顔文字でよく使うけど…「^」←この記号の読み方(正式名称)って何(^^)?

意外と知らない。顔文字にも使われる「^」の読み方(正式名称)って?

日常の中でふと目にする、ちょっと不思議な記号たち。
その中でも、顔文字でよく登場する「^」は、SNSやメッセージアプリでも見かけることが多いはず。

たとえば――

(^^) (^_-)-☆ (o^∇^o)

↑キーボードで「かお」と入力すると、こんな顔文字がズラリと出てきますよね。
もちろん今でも使われていますが、絵文字がまだ少なかった平成の頃、ガラケーでメールをしていた時代にはこのような“顔文字文化”がもっと盛んだったはず。……懐かしい!

そんなこんなで日常でもたびたび見かける、この「^」という記号。“笑ってる目”のように見えることから自然と顔文字に使われてきたけれど……いざ、「この記号の正式な読み方って何?」と聞かれると、意外と答えられない人も多いのでは?

「笑ってる目のアレでしょ?」と感覚ではわかっていても、正式名称となるとちょっと難しい!

というわけで今回は、気になる「^」の正式な読み方についてスッキリ解説していきます。


正解は…3つの読み方がある!

「^」の正式な読み方として、主に「ハット」「キャレット」「サーカムフレックス」の3つがあります。簡単に説明すると以下のとおり。

① ハット(hat)

「ハット」は、数学やプログラミングで x^2(エックスの2乗) のようにべき乗を表す記号や、統計学で推定値(p̂やβ̂など)を表すときに使われる呼び方です。

英語の “hat” は「帽子」という意味で、記号の山型の形が帽子に似ていることからこう呼ばれるようになったと言われています。

② キャレット(caret)

「キャレット」は、もともと紙の原稿の校正で使われていた記号で、抜けている文字を「ここに入れてね」と指示するために山型の「^」を挿入位置に書き込んで使われていました。現在では、コンピューター上で文字が入力される位置(点滅する縦棒:カーソル)をこう呼ぶこともあります。

また、プログラミングや正規表現の場面では「^」が文字列の先頭を示す記号として使われ、この場合も「キャレット」と呼ばれることがあります。

③ サーカムフレックス(circumflex)

「サーカムフレックス」は、フランス語などで使われるアクセント記号の呼び方です。

たとえば hôtel(ホテル) の「ô」のように、文字の上につく山型の記号のことを指します。文字コード規格(Unicodeなど)ではこの名称が正式に使われています。

◆どの読み方が正しいの?

どの読み方も間違いではないですが、数学や統計学では「ハット」、文章編集や入力操作では「キャレット」、外国語の文字記号では「サーカムフレックス」と呼ばれることが一般的です。

標準的な配列のキーボードでは、文字領域の右上にある「- ^ へ」と書かれたキーで入力できます。

身近な記号「^」の読み方は「キャレット」「ハット」「サーカムフレックス」の3つが代表的。顔文字を使うときに、ぜひこれらの言葉を思い出してみてくださいね!(Mai)

モデル/山口清香(CanCam it girl) モデル撮影/石山貴史