精神的充電0%だったところから、青森へ充電旅に出かけてすっかり満たされたライター後藤。リフレッシュできそうな要素をガンガン詰め込みすぎたあまり、前回の記事ではちょっと駆け足になりすぎたところもありました。そのため本日は、あまりに良すぎて今でも思い出しては「ハァ、明日行きたい」としみじみするスポットTOP5をご紹介させてください。
1位 「星野リゾート 青森屋」八幡馬ラウンジ
三沢空港からほど近い場所にある、今回泊まったホテル「星野リゾート 青森屋」の、広いお庭の中にある「八幡馬ラウンジ」。
帰りの空港でも思い出し、帰ってから数日経っても「行きたいなぁ」と思い返し、そして今でも「あそこでのんびりしたいなぁ…」と毎日のように思う、本当に心の底からくつろげる素晴らしき場所でした。
こちらはその名の通り、青森・八戸伝統の玩具、「八幡馬」をモチーフにしたラウンジ。
入り口の看板はもちろん、中の装飾にもふんだんに八幡馬が使われています。なんとお手洗いの男女の表記まで八幡馬で作られていたこだわりよう。本当にどこを見てもかわいい。
完全予約制なので「行ったのに席がない!」ということもなく、安心してくつろげます。2200円と少々お値段はかかるものの、いざ行ってみたら「むしろここ、2000円ちょいでいいんですか?」と不思議になるくらい、心の底から落ち着けて深呼吸ができるような、本当にゆったりできる空間。
2022年夏の八幡馬ラウンジのテーマは「あおもり藍涼み」。ファブリックや小物などに「藍」がふんだんに使われていました。
池を眺めながらまったり…。
このラウンジ、素晴らしいポイントはあまりにたくさんあるのですが、滞在中はフリードリンクということもその魅力のひとつ。
しかもその「ドリンク」の質がすばらしい。コーヒーやカフェラテ、冷茶などはもちろん、りんごジュースにシードル、さらに青森の地酒、八仙まで飲み放題。いいのか?
本当にこんなに大盤振る舞いで大丈夫なんでしょうか?と思いつつ、せっかくなので大量にいろいろ持ってきてしまいました。
最高……。
しかも何がすごいって全部美味しい。八仙は言わずもがなですが、濃厚な甘さのリンゴジュース、すっきりしたりんごの風味と喉を落ちる炭酸の爽快感のバランスが素晴らしいシードル、ホッと落ち着けるカフェラテ。
コーヒーカップは青森の焼き物、津軽金山焼。よく見るとカップにも八幡馬が彫ってあります。芸が細かい。
こちらも期間限定で、八仙を使ったゼリーもあります。美しくて美味しい甘いものって正義。
美味しい飲み物を味わいながらまったり眺める、「浮見堂」というお堂、そしてたくさんの水と緑。美味しい飲み物を飲んでまったりしていると、行き詰まった考えがスッキリしていったり、自分の気持ちに素直になって「あれがやってみたい」と浮かんできたり…。
もちろん誰かとゆっくり話すもよし、じっくり手帳タイムにするもよし。ここで仕事したら捗りそうだなぁ、東京にもこんな場所が欲しいなぁ、などと思ったのでした。
2位 八食センター
八戸駅の少し北にある、青森の美味しいものが揃いすぎている八食センター。2018、2019、2021とものすごい頻度で青森に来ていて毎回行きたかったにも関わらず、タイミングや諸々が合わない、他の目的地に対して八戸が離れている…などで行けず、ずっとずーっと何年も行きたかった憧れの場所です。
こんな感じで新鮮な魚介類をはじめとした青森の美味しいものがずらっと並んでいるのですが、八食センター、何がすごいって…
「七厘村」というその場で炭火焼きにして食べられるスペースがあるんです。すごすぎ。しかも食べ足りなかったらすぐそばの市場にまた買い出しに行けるのが良すぎる。海老や貝類、お魚、イカなどを焼きまくる。これがずっとやりたかった。
地酒飲み比べセットもあります。最高! 9種類くらいから好きな3種類を選べます。私は推しの豊盃をマストで選び(東京にある青森アンテナショップにちょいちょい買い出しに行くくらい好き)、残りふたつはバランスを見て選択。そのまま飲むのももちろん美味しいんですが、焼いていた白はまぐりにちょっと垂らして酒蒸しにも使わせていただきました。豪華すぎる大人の楽しみよ。何個でも食べられるおいしさでしたが「普通に飲みたい…でも酒蒸しにも使いたい…」と延々苦悩。
もちろん生で食べられるものも多数。うに、生牡蠣、ひらめの昆布締め、どれもおいしかった…。本当は八食センターだけで1万字くらい感動書けます。家の隣に欲しい。毎日行きたい。
3位 十和田市現代美術館
よくインスタグラムなどで友人知人が行っているのを見かけていたここの美術館。実際行ってみたら部屋のひとつをたっぷり使った作品が多く、頭への刺激になって本当に面白い!
「行きたい!」と思い今回初めて行ったのですが…これがまた、不思議な空間。美術館のすぐとなりに一般の民家などがあるのですが、TikTokで流行っていた「日用品を芸術品っぽく見せる」投稿を最近見ていたこともあって、この美術館からすぐ見えた近隣の家の洗濯物さえも「そういう展示なのでは?」と思えてくるような…そんな空間。
「どう生きてたらこの作品を作ろうとコンセプトを思いつくんだろう…?」と思考回路をぐるぐるかき回されて、頭の普段使わないところを刺激されるような感じ。楽しい。
そして個人的に好きだったのがこの子。
中に入ると「私は家なの? それとも芸術?」などとこの子が言っている映像が流れていて、「そんなに悩まなくても大丈夫だよ!」と言ってあげたくなる感じ。それをずーっと聞いていると、自分がいつも堂々巡りで考えていることって、もしかしてすごくどうでもいいことだったりするんだろうか…。私もこの子と同じ?などと、日頃の自分に新たな視点を吹き込まれたような気分に。いい思考のリフレッシュになりました。
4位 奥入瀬渓流
十和田湖からの美しい水が流れ、豊かな自然にあふれた奥入瀬渓流。ほとんどの区域は国立公園の特別保護地区に指定されており、美しい川の流れを遊歩道からすぐ見ることができるのもなかなか珍しい体験でした。
本当に視界こんな感じ。すぐ川。なんだか『もののけ姫』の世界に迷い込んだみたい。向こうからシシ神様がやってきそうな大自然に囲まれていると、日頃モヤモヤしていることが、不思議とパッと晴れるような…。自然の力って偉大。
野生のアジサイも発見。今一般的に流通しているアジサイよりお花が少ないものですが、こちらのほうがもともとの形らしいです。
そして奥入瀬渓流でここ数年話題となっているのが「苔」。なんと300種類以上の苔があるそうです。
遠くから見ると、全部「苔」で終わっていたものが、すぐ近くで眺めてみると、本当にたくさんの種類があって面白い! 水滴がきらきら光っていて、大自然はミクロで見てもマクロで見ても美しい。
そしてさわるとふわふわ、もこもこするところも。ここ最近「苔」にハマっている人をちょこちょこ見かけていて、なんでだろう…と思っていましたが、その理由、わかりました。
大きな苔玉のような岩が川の中に鎮座していたり。(むしろ苔玉のモチーフってこういう本当に森の中にある岩なのでしょうか?)
あっというまに「苔、かわいい」という気持ちでいっぱいに。思わず苔玉を購入したくなってしまいましたが、安全に持って帰れる自信がなかったので一度見送り。でも、東京に戻ってきてからも、和雑貨屋さんなどで苔玉を見つけると、ついじっくり眺めて吟味するようになってしまいました。苔玉お迎えの日も遠くなさそう。
5位 「星野リゾート 青森屋」馬車
星野リゾートふたつめ! すみません! だって最高だったから!
「星野リゾート 青森屋」では、馬車に乗る体験ができます。憧れの響き「馬車」。ただ馬車に乗れるだけでもかなり楽しいというのに、さらに四季折々の「馬車」体験ができるそう。私が訪れた2022年7月は、夏限定の「しがっこ風鈴馬車」を開催。
馬車の中にはたくさんの風鈴があり、涼しげな音を聴きながらぐるりと公園をめぐることができます。
馬車内にはたっぷりの氷で冷やされたりんごジュースが用意されていて、本当に五感で楽しめます…。
最高。
春はお団子とお花見、秋は紅葉とりんご馬車、冬は薪ストーブで雪見など、その季節をたっぷりと味わえるように変わっていくそう。これはまた違う季節にも訪れたくなります(というか行きたい)。
馬車を引っ張っていく馬「きらら」ちゃん。毛並みツヤツヤで眺めていても楽しい。
公園を一周しながら、青森屋の敷地内にある池や古民家を眺める時間はとても優雅。
私、ラウンジといい、この景色が好きすぎるのかもしれない。
東京に帰ってきてからも「またあそこに行きたい」と思う場所が多数。もともと青森が大好きな私でしたが、またさらに今回の旅で大好きになりました。ありがとう青森。今回の旅で行ったところで取り急ぎセレクトしましたが、他にも大好きな場所がいっぱいあります。
さて次回は「めちゃくちゃかわいかった青森のおみやげ」をご紹介させてください!
青森市三沢字古間木山56
公式サイト:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/
八食センター
青森県八戸市河原木字神才22-2
公式サイト:https://www.849net.com/
十和田市現代美術館
青森県十和田市西二番町10-9
公式サイト:https://towadaartcenter.com/
青森県・日本航空・星野リゾート「のれそれ青森旅キャンペーン」
https://www.hoshinoresorts.com/sp/noresoreaomoritabi_campaign/