話題の「グランピング」。でも、実際やったことがある人って…どのくらいいるの?

「グランピング」のことみんなはどう思っている?利用経験のある人は〇%でした


夏にしたい遊びとして、海水浴、花火、山登り、川下りなど多数ありますが、近年注目が集まっているのは、優雅にキャンプを楽しむことができる「グランピング」(グラマラス+キャンピングからできた言葉です)。

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LINE株式会社が運営するLINEリサーチは日本全国の18~59歳の男女2108名を対象に、「グランピング」の現状の認知率や利用率、今後の流行予想などについて調査を実施しました。本当に流行っているのかわからないけど、やっぱり流行の物は体験したい!そんな方のために、調査結果を詳しく見ていきましょう♪

グランピングとは

冷暖房、お風呂、トイレ、アメニティーが完備されたテントやコテージなどの環境を利用しながら、自然の中で快適にキャンプを楽しめるというもの。おしゃれで豪華な雰囲気の施設やホテル並みの施設などもあり、リゾートとして利用する人もいるようです。

​■「グランピング」の現状と認知度

 

「グランピング」の現状について調査したところ、主な結果は以下でした。
・グランピングの認知率は全体で77%
・「知っているし、利用したことがある」という利用経験率は全体で5%

「グランピング」の認知率は男性では7割弱、女性では8割強と女性のほうがやや高い認知率です。年代別で見てみると、認知率に大きな差はありませんでした。利用経験率の割合は全体で1割未満。男女ともに10~20代で7%前後と、30~50代と比べてやや高めの割合です。

■どのくらいの人が使ってそう?~現在の流行体感~

次に「グランピング」を利用している人が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答えてもらいました。グラフにある流行体感スコアは、100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値です。

その結果「グランピング」の流行体感スコアは全体で「8.9」で、およそ11人に1人ぐらいが利用しているイメージです。その中でも認知率が高い層であった10~20代女性のスコアがやや高く、「13.6」でした。一方、いちばん低いスコアとなったのは30~50代男性で「7.0」にとどまりました。流行に敏感な若者が主に利用している印象があるようです。

■1年後はどうなるか~近未来の流行予想~

次に、「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が利用していると思うか」を想像して答えてもらいました。グラフにある流行予想スコアは、100人中どのくらいの人が1年後に利用していそうかを算出した数値です。

「グランピング」の流行予想スコアは全体で「23.5」で、およそ4人に1人が1年後に利用していそうというイメージ。現在の流行体感から比較すると、1年後には今の2倍以上浸透しているというイメージになります。男女年代別では、女性のスコアが男性よりも高い傾向がみられ、特に10~20代女性のスコアは他の層よりも高めで「30.5」となっています。また、男女ともに10~20代のほうがスコアが高い傾向にあります。

「グランピング」を1年後に半数くらいの人が利用していそう/していなさそうと思う、それぞれの意見をご紹介します。

<流行予想として「半数くらいの人が利用していそう」と思う人の意見>

・「YouTubeなどでグランピングの動画が出ていて、認知度が上がっている」(男性/19歳)
・「キャンプはしたいけど道具をそろえるのは大変だから。ちょっと質の高いキャンプをしたいと思うから」(女性/19歳)
・「アウトドア好きな友人が多いけど、その友人の連れはキャンプとかやったことがない人が多い。グランピングは高いけど手軽に行けるのがいい」(女性/25歳)
・「コロナが長く続いており、人混みへ行くよりも自然の中に遊びに行く人がますます増えると思うから」(女性/40歳)

普通のキャンプと比べて手軽である点、またコロナ禍でのニーズ増加を見越した回答が多数見られました。どれも納得の意見ですよね。では、利用しないと考える人の意見を見ていきましょう。

<流行予想として「誰も利用しないであろう」と思う人の意見>

・「最近はインドア思考が強まっている感じを受けるから」(女性/19歳)
・「関東在住でグランピングできる場所は遠くの地ばかりで、近場は利用料が高い」(女性/31歳)
・「キャンプにラグジュアリー感は必要ないし、ラグジュアリーを味わいたいならリゾートに行けばよいから」(男性/35歳)
・「自分たちで食事を作るよりもレストランで食事をしたいので、ホテルに泊まると思う」(女性/57歳)

キャンプは自然を体感するものであり、ラグジュアリーと並列して求めないという考えが多く見られました。ホテルでゆったり過ごす「ホカンス」が流行っている今、キャンプ志向の低下を考える人も少なくないようです。

■​自分は使ってみたいか?~今後の利用意向~

次に、今後の利用意向について回答してもらったところ、利用意向がある人の割合(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の合計)は全体で57%と、利用意向がある人の割合が6割弱を占めました。
年代別では、10~20代のほうが30〜50代に比べて利用意向がある人の割合が高くなっています。また男女別では男性と比べて女性のほうが、利用意向がある人の割合が高くなっています。一方、利用意向がない人の割合(「あまり利用してみたいと思わない」「まったく利用してみたいと思わない」の合計)は、全体で3割弱でした。

「グランピング」の利用意向がある人/ない人、それぞれの意見をご紹介します。

<「利用意向あり」の人の意見>

・「インスタ映えしそうだし、自然を楽しめそうだから」(女性/18歳)
・「景色や空気がきれいで、値段相応の体験ができるため」(男性/24歳)
・「グランピングに連れて行ってもらったとき、すごく楽しかったから。頑張りすぎず、疲れすぎず、友人とゆっくり過ごせたのがよかった」(女性/24歳)
・「子連れだとキャンプはハードルが高いので、まずはグランピングから挑戦したい」(女性/30歳)
・「キャンプをしたいと思っていたが、道具の準備等が手間だと感じていた。グランピングは必要最低限の準備でよさそうだから」(男性/49歳)

子連れ利用や手軽に自然を楽しむことができるという点を高く評価し、利用したいと考えている人が多数いました。「自然を楽しみたいけど、力仕事はしたくない」という人にピッタリなのかもしれません。

<「利用意向なし」の人の意見>

・「不便さを楽しみたいから」(男性/24歳)
・「ふだんキャンプをするので、食材を買ったりテントを立てたり自分で火をおこしたりすることも楽しみだと思うから」(女性/37歳)
・「宿泊するならホテルのほうがよいし、自然が別に好きではないから」(女性/47歳)
・「コストパフォーマンス的に魅力を感じない」(男性/59歳)

むしろ自然をより深く楽しむために火起こしやテント立てなどをしたいという方は物足りないと感じてしまうかも。やはり楽しさを感じるポイントは人それぞれ。一緒に行く友人とこの点をきちんと話し合ってキャンプとグランピング、どちらを体験するのか決めるのがベストかもしれませんね!

■「グランピング」は今より2倍以上伸びる!?

ここまでの主な数値をまとめてみました。2021年7月30日時点、「グランピング」の認知率は76.5%、利用経験率は4.6%でした。流行体感としては、全体で“およそ11人に1人くらいが利用している”イメージを持たれているようです。そして、今から1年後には、現在の2倍以上の、”およそ4人に1人くらいが利用しそう”というイメージを持たれています。男女年代別にみると、今後の利用意向では、男性と比べて女性のほうが高い割合であることがわかりました。特に10~20代女性では7割以上の高い利用意向があります。

 

コロナウイルスの影響もあり、利用者は意外と少ないという結果になりました。ですが、将来的に利用したい人や流行を予測する人が多いこともわかりました。流行を先取りしたい人は今がチャンスかもしれませんね!

 

情報提供元:LINE株式会社