日常離れしたいあなたに。人生初めてドバイ旅行してみたら、完全に異世界だった。

ライターの後藤です。

「突然ですが後藤さん、ドバイ行きませんか?」
「はい?」

という旅系バラエティ番組のようなことが人生には突然起きるもので、本当にこんなやりとりから始まり、ご縁あって先日ドバイに行ってきました。
アラブ首長国連邦(UAE)の都市「ドバイ」といえばどんなイメージがありますか? ざっと「高層ビルがたくさんあって、石油王がいて、豪華できらびやかなイメージ」などでしょうか。

↑THE・ドバイ をお伝えすべくいい感じのイメージ画像を探しました。 (c)Shutterstock.com

実際行ったら本当にこれでした。心身ともに異世界へトリップし、完全に日常と離れた旅ができるので「そろそろ久しぶりに海外行きたいけど、どこにしよう…」と迷っているあなたに、心からおすすめします。

ありとあらゆる「世界一」がある都市、ドバイ。

上記の写真でもセンターに位置するドバイのシンボル、828mという「世界一高い建物」であるブルジュ・ハリファ(バージュ・カリファと表記されることも)を筆頭に、本当にさまざまな世界一があります。ちなみになんとこの建物だけで、世界一高いところにエレベーターが到達、地上から最も高いレストラン…など、11のギネス記録を保持しているという話ですから、おそるべしドバイ。

少し街をフラッとするだけでも「世界でいちばん高い場所にあるインフィニティ ・プール」「世界最大のショッピングモール」「世界で最も高い場所にあるホテル」などなど、何百もの「世界一」が溢れています。

ちなみにドバイには実はいわゆる「石油王」はあまりおらず、石油マネーを投資して港や空港、世界一の施設を次々作ることで世界中から人が集まる観光地へ発展。そして中東初のEXPOも開催した…という歴史を持っています。

そんなドバイのすごさ、お伝えさせてください。

◆まず、空港の時計が全部ロレックス

日本からドバイのアクセスは、羽田・成田・関空の3つの空港からエミレーツ航空の直行便が出ています。今回は夜22時半に成田空港を飛び立ち、約11時間のフライト。時差の関係で現地に到着したのは朝の5時半。「夜に出て、ひと眠りしたら早朝に着く」と、体への負担も少なく、時間を有効利用できるのもありがたいポイント。飛行機で眠るのがかなり苦手な私も、この時間帯のフライトならぐったりすることなく、現地に着いてすぐ行動できました。

とはいえ、やっぱり10時間を超えるフライトの後は眠いのが本音…。
しかし空港を歩いていたら、あるものを発見して完全に目が覚めました。それがコチラ。

空港の時計がロレックス。
ドバイ国際空港、なんと見かけたすべての時計に「ロレックス」のロゴが入っておりました。ワーオ。着いて数分でドバイの「ドバイ感」の洗礼を浴びました。

ちなみに入国時、1GBのフリーSIMをもらえました。太っ腹!

◆ドバイをクルージングしてみました

「ドバイって見るところがたくさんあって、どこから回っていいかわからない…」と迷っている方におすすめしたいのが、クルージング。今回私もエクスクルーシブ・ヨットのランチクルージングに乗ってまいりました。

優雅…。
ドバイの象徴のひとつ、世界最大の人工島であるパーム・ジュメイラをぐるりと一周しながら、あらゆる「世界一」なドバイの風景を一気見できます。屋上デッキから海風に吹かれながら眺めるドバイは、格別。


「これどうやって作られてるの?」と気になる個性的な建物多数。

この写真の奥に見えるのは、世界で唯一の「7つ星ホテル」である、「バージュ・アル・アラブ」。7つ星ってどういうこと…? いったいどんな世界が待ち受けているの…? いつか7つ星が似合うような人間に成長したら訪れたいと思います。

クルーが船上で調理したできたてのBBQやハンバーガー、サラダなどを味わいながらクルージングを楽しめるのもポイント。どれも美味しくておかわりしました。

今回はランチコースでめぐりましたが、朝9時発の朝食コースや夜9時発の夜景コースなど、さまざまなコースがあります。優雅な朝を味わうのも、海の上から夜景を楽しむのも、どちらも最高にドバイを楽しめそう♡

エクスクルーシブ・ヨット
公式サイト https://xclusiveyachts.com/yacht-share-tours-dubai/
料金 BBQ含むランチ2時間コース 大人260AED、子ども160AED

◆世界一の高さにある360°インフィニティプール

パーム・ジュメイラのランドマークのひとつ、ザ・パーム・タワーに、2021年11月にできたばかりのまだ新しいスポット、地上約200mと世界一高い場所にある360°インフィニティプール、「オーラ・スカイプール(AURA Skypool)」。

ソファやベッドでくつろぎながら、そしてプールにつかりながら、360度ぐるりとドバイの絶景を見渡せます。

さまざまな美しい風景を見るべく、ずーっとプールの中をぐるぐる歩き続けたい気持ちもあり、でもベッドやソファでまったりしたい気持ちもあり…とにかく、どう過ごしても最高!

もちろん、どこで撮っても素晴らしく美しい思い出に残る写真が撮れます。

奥にホテル「アトランティス・ザ・パーム」が見える人気のスポットは撮影待ちする人多数。


他のどの角度も素敵! もはや「写真映え」なんて言葉じゃ足りないし、「写真」だけにこだわっていたらもったいない。その目にドバイの風景を焼き付けてほしい。そう思うような場所でした。
美しいカクテルやドリンク、フードも豊富に取り揃えられており、味も抜群。

この世に天国があるとするなら、きっとここはそのひとつ。3時間半ほど、至福のリラックスタイムを過ごしました。

AURA Skypool
料金:方角や席、時間帯によって異なる。参考までに10時〜14時のソファ席で、ひとり250AED。
利用は15歳以上。19:00以降は21歳以上のみ。
公式サイト:https://auraskypool.com/

◆地上240mの高さから見るドバイの夕陽

同じくザ・パーム・タワーの52階にある展望台、ザ・ビュー・アット・ザ・パームもおすすめスポット。地上240mの高さから、ドバイの風景を一望できます。
追加料金で、さらに54階の展望デッキへ行くことも可能。

美しすぎる…。

ドバイに来て気づいたんですが、私「落ちそうな場所」限定の高所恐怖症のようで、ちょっと展望デッキへの階段でガクガクになっておりましたが、スタッフのジェントルマンが私の手を引いて誘導してくれました。撮影なども快く引き受けてくれて、ホスピタリティが息づいています。

水平線に沈む夕陽を静かに眺める、ただそれだけのことが、極上の贅沢でした。

ザ・ビュー・アット・ザ・パーム
料金は曜日や時間帯によって値段が変わるため、要確認。
参考:午後16時〜19時の入場は158AED(2023年7月時点)
公式サイト https://www.theviewpalm.ae/

◆気球やラクダにも乗れます

今でこそドバイは摩天楼の都市のイメージが強いですが、もともとは砂漠。実際、ドバイに住む人たちは今でも砂漠でまったりする時間を愛しているそう。そんなドバイの砂漠をまるごと味わえるのが、バルーン・アドベンチャーズ・ドバイが提供する「シェアードホットエアバルーン」という熱気球ツアー。

「気球から日の出を見る」という夢の体験を始め、ランドローバーで砂漠を駆け抜け、ラクダに乗り、アラビアスタイルの朝食を楽しめるなど、一度はやってみたいアクティビティがぎゅっと詰まったもの。
良すぎるので別の記事で詳しく紹介します。

何もかもが夢のようでした。

◆ステイしていたくなるホテル

今回宿泊したのは、パーム・ジュメイラの根元に広がる、ミナ・セヤヒビーチにあるマリオット系列のホテル、Wドバイ ミナセヤヒ。

写真左。個性的な外観は、離れた場所からでも一瞬で見つけられます。

ドバイをはじめとしたアラビアの歴史や文化がホテルの内装に遊び心たっぷりに取り入れられています。
たとえばこちらは、魔法のじゅうたん。

テラス席の屋根はタジン鍋をモチーフに。

他にも、アラビアンナイトの物語や砂漠の民ベドウィンがまとう布、アラビックバザール、ゴールドスークなど、ホテルにいるだけでドバイを楽しめるような要素がそこかしこに詰まっているので、ホテル内を散歩するだけでも楽しいもの。

全318の客室は、なんとすべての部屋がオーシャンビューでプライベートバルコニーつき。

特にバルコニーは素晴らしく、ドバイの摩天楼とビーチをすぐそばに、ホテルステイもしっかりとドバイ気分を満喫することができます。私も毎朝のモーニングコーヒーを優雅に楽しんだり、ワーケーションをしてみたり、かなりの時間をこのバルコニーで過ごしていました。

「デキるビジネスマン感」にワクワクしたせいか、かなり仕事はかどりました。

(余談ですがドバイ3回めの朝は日本食が少し恋しくなり、海外に行くときにいつも持っていく『松茸の味お吸いもの』でモーニングお吸い物を。

まさかお吸い物も自分がドバイに連れて来られるなんて思ってもみなかったことでしょう…)

 

滞在中とてもお世話になったのが、インフィニティプールがすぐそばにあるオープンテラスのオールデイダイニング「Ginger Moon」。

毎日朝7時から夜中の2時まで営業しており、旅のさまざまなシチュエーションに寄り添ってくれます。モーニングやランチと、何度も訪れました。特にモーニングはフムスなどのアラビア料理、新鮮なサラダにハム、たっぷりのフルーツ、パンまで、どれも美味しいものばかり。これをテラス席でいただくのは、まさに至福の朝。

遊び疲れたら、30階にある絶景スパ、BAR-B SPAで至福のトリートメントタイムを。

スパ前後にはお茶もいただけて、終わった後のハーブティー&ドライフルーツで心の底からリラックス、贅沢な時間を過ごせます。朝4時から活動していた日にボディトリートメント「ザ・セレニティ・エクスペリエンス」を受けましたが、施術後は本当に体が軽くスッキリしました。

さらにマリオットグループのホテル3軒(W、メリディアン、ウェスティン)が敷地内にあり、プールやウォーターパーク、フィットネスジムなどの施設は行き来して使えるというのも嬉しいポイント。少し散策するだけでも楽しめます♪

余談ですが、朝想定よりぎりぎりに起きてしまい慌てて部屋を出て、洗面所を結構散らかしたまま出かけて戻ってきたら、スキンケア用品が驚くほど美しく並べられていました。ホスピタリティ…!

Wドバイ ミナセヤヒ
公式サイト:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/dxbmw-w-dubai-mina-seyahi/

◆天気、言語…ドバイの旅行ってどんな感じ?

ドバイは一年中あたたかい気候に恵まれ、10〜4月は平均気温20〜30度と過ごしやすい上に、雨の降る日が少ないので天気の心配はほぼ必要なし。5〜9月は平均気温が30〜40度となることもありますが、外に出ることなく楽しめる屋内施設も充実しているため、一年中旅をエンジョイできます。

ちなみに現地では英語がわかればだいたいOK。とはいっても「相手が話していることの2〜3割がなんとか聞き取れる、中1レベルの英語くらいしか話せない」というレベル感の私でもなんとかなりました。
アラビアン・アドベンチャーズなど、ガイド会社を使うのも手。日本語ガイドの手配、送迎サービス、宿泊予約、クルーズ手配、街歩きツアーなど、さまざまなやりたいことを叶えてくれます。

アラビアン・アドベンチャーズ
問い合わせ先:arabian@worldcompass.co.jp(日本担当:ワールドコンパス)

今回は「THE ドバイ」感あふれるリッチな旅の数々をお届けしましたが、ドバイの側面はそれだけではありません。最近力を入れているのが「ウェルネス&ウェルビーイング」。心身ともにいい状態で、よく生きる…。次回はそんな旅についてご紹介します。

ドバイの観光情報サイト「Visit Dubai」https://www.visitdubai.com/ja
協力/ドバイ経済観光庁 構成/後藤香織
※掲載情報2023年7月時点のものです