何かと悩みの種になりがちな職場での人間関係。その中でも「年下の上司」との関係性で悩んでいる人はいませんか?
今回は株式会社キャリアデザインセンター働く女性396人を対象に行った調査をもとに、「年下の上司」について見ていきます。
年下上司、ぶっちゃけ抵抗はある?
もし上司が年下だったら抵抗はあるかどうかを尋ねると、「あまり抵抗はない」が最も多く42.9%でした。「まったく抵抗はない」32.3%を合計すると、「抵抗はない派」は75.2%となり、多くの人が抵抗を感じていないことがわかりました。
そして年代別で比較すると、若年層の方が抵抗を感じる割合が高く、年代が上がるにつれ「抵抗はない派」の割合が増加する傾向が。社会人経験が長くなると上司が年下という経験をすることも多く、抵抗が少なくなるのかもしれません。
年下上司に抵抗を感じる理由は?
年下の上司に抵抗を感じる理由として最も多かったのは「敬語の使い方や態度に気を遣う」という結果に。次いで「年下であることに心理的な抵抗がある」、「経験や知識不足が不安」と続き、コミュニケーション面や心理面、上司の能力面への懸念が上位を占めました。
【経験談】年下の上司と働いたことは?
続いては回答者の皆さんから経験談を聞いてみました。
年下の上司と働いた経験があるかを尋ねたところ、全体の59.1%が「年下の上司と働いたことがある」と回答。年代別の回答を見ると、20代以下は18.2%に対し50代以上は91.3%と、年齢を重ねるほど年下の上司と働いた経験があることが当たり前になっていくことが分かります。
年下の上司と働いて「よかった事」は?
では年下の上司と働いてみることでよかった事はあったか、質問してみました。
結果は「年齢に関係なく、能力や実績が評価されると感じた」・「新しい視点や発想を学べた」・「フラットで風通しの良いコミュニケーションができた」という声が多く集まりました。年代が違うからこそ学びを得れたと感じる人も多い様子! また風通しのよい職場になるというメリットを感じた人も多いようです。
年下上司と働いて「よくなかったこと」は?
また逆に「よくなかったこと」を質問してみたところ…
「指示や指導の経験不足を感じた」33.8%、「精神的に未熟だと感じた」28.6%が上位を占めました。経験不足や精神面での未熟さに対する不満が目立つ形に。年齢や積み重ねた時間でカバーすることもできる箇所だからこそ、年下上司たちの弱点になっているのかもしれません。
年下上司と働くうえで、どんなことを心がけたい?
最後に「年下の上司と働く際に心がけたいこと」について聞いてみました。
「年齢にとらわれず、敬意を持って接する」70.8%が圧倒的に多い結果に。次いで「年齢にとらわれず、仕事の成果で信頼関係を築く」52.0%、「困ったことや疑問点は、遠慮せずに相談する」47.2%が続きました。
お互いに一人のビジネスパーソンとして向き合おうとする姿勢を持つ人が多いことが判明! 立場や年齢以前の信頼関係の大切さがわかりました。
今回は年下上司との働き方について、リアルな声と共にお届けしました。年下上司との関係性を築く中で、どこか遠慮があったり、抵抗を感じたりする場合もあるかもしれません。ですが、そんな時こそ年齢に捉われないコミュニケーションを大切にできるといいですね。(おだかれん)
情報提供元/株式会社キャリアデザインセンター