2022年流行間違いなし!食のプロ激推し・この夏食べたいエスニック料理TOP3♡

独特な風味を持ち、クセになるエスニック料理。街でお店を見かけることも増え、気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、日本国内においてエスニック文化や食の普及活動を行う「一般社団法人 日本エスニック協会」が、深く広いエスニック料理の魅力を多くの人に訴求する事を目的に会員120名に行った「日本エスニック協会が予測する“この夏絶対流行する!エスニック食“ランキング」の結果を紹介します!

 

第3位 フムス(中東)

栄養豊富!そしてヘルシー!大注目のハラルフード

フムスはレバノンやイスラエルなど、中東の広い地域で昔から親しまれてきたソウルフード的存在の豆料理です。

「メゼ」と呼ばれる中東料理の前菜を代表する一品で、ひよこ豆とタヒーニ(中東の練りごま)、オリーブオイルなどをペースト状にしたものになっています。様々な栄養素がとれるフムスは、昨今の健康ブームの影響から注目度が高まっています。昨年ではコンビニエンスストアでも商品化され、今年はさらに注目したいメニューです。

 

第2位 バインミー(ベトナム)

ボリューム満点!具沢山のサンドウィッチ

野菜や肉類など、様々な具材をパンにはさんで食べるバインミー。ファストフードとして気軽に食べられて、ボリューム、栄養ともに満点のベトナム版サンドイッチ。バインミーという名前自体に「フランスパン」という意味があります。ベトナム、カンボジア、ラオスでは、フランスの植民地時代の影響でパン文化が根付き、ファストフード的存在として、朝食やランチ用に屋台で買い求める光景が見られます。ニンジンやダイコンの甘酢漬けや豚肉のパテ、パクチーなどのハーブに、魚醤のヌクマムのソースをたっぷりかけることで、ボリュームがありながらもさっぱりとした味でもいただけます。

新型コロナウイルスの影響によるテイクアウト需要増加が後押しになり、バインミーの販売は年々増加。エスニック料理店でなく、居酒屋やカフェ業態といったエスニック専門店でない店舗での提供も増えており、ファストフードの定番になりつつあるかもしれませんね。

 

第1位 カオソーイ(タイ)

食感まで楽しめる!タイ版カレーラーメン

カオソーイはタイの北部、第二の都市であるチェンマイの名物料理。中国系のイスラム教徒が伝えた料理といわれていて、禁忌で豚肉を食べないイスラム教徒のために、具材も鶏肉が使われています。元々、周辺国のミャンマー、ラオスからタイへと伝わりました。

レッドカレーペーストをベースとしたスープに卵麺。さらに揚げ麺をトッピングするという個性的な麺料理。カリカリの揚げ麺とモチモチの卵麺の食感の違いが楽しく、ココナッツミルクのマイルドな味に、唐辛子の刺激がグッと浸透します。柑橘のマナオ、玉ネギの一種であるシャロット、キャベツや高菜の酢漬けが添えられていて、それらを加えることで味が引き締められます。

観光地としても人気のチェンマイの名物料理であることから、日本人にも知名度が高く、ファンも多いです。日本のタイレストランでもカオソーイを提供する店が増えていて、海外旅行がしにくくなった昨今は、現地の味を懐かしむ人も少なくありません。カレーラーメンというイメージから食べやすく、タイ料理初心者にもおすすめ。2つの食感の異なる麺を使用している珍しさもあり注目の麺料理といえます。

 

<その他にもおすすめは?>

企業に商品化してほしい第1位 ビリヤニ(インド)

具材×スパイスの南アジアを代表するごちそうご飯

ビリヤニは、インド及び周辺国で食べられている炊き込みごはんのような料理。スパイスの香りと上品な香りあるバスマティライス(長粒種)が鍋の中で調和して、極上のうま味を生みます。しかし、調理法は難しく、その方法は大きく2つ。

「重ね煮」

湯取り式と呼ばれており、湯の中で米を対流させて茹でたごはんをグレービーソースやマリネしたチキンなどの具材を重ねて調理する方法。ある程度完成させたライスとソースを合わせています。

「炊き込み」

生米とチキンカレーなどを合わせて炊き込む方法。地域性はもちろん、宗教の違いでも、調理法や使用する具材がかわります。イスラム教徒の人たちには、チキンやラム肉を使用したビリヤニが、ベジタリアンが多い南部地方では野菜のビリヤニが人気です。

専門店の出現やスパイス料理、南インド料理のブームが後押しによって、「商品化して欲しいメニュー」の1位にランクイン。今年は更に日本国内でインド料理の定番メニューの一つになるかもしれません。

 

エスニック初心者におすすめ第1位 フォー(ベトナム)

米粉麺を使ったベトナム風ラーメン

フォーは、平べったいライスヌードルのことで、「フォー・ボー」といえば牛肉いり、「フォー・ガー」といえば鶏肉入りのベトナム風ラーメン。発祥地はハノイと言われていますが、ベトナム全土で食されており、地域によって味付け等も異なります。北部はさっぱりとした味付けながらしっかりと出汁が効いており、南部は比較的甘いスープの味わいが特徴です。どの地域のフォーでも、米粉を利用し、優しい味付けがされているフォーはエスニック初心者におすすめするのにピッタリ。

日本でも、ここ数年エスニック料理店での提供にとどまらず、ハノイの人気フォー専門店ができたり、日本産のフォーを使った専門店も増えており、インスタント麺でフォー商品の販売もされています。エスニック料理としては身近で知名度も高い料理かもしれません。また2022年は各食材の原料高騰にともなった米粉の再注目、2023年の日越外交関係樹立50周年とフォーへの注目が集まる機会も増えそうです。

 

聞きなれない料理名も多く、気になっても挑戦しづらい人もいるかと思います。そんな方は、特に今回のランキングを参考にエスニック料理に挑戦してみてください!まだまだ海外旅行が難しいところがありますが、その分美味しい料理で海外気分を楽しみましょう!(岡美咲)

情報提供元/一般社団法人日本エスニック協会