いつも肌がきれいな人と、かさついたり敏感になったりとトラブルが絶えない人。その違いは肌の“バリア機能”にあります。バリア機能とは、肌の内側と外界とを遮断し、トラブルを防ぐ力のこと。
この力が弱いと、肌は外からの刺激でダメージを受けやすく、潤いも守れなくなってしまいます。つまり、バリア機能こそが美肌の要。そしてこのバリア機能に大きな影響を与えるのが、クレンジングや洗顔なのです。
『Domani』6月号では、美肌になるための、メイクや老廃物の落とし方、そして洗い方を徹底解説! 今回はその中から特に気になるQ&Aをいくつかご紹介します。
Q 乾燥肌だし、忙しいし、朝の洗顔はお湯だけでもいいですか?
A 肌に老廃物を残さないために洗顔料で洗って。
「『朝はお湯だけで洗っている』という人も多いようですが、それでは肌表面に古い細胞が残り、新たな細胞を生み出せくなってしまいます。すると、シミやくすみの原因に。潤いを奪わずスキンケア効果の高い洗顔料を使い、きちんと洗いましょう」(津田美容クリニック 津田攝子先生) とにかく1分でも短縮したいという人は、泡立て不要ですすぎも楽なフォームタイプの洗顔料を使ってもOKです。
Q クレンジングしながらマッサージすると、毛穴の奥まで汚れが落ちる?
A クレンジング料の洗浄剤が肌の負担になるのでNG!
「クレンジング料には“洗浄成分”が含まれています。メイクや汚れを肌から浮かせるために必要なものですが、多ければ同時に肌のバリア機能を壊す危険も。だから、メイクを浮かせた後はなるべく早くすすぐべき! マッサージすれば毛穴の汚れはとれるかもしれませんが、肌が乾燥に傾いてしまいます」(美容家 山本未奈子さん)毛穴詰まりが気になる人は専用のものを使い、洗う時間は短く済ませて。
Q どんよりしたくすみには、クレイマスクよりスクラブのほうが効果的?
A 肌に負担をかけず汚れを吸着するクレイマスクが◎
「どちらも古い角質を取り除くのでくすみには効果的ですが、バリア機能が衰え始めた大人の肌には、スクラブの粒が刺激になることもあります。汚れを吸着しながら肌に潤いを補ってくれるクレイマスクなら、明るくみずみずしい肌に」(山本さん) ちなみに、クレイも種類によっては皮脂を取りすぎてしまうこともあるので、大人の肌向けのしっとりタイプを厳選しましょう。
Q 美白洗顔料って肌が白くなるの?
A 不要な角質を落とすので肌が明るい印象に。
春夏に気になる美白スキンケアラインには、クレンジング料や洗顔料などもあります。“落とすアイテム”にも美白効果ってあるんでしょうか? 「美白成分が配合されているものもありますが、量は少なく、洗うだけで美白効果があるというわけではありません。ただし、くすみの原因となる古い角質をケアするなど、肌に明るい印象を与える配慮がなされています」(弓気田さん)
Q フェイスラインにニキビができます。洗顔が足りないせい?
A 原因として考えられるのはすすぎ残しです。
「フェイスラインは皮脂が少なく乾燥しやすい部分なので、汚れが落ち切れていないということは考えにくいもの。すすぎが足りずに洗顔料が残ってしまい、それが刺激となっている可能性があります。特に慌ただしい朝ほど、意識して丁寧にすすぐようにして。それでもニキビができるようなら、ストレスなど別の原因が考えられるので皮膚科を受診しましょう」(山本さん)
わかっているようで、意外と落とし穴だらけのクレンジング&洗顔! どんなに頑張ってメイクやスキンケアをしても、ここを失敗すると台無しです。これからの季節、紫外線や日焼け止めで肌への負担が増えてきます……より一層気をつけましょう!(鈴木 梢)
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