『連載 今日も猫に飼われてます。』第274回 トラちゃんの、ちぐはぐな寅年を振り返る。
我が家の暴君(愛猫)トラちゃんの日常を、猫の言いなり飼い主が身勝手に発信するこの企画。2022年が終わりに近づいていますが、今年のトラちゃんもよく食べ(気分じゃない味は意地でも食べなかった)、よく眠り、要望があるときは大声で飼い主を呼びつけたりと、例年通り自由気まま元気モリモリで暮らしていました。
今が西暦何年だとしても、トラちゃんのふてぶてしさは変わらない。断固として、自分の気持ち以外は気にしないし嫌なものは嫌だ、と顔面で訴える。そんなトラちゃんの1年を振りかってみました。
新年早々、生活に変化がありました。飼い主がトラちゃんの代理でおみくじを引いたところ、まさかの大吉。浮かれた飼い主が「お祝いだ」と新しいキャットタワーを用意したのです。
使い方は妙ですが、かなりお気に召したよう。ちなみに、おみくじの内容は「望事は心のままになる しかしそれにつれて心おごり身を持ち崩して災いを招く恐れあり」という、あなどれない内容の大吉でした。そして、これが心当たりある1年になってしまった話は、また今度……。
そして春になり、暑さが増してくるにつれ、なぜか顔まわりの毛もムクムクと増えはじめたトラちゃん。アインシュタイン風に伸びていくため、どうしても写真に勢いがついてしまう事態に陥った夏でした。
暑さとともにボリュームが増していくため、僭越ながらカットさせていただくことに。動物病院でカットをしてスッキリしたところで、獣医さんから「体調面などで心配なことはありますか?」と質問されたので「口の下にある汚れはどうしたら取れますか?」と聞いたところ、「これは柄ですね」と言われました。ごはんの後、汚れがつかないよう口を拭いたりしていたのに、今まで柄を拭いていたのかと今年一番の衝撃を受けました。
そして冬を迎え、近頃はぬくぬくぬくぬく寝てばかり。
遊ぶ姿も見せずに眠っているので、体調が悪いんじゃないかと心配して声をかけると「あっち行け」と足の裏で飼い主の顔をグッと押してきます。かわいい肉球でムニッとされてしまうと今度は押されたい!と近づく、面倒くさい飼い主ができあがってしまうのです。ふてぶてしくならざるを得ないトラちゃんの日々は続きます。
2018年2月21日、埼玉県生まれ。元男の子。品種はチンチラペルシャのブラウンタビー。左投左打。好きな有名人は動物写真家の岩合光昭さん。最近の好物はCIAO ちゅ〜る とりささみチキンスープ味。趣味は寝ること、特技は網戸クライミング。