
たとえばプレーンなシャンブレーシャツ。
長く愛用しているとどうしても首回りが黄ばんできたり、擦り切れたり…。
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衿を替えただけで、ほほーっ、クレリックシャツのでき上がり!
こちらのテクはアウターにも応用可能なようでして…。トレンチコートの衿を、なんと毛革に!
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どひゃあ、大胆な素材選びで、ここまで印象が変わるんですね~。
そして、極めつけは、こちらの大変身テク。
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ネクタイがリングベルトに!
キッチュなネクタイを「生地」とみなして、まったく別のアイテムに仕立ててしまうという荒技。なるほど~、時に思い切りが肝心なんですね。ちなみに上記のお直しを実践したお直し屋さん「サルト」は、銀座、原宿、札幌に続き、今夏、二子玉川店もオープン。まさに破竹の勢いの「攻めのお直し屋さん」だとか。
長く着て愛着があるぶん、ヨロコビもひとしおな「攻めのお直し」。みなさんも、タンスの肥やしを今一度見つめ直して、攻めまくってみてください!(ナスターシャ澄子)
(撮影・渡邊修身/『MEN’S Precious』2013 Autumn P.116-P.117より)
( 『MEN’S Precious』2013年秋号)
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