バリ島からこんにちは。バリ島に26年暮らすライター岡田です。
世界的に有名なビーチリゾート、バリ島ですが、その面積は東京都の約2.5倍ほどの小さな島。当然ながら周りを海に囲まれているので、たくさんのビーチスポットがあり、その特徴もいろいろです。今回はバリ島に暮らす私が、「バリ島に来たらぜひ行ってみてほしいおすすめビーチ」を5つご紹介します!
- クタビーチ:バリ島で最も有名なロングビーチ。賑やかなショッピングモールなど、食や買い物に便利なロケーションも魅力。サンセットの名所でもあります。
- サヌールビーチ:北南に約6キロの遊歩道があるビーチはロコにも人気。ビーチヨガやジョギング、ウォーキングで早朝から賑やかです。
- ジュングットバトゥビーチ:バリの離島レンボンガンにあり、透明度抜群の海と白浜が魅力。シュノーケリングやダイビングがしたい人にピッタリ!
- ブルーポイントビーチ:中級〜上級者向けの人気サーフポイント。大きな岩がいい感じに日陰を作ってくれて、砂浜でのんびり寛げます。
- クブビーチ:アヤナリゾート内崖下にあるプライベートビーチは、ゴンドラで降りられてラクラク♪素朴な雰囲気が落ち着く静かなビーチ。
- おまけ:バリ島ではありませんが、ピンク色の砂浜が広がるインドネシア国内の有名なビーチといえば…
1)クタビーチ(クタエリア)
- 美しいサンセットが鑑賞できる
- サーフィンの初級者ポイントとして知られ、サーフレッスンも可能
- クタの繁華街にあり、レストランやショップへのアクセスもカンタン
バリを訪れたなら、一度は行っておきたいビーチスポットといえば、クタ。夕刻は水平線に沈む美しいサンセットを観ようと多くの人で賑わいます。
1960年代は素朴な漁村であったクタは、島を訪れた外国人サーファーたちによって、良い波が立つビーチとして徐々に海外へ知られるようになり、今日では世界中から多くのサーファーが訪れています。
バリ島観光業の原点、サーファーの街として発展してきたクタですが、最近はビーチの目の前におしゃれなショッピングモールやレストランが建ち並び、街の様子もどんどん変わってきています。フラットなビーチは、温暖化の影響か狭くなってきていて、ビーチ内に石灰岩で堤防を作り始めています。かつて有名だった三つ編みおばさんや物売りも今では影を潜め、ビーチにはデイベッドやビーズクッションがたくさん置かれるようになりました。
このように変貌を遂げているクタビーチですが、夕日の美しさは不変! 海面が陽光できらきらと輝き、素敵な夕焼けを堪能できます。
クタビーチの夕日の美しさはいつの時代も健在。眺めているだけで、明日へのチャージ完了です!
2)サヌールビーチ(サヌールエリア)
*サヌールビーチは、サヌールにいくつか連なるビーチの総称です。
- バリの東側に位置するため、少し早起きしてサンライズがおすすめ
- 南北に6キロほど続く遊歩道では、ジョギングやサイクリングも!
- 遠浅で穏やかな波のビーチを目の前に、清々しい朝食も最高!
どちらかというと地味な印象だったサヌールエリアですが、近年は個性的な大型ショッピングモール、おしゃれなレストランなどの登場でどんどん華やかさを増しています。約6キロに渡るビーチには昔から遊歩道があり、私もコロナ前はときどき早朝ウォーキングに出掛けていましたが、いつの間にか道幅が拡張され、きれいになっていてびっくり!
サヌールビーチのおすすめはやっぱり早朝! ランニングやウォーキング、サイクリング(1時間レンタルで約200円)、ビーチでは日の出に合わせてのヨガなど賑やかムード。天気が良ければ、北東の方角にバリ島の最高峰アグン山を見ることもできます。
運動して疲れた後には、朝日と潮風を感じながらの気持ちの良い朝食もおすすめです。
毎日曜日の夕方にはローカルの家族連れで賑わうサヌールビーチ。地元の人々のライフスタイルの一部にもなっているサヌールビーチで、ロコに交じって過ごしてみては?
3)ジュングットバトゥビーチ(レンボンガン島)
- 島の中心地にあり、レストランやショップなどアクセスに便利
- レンボンガン島ならではの海の透明度の高さ!
- 島の西側にあるため、美しいサンセットが堪能できる
バリ島の離島であるレンボンガン島は、サヌールの港からスピードボートで約30分の小さな島。バイクでゆっくり島を一周しても2時間ほどと言われています。
レンボンガンの海の特徴は、とにかく圧倒的な透明度の高さと白砂の美しさ! 絵に描いたような南国のビーチです。ビーチの美しさだけでなく、海中もまた然り。シュノーケリングやダイビングでは、カラフルな熱帯魚や珊瑚など南国の海を楽しめます。
どこのビーチも素晴らしい風景が広がるレンボンガン島。有名なところではSNS映えすると人気のドリームビーチやデビルズティアーズなどがありますが、今回は、スピードボートの発着地の近く、島の中心地でアクセスしやすい、ジュングットバトゥビーチを紹介します。
ジュングットバトゥビーチには、「オハナ」というお洒落なビーチクラブがあります。海を見渡せるプールもあり、もちろん食事もできます。ビーチにはデイベッドもありますので、このビーチでゆっくりするために利用するといろいろ便利です。
また、ジュングットバトゥビーチは島の西側に面していますので美しい夕日をダイレクトに鑑賞できます。レンボンガン島は日帰りもできますが、できたら泊まって夕暮れ時を心ゆくまで満喫してみるのもいいですね。
https://maps.app.goo.gl/DQouGWYTtGuoyUTB8
4)ブルーポイントビーチ(ウルワツエリア)
- 中級〜上級者に人気のサーフスポット
- 大きな岩があり、いい感じで日陰を作ってくれる
- 断崖に沿って建てたれたレストランからワイドなサンセットを堪能できる
ブルーポイントビーチは、サンセットでも有名なウルワツ寺院から車で約10分のところにあります。崖下のビーチまでは階段を下っていきますが、意外にそれほど距離はありません。
崖下に到着するとブルーポイントを象徴する、大きな岩に囲まれたビーチが目の前に広がります。ゴツゴツとした黒い岩肌と白い砂浜が対照的です。
また西側にある狭い洞窟をくぐっていくと、フラットな砂浜が広がり、ファミリーやカップルなどがのんびりと過ごす姿が見られます。訪れる人の大半はサーファーで沖に出ていますので、意外にビーチにいる人は多くなく、さながらプライベートビーチのようです。
ビーチのある断崖にはシングルフィンをはじめ、たくさんのお洒落なカフェ&レストランが造られていて、夕方になるとサンセット目当ての多くの欧米人ゲストで賑わいます。私はビーチ横の岩の上に作られたデルピカフェへ。昔からあり、古さは否めないものの、すぐ下はビーチで一番前の特等席でサンセットが楽しめるところが魅力。
この日はあいにく雲が多く、柔らかなサンセットの風景でした、それでも潮風を感じながら日没を待つのはなんとも安らげるひとときでした。
5)クブビーチ(ジンバランエリア)
- アヤナリゾートバリの中のプライベートビーチクラブ
- 崖下のビーチまではゴンドラでラクラク♪
- 1960年代の古き良きビーチを再現した造り
5番目はアヤナリゾートバリ内にあるプライベートビーチ「クブビーチ」です。
海に面しているほとんどの大型高級ホテルは、目の前のビーチをプライベートビーチとして紹介していますが、正式には宿泊客専用というワケではありません。本来、地元の人たちも自由に行き来できるのですが、アヤナのクブビーチは海からエントリーしない限り、海岸から人が入って来られない地形です。ですから名実ともにプライベートビーチといえます。
さて、こちらのビーチクラブのコンセプトは、「1960年代の美しいクタビーチ」。そのコンセプト通り、自然素材を使った素朴な造りがノスタルジックな雰囲気たっぷりです。今の流行りのビーチクラブといえば、DJによるパフォーマンスなど、テンション高めな場所が多いイメージですが、こちらはいい意味で脱力感があり、時間がゆっくり流れている印象です。もし60年代のバリにタイムトリップできるのなら、きっとこういう空気感だったのかなと心から思えます。
日の入りの空の色が変わりゆく時刻まで、のんびりとカクテルやインドネシア料理などを楽しみながら、エメラルドグリーンの海を満喫&リチャージできる1日が過ごせそうです。
https://maps.app.goo.gl/VL4QWYVBUUJbZvUh8
おまけ
ピンク色の砂浜を持つ、インドネシアのビーチといえば!
コモドドラゴンが生息することでも有名なコモド国立公園内にあるピンクビーチです。バリ島からは、飛行機で70分ほど、フローレス島のラブハンバジョ空港まで行き、ビーチへはスピードボートで向かいます。赤い珊瑚の破片が砂状になることでピンク色のビーチになり、透明度の高いブルーの海と相まって、最高にロマンティックなビーチに。
コモドに唯一の5つ星リゾート「アヤナ コモド」では、プライベートチャーターやツアー予約で、ピンクビーチを訪れることができます。時間が許せばバリ島から少し足を伸ばして世界でも有数のピンクビーチを堪能してみてください。
https://maps.app.goo.gl/H4VrQGsH5CcARVSv9
今回ご紹介した以外にも、手付かずのビーチや、秘境さながらのワイルドなビーチなど、バリ島にはまだまだ素敵なビーチがたくさんあります。もしバリ島を訪れる際は、自分の波長と合うお気に入りのビーチが見つけてみてくださいね。
バリ島に住んで26年。バリ島発行のHISフリーペーパー「バリフリーク」編集部員を11年勤めた後、2011年に独立しデザイン会社「MIMO Creation」を立ち上げる。バリ島旅行関係の記事、情報など発信し、旅行社のガイドブック作成なども手がけている。



























