山下智久主演♡ 話題の『正直不動産』が待望の映画化! 見どころをしんのすけがレビュー!

しんのすけ@今月のMOVIEコレミトコ!

TikTokの映画レビューでバズりまくりのアニキ・しんのすけさんが読者にイチオシの映画をナビ☆

紹介してくれたのは…

しんのすけ 1988年、京都府生まれ。映画感想TikTokクリエイター。映像作家、株式会社MEW Creators代表。映画レビュージャンルを開拓し人気を集める。

Q. 映画は年間何本くらい観ていますか?

A. 新作映画は平均100本くらい観ています!


今月の映画は『正直不動産』

STORY

累計発行部数400万部を突破した人気漫画が原作で、ドラマ化もされた話題のシリーズが待望の映画化。あることから〝嘘がつけなくなってしまった〟不動産営業マン・永瀬財地(山下智久)と、後輩社員で〝カスタマーファースト命〟の月下咲良(福原 遥)が、正直さと誠実さだけを武器に海千山千の不動産業界で悪戦苦闘する物語。市原隼人、泉 里香など豪華共演陣もチェック。


「家」の価値観とは「幸せ」の価値観なのだ!

正直に言います。『正直不動産』を観る前は「ちょっと難しそうだな」と思っていました。不動産って、なんとなく専門用語が多くて、自分には関係ない世界の話に感じていたからです。でも実際に観てみるとビックリ! 不動産は、ただの「物件」の話ではなく、「人生そのもの」を扱う仕事だからです。どこに住むかは、どう生きるかとほぼ同じ意味を持つ。この映画は、その当たり前でいて見過ごしてしまいがちな事実を、驚くほどわかりやすく、そして面白く教えてくれます。

改めて気づかされるのは、「家」はただの「箱」ではないということ。どこに住むかで、毎日の過ごし方も、人との距離も、見える景色も変わる。つまり家は、その人の人生の土台そのものです。駅が近いことに価値を感じる人もいれば、静かな散歩道に幸せを見出す人もいる。どんな場所を選ぶかは、そのまま「どんな人生を選ぶか」と直結している。だからこそ不動産は、ただの売買ではなく、人の生き方に深く関わる仕事なのだと実感します。

本作で描かれる大規模な土地買収プロジェクトは、不動産という仕事の本質を浮き彫りにします。長年住み続けた家、積み重ねてきた記憶、それぞれの事情。それらを動かす決断に関わるということは、人の人生そのものを動かしてしまうということでもあります。だからこそ「誰のための仕事なのか」という問いが重くのしかかる。ただ物件を売るだけではない、その責任の大きさが、この映画のリアルな面白さにつながっています。

特に印象的だったのが、福原 遥さん演じる後輩の葛藤です。マンションの再開発のプロジェクトが進む中で、たった1軒だけ立ち退きを拒む家がある。今より便利で快適な場所に移ることが幸せなのか。それとも、大切な場所に住み続けることが幸せなのか。その答えは、他人には決められません。「幸せ」の形が人によってまったく違うことを、この映画は優しく、でもはっきり突きつけてきます。

このような展開によって、映画を観ているうちに自然と「自分はどんな場所で暮らしたいんだろう」と考え始めます。コンビニが近いことに安心する人もいれば、窓から見える景色を大事にしたい人もいる。便利さだけでは測れない「幸せ」が、家には確かにあります。登場人物たちの行動や想いは、私たち自身の価値観を映し出す作品にもなっているのです。

新しい環境に飛び込むとき、やっぱり気になるのは「どこに住むか」です。家は毎日の気分も、人との距離も、これからの暮らし方も左右するもの。だからこそ、住まいを選ぶときは誰だって不安になります。本作は、そんな家や土地の悩みを、難しくなく、でもちゃんと深く考えさせてくれる映画です。観るだけで、ぼんやりしていた不安が少し整理されたり、自分にとっての「いい暮らし」、つまり「幸せ」のヒントが見えてくるかもしれません。

映画『正直不動産』

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/5月15日公開
©大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館 ©2026 映画『正直不動産』製作委員会
CanCam2026年6月号「CCC!」より
構成/小山恵子 WEB構成/久保 葵