「方角」って、不思議な存在です。引っ越しのときに気にしてみたり、SNSで吉方位に旅行に行ったという話を見たり。でも、そもそもどうして「ラッキーな方角」って存在するのでしょうか?
古今東西の占術を使いこなし、大阪・ミナミで大行列の伝説をつくった占い師、暮れの酉先生に、「方位って何?」という素朴な疑問と、2022年のゴールデンウィークに行くべきパワースポットをうかがいました。
そもそも「吉方位」とは何?
「古代中国で作られ、陰陽師も使っていた暦が元の考えにあります。
現代のように科学やカレンダーが発達していなかった時代は、いつ種をまけばいい収穫ができて、いつならばよくなかったかがわかりません。そこで古代の人々は、なんとか豊かになりたいという必死の願いで暦を作り、時間や方位に意味づけをして吉凶や属性を当てはめ始めました。
その時間・その方位に出向くと、エネルギーを吸収できるというのが方位の考え方。それが今でも「吉方位」「凶方位」として残っています」
吉方位に数歩でも歩けばいい効果は得られるの?
「さまざまな考え方があり、『5分歩けばいい』という説もありますが、自分が得たい効果によっても異なると思います。考えがグルグルと詰まってしまったなら、いい方角に向かって散歩をすることで、大地からエネルギーを吸い取って、気のめぐりがよくなるはずです。単純に気持ちをラクにしたいなら5分10分でも構いませんが、可能ならば、ゆっくりでも、寄り道しながらでも、1時間程度は歩くのが目安です。
特に「流れがある場所」がいいですね。川、大きな道路、人の流れがあるところ…。何かしら動きがある場所は、強い気があります。そういった気の流れに乗ることで、運の流れに乗るアクションを助けてくれます」
ゴールデンウィーク、どこに行くか迷ったら、どこがおすすめ?
「『北西の方角』『緑豊かで水がある場所、できれば清流』がおすすめです。
少し遠出するなら、たとえば東京からなら長野や能登半島、大阪からなら神戸や出雲。
2022年のゴールデンウィークは、多くの星が「魚座」に集まっていて、なおかついいエネルギーを放ちます。そのため、魚座が司るシンボルをどんどん取り入れること。そうしたら星のパワーを味方につけることができるはず!
キーワードは「薄暗い場所」「お酒」「非日常・ロマンチック」「足元」。
たとえば水族館、おしゃれなバー、足ツボマッサージや足湯カフェ、ファンタジー映画を観に行くことなどは、幸運を呼び込んでくれるはずですよ」
ゴールデンウィーク、どこかに出かけたいけれどどうするか迷っている…という方は、ぜひ参考にしてみて!
明日は、時間があるときにやりがちな「断捨離」や掃除について。よく片付けをすると運がよくなるっていうけど…それってどうして?という、素朴な疑問についてご紹介します。