公園につくあの漢字!「恩賜」の読み方、わかりますか?
普段はあまり気に留めないけれど、いざ読み方を聞かれたら分からない漢字ってありますよね。例えば、「未曾有」「ご鞭撻」「諮問」などなど。読み方を知らないままでいるのはとてももったいないです!
今回も読めそうで読めない、どこかで見たことはある漢字をクイズで出題。お題はこちらです!
「恩賜」。この正しい読み方、知ってますか? なんとなく見慣れた漢字に似ているので「おんちょう」と読みたくなってしまうところですが「おんちょう」ではありません。
まずは『デジタル大辞泉』(小学館)でその意味を見てみましょう。
天皇・君主から物を賜ること。また、その賜り物。
「恩を賜る(たまわる)」と書きますが、意味もその通りでしたね。
「恩賜」とだけ聞くと耳なじみがあまりないように思えますが、都内にある有名な公園「上野恩賜公園」や「井の頭恩賜公園」なら聞いたことがありそう。これはもともと宮内省が御料地として所有していた土地が公に恩賜されて、整備された公園のことなんです。あの広い公園ももとは天皇の所有地だったと知ると納得ですね。
さて、正解はわかりましたか? 今回はヒントが少なかったかもしれません…。わかった方もわからなかった方も正解を見てみましょう!
「おんし」でした。正解できましたか?
「恩」は「与える、めぐむこと」、「賜」は「天皇や君主から物品を賜ること、またその贈り物」を指します。また、「恩賜」に似た言葉で「下賜」という言葉があります。これは、「天皇などの身分の高い人が、身分の低い人に金品を与えること」という意味。与える側と与えられる側で、使う言葉が違うなんておもしろいですよね。
CanCam.jpでは毎朝6時に漢字クイズを更新しています。他の問題にもぜひチャレンジしてみてくださいね!(岩川菜奈)
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