仕事のやる気が出ないとき、やる気を出すコツ
「あぁ、今日なんとなく仕事のやる気が出ないなぁ…」という日って、誰にでも存在するもの。特に、休み明けの月曜日はなかなかお休みスイッチから切り替えるのが難しいですよね。
「仕事の意味を改めて考えてみる」とか、頑張っていろいろやってみるけれど、やっぱりだるい…。
そんなとき「職場活性」をテーマにしている専門家は、どんなことをするのでしょうか。そもそも、職場活性の専門家の方にも、やっぱり「やる気が出ない日」って、存在するものなのでしょうか。
企業の人材育成や組織活性を研究し、支援する、リクルートマネジメントソリューションズの主任研究員・桑原正義さんにうかがいました。
Q.仕事のやる気が出ません。どうしたらいいでしょうか?
A.とにかく「自分のやる気スイッチ」を知りましょう。
【1】自分の気分が上がることをご褒美にする
「この仕事は面倒だから先送りしたい」「今疲れてるから休みたい」と「なんとなくやる気が出ない」ときは、誰にでもあります。そういうときは正直「仕事にモチベーションを持って動機づけをする」って、なかなかできないと思います。
「無理やりやろう」と思わなくても大丈夫です。
まずは仕事とまったく関係ない「ちょっと気分やテンションが上がること」をして「じゃあちょっとだけやろうかな」という気持ちに持っていくのがいいと思います。
お笑い芸人さんのYouTubeを見て笑うのでもいいし、食べ物が好きなら「頑張ったらあれを食べよう」とご褒美を設定するのもいい。とにかく自分が好きなもの、エネルギーが湧くものを思い出して、それにやる気をもらってみてください。
【2】自分が何をするときにテンションが上がるかを記録してみる
とはいえ「特に仕事のテンションが上げられるほどすごく好きなものがパッと思いつかない」場合は、とにかく「何をしたときに自分のテンションが上がったか、やる気が出るのか」を、常日頃スマホのメモ帳にでもなんでも、記録してみるといいと思います。
人によってさまざまなパターンがあります。
人と話すと元気が出る人もいれば、静かに向き合ったほうがいい人もいる。
好きな音楽を聴きながらだと、少しずつ仕事ができる人もいるし、自然音を聴くとやる気が出る人もいる。
そんなに頭を使わない作業系の仕事を5分だけだらっとでも手をつけてみると、妙な達成感があってその後するっと仕事ができる人もいる。
やる気スイッチは、実はさまざまなところにあります。
それでも思いつかないという場合は、友達でも同僚でも、誰かに「やる気が出ないときどうしてる?」と質問してみるのもいいと思います。そうすると、自分では思いつきもしないようなことでやる気を出している場合があります。ひとつずつ試してみると、案外その中に自分のやる気スイッチを押してくれるものがあるかもしれませんよ。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 主任研究員 桑原正義さん
1992年4月、人事測定研究所(現リクルートマネジメントソリューションズ)入社。営業、商品開発、営業企画、コンサルタント職を経て2015年より現職。
新人・若手が育つ職場づくりを専門テーマとした10年以上にわたるコンサルティング経験の中で、今の時代で実効性のある育成ノウハウを構築。現在は研究・開発の立場でさらに研究を深めつつ、ノウハウの体系化・汎用化に取り組んでいる。
構成/後藤香織
★仕事したくない日、やる気を出すためにみんながやってる12のこと