【実録】三日坊主の私が…楽しすぎて続いた。「キックボクシングジム」に5か月通ってみたら起きた変化

「昔は部活だのサークルだのと体を動かしていたのに、今や運動と呼べるものは、たま〜〜に気晴らしでやるジョギングとストレッチくらい。これはさすがにまずい…」

そんな小さな危機感から、運動不足の20代社会人・ライターMが飛び込んだのが、都内にある月額1万円ちょっとで通い放題のキックボクシングジム
本格的な格闘技というよりも、初心者でも始めやすいフィットネススタイル。基本フォームを学びつつ、サンドバッグやミット打ち、筋トレなどを組み合わせておこなうレッスン制のジムです。

前回の記事では、週2~3日のペースで1か月通ってみた結果「想像以上に楽しくてハマる」「体も心もスッキリする!」といった、いい意味で予想外の変化をレポートしました。

▼通い始めて1か月経過後のレポ記事

そして、入会から約5か月。あれからというもの、ジム熱は冷めるどころかますます加速。多いときには週3ペースで通ったり、滞在時間を伸ばしたりと、「これはもう趣味と言っていいのでは?」と思うほどハイペースに続けられています。

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仕事終わりや休日のスキマ時間にジムで汗を流すことが、日常のひとつとして定着してきたこの頃。
今回は1か月レポのその後として、5か月継続したからこそ見えてきた「体・心・生活に起きた変化」をリアルにお伝えします!

【美容・見た目】体重は変わらない。でも「見た目」が確実に変わった

普段は体重を測る習慣がないのですが、ここまで運動を続けてきたのだから「さすがに少しは減っているのでは?」という淡い期待もあり、5か月ぶりに体重計に乗ってみることに。ちなみに、ジムに通い始める前に参考程度として一度だけ測っておいた数字と比べてみました。

……結果は、減っていない。というか、むしろ1kg増えている。

体は以前より確実に動かしやすくなっているし、感覚としては軽い。それなのに、数字だけを見ると増えているという現実に、「なぜ?」と首をかしげる私。

この結果をトレーナーさんにざっくり相談してみると、「運動と筋トレを続けていると脂肪が落ちる一方で筋肉が増えるので、体重が減らない、もしくは少し増えることも珍しくないですよ」とのこと。

なるほど。
キックボクシングは、ステップなどで心拍数を上げる有酸素運動と、強いパンチや体幹を使う無酸素運動を同時に行うスポーツ。つまり脂肪を燃やしながら、コツコツと筋肉が育ってきているということか…!
今までのジム通いが水の泡、まではいかずとも、意味を見出せないで落ち込みそうになったけれど、理由を聞いて納得。「ちゃんと効果が出てきているんだ」と心の奥で小さめの拍手。

また、そのほか自分の体に起こった変化はこんな感じ。

・腹筋が割れてはいないけど、以前より触ると固い。体の軸ができてきたからか、立っているときの姿勢がよくなってきた。
・ヒップにハリが出て元気な印象に。パンツスタイルのシルエットが前よりきれいに見える。
・ふくらはぎ、太もも、二の腕が引き締まってきた。特に太もものプニプニを掴みにくくなった。

さらに、ここ2か月ほどの間に「なんかスッキリした?」「雰囲気変わったよね」なんて言われることがたびたびありました。自分でも顔や体のラインに変化を感じてきていましたが、周囲からもそう見えているのなら気のせいではないはず!

ここで私の個人的な1年間の目標をお伝えすると、SNSで見かける海外のヘルシー女性のような、適度に筋肉があるスタイルになること。体重を大きく減らすのがゴールというわけではありません。
「何十キロ痩せたい!」という明確なゴールをめざしている人でなければ、キックボクシングジムを含む運動を続けていくうえでは、体重の数字に一喜一憂しすぎなくてよさそうです。

総じて、劇的にやせたわけではないけれど、周りの人から「なんか変わった?」と気づかれるくらいにシェイプアップ。体重ではなく“見た目”が変わったと実感した5か月目です。

【生活①】運動不足女子、卒業!? 歩き・階段移動を選ぶように

腹筋やお尻、脚に筋肉がつき、体が軽く感じられるようになったことで、日々の生活にもじわじわとうれしい変化が表れています。

なかでもいちばん大きいのは「歩くのがしんどい」という感覚が減ったこと。たとえば、以前なら迷わずバスに乗っていた距離も、「音楽を聴きながら歩こうかな」と思えるように。さらには「交通費が浮いたぶん、プロテイン代に回せるじゃん!」と、ちょっと前向きな計算まで始めたり。
駅やショッピングモールでも「エスカレーターの列に並ぶより、このくらいなら階段のほうが早そう」と体が判断します。

かつての私なら“階段のほうが早い”という発想すら浮かばず、列ができていれば何の疑問もなく最後尾へ。でも、今では姿勢もちゃっかり意識しながらスタスタ上っている…。我ながら驚きです。

とはいえ、心身のエネルギー残量10%くらいに疲れている日や時間に追われているときは、迷わずエスカレーターに乗ります。無理はしません。攻める日と省エネの日のメリハリも継続のコツです。

冬の寒い時期であるにもかかわらず、不思議なもので「どうせならもう少し動いておこうかな」「せっかくなら引き締まった体をキープしたい」と向上心が背中を押してくれるように。筋肉がついただけでなく行動意識まで変わってきたのは、思いがけない収穫でした。

【生活②】「姿勢意識」「ながら運動」…モチベも上昇

階段を選ぶようになったり、歩く距離が増えたり。行動が変わってきたことで、体への意識にもちょっとした変化が。

まず、デスクワーク中は油断するとストレートネックに猫背、さらに反り腰気味という、悪い姿勢フルコンボな私。でも最近は、姿勢の悪さに「あっ…」と自分のなかでセンサーが反応するように。改善したわけではないですが、脚を組まない、PCをのぞき込むように前のめりにならないなど正そうとするクセがついてきました。
座るときに骨盤を立てる、肩甲骨をほんの少し寄せる…そんな体の部位を意識した細かい調整も、じわじわ習慣にしている最中です。

そして、見た目に変化が出てくると欲も出るもの。「腹筋をきれいに割りたい」「胸筋を鍛えてデコルテに張りがほしい」「背中にうっすら“天使の羽根”をつくりたい!」…鏡を見ると体のラインを気にするようになりました。
ジムでのトレーニングの他にも、ドライヤー中にスクワット、寝る前のストレッチも習慣になってきて、「ん? 私、こんなに意識高く自分の体に向き合う人だったっけ?」と自分で疑うほど

ジムで体を動かす → 体が変わる → もっとよくしたくなる → 日常でも少し動く。そんな前向きスパイラルが回り始めたこの頃。
楽しくキックボクシングをしているだけ。でもその積み重ねが確実にモチベーションを押し上げ、少しずつ結果にもつながってきています。

【メンタル】ストレス処理(セルフメンテナンス)の最強の味方に

体の以上に変化を感じたのが、メンタル面。
私はどちらかというとネガティブ思考になりがちなタイプです。表にはあまり出さないものの、自分の中で起きた出来事を分析しまくり、脳が疲れてしまうこともしばしば。
それがジムに通い始めて5か月。うまくいかないことがあっても、頭の中でぐるぐると思考を巡らせる時間が確実に短くなりました。

理由はシンプルで、「モヤモヤしたら、とりあえず合間を縫ってジムに行く」から。
グローブをはめて、ミットやサンドバッグに向かって動いて、打つ。汗をかくころには、さっきまで溜まっていた鬱憤がだいぶ薄まるんです。

この感覚自体は1か月目のレポでも触れましたが、正直あの頃とは爽快レベルが段違い。フォームも安定したことでパンチやキックの威力が上がり、ミットの“狙った場所”に気持ちよくヒットするように。すると、ひときわスカッと清々しい!

どうやら、継続期間とストレス発散レベルは比例するらしい…。あくまで個人の体感ですが、わりと信ぴょう性は高めです。

そしてもうひとつ。ふと理不尽なことやちょっとした嫌味を言われても「まあ、私なりに鍛えてますし」なんて、心のどこかで落ち着きを取り戻せるような気がします。
もちろん誰かに怪我をさせたいという思いはありません。というか、初心者の私がえらそうに何を、という話ですよね(すみません!!)。でも、強くなって自信がついたというより、心のバリアが一枚増えたような感覚。いい感じの言葉にするならば、自分と他人のあいだに境界線を引けるようになったという感じでしょうか。

まだまだ感情の波は立つし、気にもなる。それでもキックボクシングでストレスを外へ放つ習慣をつけることで、以前のように周りの空気に飲み込まれない時間が増えてきました。

【+α】防犯対策という、意外なメリットがあるかも?

「もしものときに何もできない自分ではない」という感覚は、生活の中でちょっとした安心材料になっています。

実際にやっつけたり、面と向かって戦ったりするという話ではありません。でも「躱すテクニック」や「逃げる体力」「身を守る意識」など、日々のトレーニングで身についたことが、いざというときの備えにつながる可能性はあるのかなと感じています。

特に女性にとっては、キックボクシングの動きを知っていること自体が防犯意識を高めるきっかけのひとつになりそうです。


さて、ここまでポジティブな変化をお伝えしてきましたが、続けてみて気づいた注意点もあります。
ということで実際に5か月通ってみてこそ見えてきた、少し現実的な一面についても正直にお話ししていきます。

いいことばかり…とはいえ、正直な注意点

◆冬の汗冷え&肌トラブルに気をつけて

全力で動いたあとの達成感。体も心も火照ったまま汗だくウェアで外に出ると、寒い時期は一瞬で体温が下がります。油断するとまっすぐ風邪ルート。私もこの冬、鼻水と喉のイガイガにやられました。

さらに地味に厄介なのが、顔や背中の肌トラブル。汗を放置すると蒸れや摩擦、外気の乾燥も相まってニキビの原因に。実際に顔まわりやインナーの縫い目あたりにポツポツと吹き出物ができて、運動後の肌は思っている以上にデリケートだと痛感しています。

これらは一般的なジムに通う人にもよくあることだと思いますが、対策として、できればジムでシャワーを浴びるのが理想。でも「あとは帰るだけだし、家で自分のシャンプーを使いたい」という私は、着替え+タオルオフ、頭皮をドライヤーでささっと乾かしてからジムを出ます。帰宅後はお風呂場へ直行!

運動=健康のはずが、ケアを怠ると体調を崩したり肌トラブルが増えたりしたら本末転倒なので、注意したいものです。

◆月会費に加え、ウェア、プロテイン…じわじわ出費が増える

これもジムで鍛えている人含め、よくある話。モチベを上げるためにお気に入りのトレーニングウェアが欲しくなるもの。私も最初は「動ければどんな服でもいいや」と思っていました。が、動きやすさや通気性といった機能性やシルエットのきれいさを求めはじめ、ちょっといいブランドのウェアに投資している自分がいます(自他ともに認める“形から入るタイプ”です)。
2年ほど通っている会員さんからは「Myグローブも欲しくなってくるよ(ニヤリ)」と予言されました。はい。確かにうっすら、そっちの物欲も芽生えています。

そして栄養補給のためのプロテインも、「ちょっと質のいいもの摂りたい」「今度はコレを試してみたい」なんてひっきりなしに買い、いつしか立派な固定費となっていきます。

これらはポジティブに言えば、モチベを上げて続けるための健康投資。ではあるけれど、ネットサーフィンからのついポチッと衝動に駆られる自分には気をつけたいところ。情熱と家計のバランス、大事…!

◆「足首の軽い打撲」「手首への負担」は初心者あるある

ミットやサンドバッグで足首あたりに青あざができがち。フォームがまだ安定していない時期は、大きな怪我まではいかないものの、軽く手首を痛めてしまうこともあります。
フィットネスレベルの強度なので、日常生活に支障はない程度。とはいえ無理しないことが大事です。

トレーナーさんに正しい打ち方を教わり、無理なフォームで力任せに打たない・蹴らないことを意識する。そして、違和感がある日は休みましょう。


コンディション管理など気をつけたいポイントもありますが、対策をすれば十分にコントロールできる範囲。それよりも体の引き締まりや体力アップ、ストレス発散といったうれしい変化のほうが、今の私には大きく感じられています。

ジムやランニングがなかなか続かない…という人こそ、こうしたスポーツ感覚で楽しめるキックボクシングジムなら、日常に取り入れやすい運動習慣になる可能性大。
また変化があれば、レポートとしてお伝えします!

 

構成/Mai