占い師に直撃!当たる占いはココが違う【漫画「サングリアル」インタビュー】

漫画『サングリアル』監修者で、現役占い師である田波有希さんへのインタビュー。監修をすることになったきっかけや監修内容、マンガの制作についてお話を聞いてきましたが、今回は番外編として、みんなが大好きな「占い」をクローズアップ。「占いってどうやって勉強するの?」「どうやったら上達するの?」という質問に対して、貴重な経験談を語っていただきました。

 

◆独学で、ひたすら本を読んでいた

Woman Insight編集部(以下WI) 占いの知識はどうやって学ばれたのでしょうか。

田波有希さん(以下、田波) 10歳くらいのとき、ヨーロッパ帰りのピアノの先生に「タロットやってみる?」と言われたのがきっかけで、タロットカードを自分で買って本を読みながら占っていました。そのままずっと独学でやってきたのですが、やっぱり本から学ぶことがすごく大きくて。本を沢山読むと、全部意味が違うんですよ。全てに同じ意味が書いてある訳じゃないので、この本だったらこの解釈で、こっちの本はこの解釈のものがどうなんだろう?ってまた余計に興味が出てきて。

占いに使うタロットカード。
占いに使うタロットカード。

WI かなりの数、読まれていたんですね。

田波 もともと本を読むのが好きでしたから、いっぱい本を読んでるうちに実践して調べたくなって。本にはこう書いてあるけど、実際どうなんだ?って感じでお友達を占ったりとか、知り合いを占ってるうちになんかどんどん上達していって……(笑)。

女子マンガ部,サングリアル,占い
現在占いをするときはiPhoneも使うそうです

◆占いは「身体で覚える感じ」

WI 占いが上達したというのは、どうやってわかるのでしょうか?

田波 占った人が友だちだと、後から報告が聞けますよね。「このあいだ言われてたことけど、自分は本当にそうなったよ」とか言われると、あの解釈でよかったんだって感じですし、初心者の頃は「こないだ言ってたことけどあれ全然ダメだったよ」とか言われると、あ、あの本では「すごく悲しみを覚える」という解釈になってたけど、そうでもないんだとか、占いを1回じゃなく繰り返しやっていくうちに、経験値が上がってくるというか。

WI いろんな見方を覚えていくんですね。

田波 タロットカードは1枚で見るものじゃないので、複数枚で見たときの場合を本当に「身体で覚える感じ」(笑)。いろんなタイプの占い師の方がいらっしゃると思うんですけれど、自分の場合は本当に身体で覚えた感じです。

WI 感じるとかではなく、もう本当に何回も何回も。

田波 数をたくさんやっていくうちに、量が質に変わったみたいな感じの(笑)。

WI 占いって、このカードが出たらこう言う!みたいに全部本に書かれているのかと思っていました。でも、解釈ごとに違うんですね。だから占い師さんでもそれぞれ特色があるのですね。

田波 そうですそうです。本人の持っているアイデンティティの違いや、知識量・言葉の使い方がそれぞれ違います。占いが辛めの先生はご本人が厳しい方なんです(笑)。そういう自分自身の目線でカードを読み取るわけなんですから。占う人ごとに性格的な特徴とか経験値とかものの見方が出てくるので、占いって、ただ占ってるようでいて、自分自身の人格ごとお客様に提供するような気持ちでやっております(笑)。

女子マンガ部,サングリアル,占い
実際占ってもらったときのカードの並び。言われたこと、全部当たっていました……

ミステリアスな印象がある「占い」。しかし実際に上達した理由としては「身体で覚えた」という人間的な回答がとても意外でした。勉強を惜しまず、地道な努力を積み重ねているからこそ、「なんでこんなに当たるの!?」と言われるような占いができるのでしょう。気になった方は、ぜひ田波さんのお店『JUNGLE BOOKS』へ足を運んでみてはいかがでしょうか。 (取材・文/たきたて玄米)

 

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