あえて何も塗らない。ネイルサロンで「ネイルケア」だけしてもらったら、妙に自己肯定感が上がった話

「ネイルサロン」と聞いたら、何をする場所だと想像するでしょうか。おそらくほとんどの人は「ジェルネイルなど、ネイルをする場所」と連想するかと思います。私もそういう印象を抱いていました。

こんな感じの。

でも、あえて「ケアだけ」をお願いしてみたら、なんだかネイルをしたときとは違う、妙な高揚感があったのです。
そんな実録レポをお届けします。


私がお邪魔したのは、ネイルステーションさん。「ステーション」という名がつくだけあって、首都圏のルミネやアトレをはじめとした、いわゆる駅ビルを中心にお店を展開しています。
ジェルネイルやポリッシュ、シェラックなど、一般的なメニューはもちろんですが、「ケア重視」「爪の健康と本来の美しさを第一に考えるネイルサロン」と銘打ち「ケア」にかなり力を入れています。

お願いしたメニューは、23年間ネイルケアに注力してきたネイルステーションが打ち出した新メニュー「キラッとスイッチケア」。コロナ禍で手を消毒する機会が増え、荒れてしまった「消毒ダメージ爪」のお悩みに応えるために登場したものです。自分の手元を見て「キレイ」と思ったりモチベーションを高めたりして、気持ちもライフスタイルも「キラッと」してほしいという思いから生まれました。

 

私、少々お恥ずかしいのですが、心に余裕がないと無意識のうちに爪をついうっかりいじってしまう癖があり、あまり爪&指まわりがキレイではないことが多いのです。(たまに名刺交換するときに、わ〜この爪見ないで〜!と思ってしまうこともあるレベル)
そうしていじってしまうのでまたキレイではなくなり、キレイではないからいじってしまう…の悪循環(机の上にちょっと余計なものを置いておくとどんどん散らかってしまう現象に似ています)。
そんな私でも「キラッと」できるものなのでしょうか。お邪魔する日まで爪を頑張って伸ばしつつ…いざ、体験!

こんなふかふかのソファーでやっていただきました。

 

①爪の形を整える

②甘皮をお湯で柔らかく

まずは希望の形に爪を整えることからスタート。私は爪が「ショートネイルにもほどがあるぞ!」というくらいかなり小さめ&短めなので本当に整える程度ですが、人に爪をケアしてもらうのはやっぱり楽しい。
終わったほうの手からお湯につけ、このあとの甘皮ケアがしやすいようにふやかしていきます。フットバスならぬハンドバス、めっちゃ気持ちいい。

③爪表面の余分な角質や甘皮除去+保湿

リムーバーやプッシャーなど、専用アイテムを使いながら甘皮ケア。さっきまで「ショートネイルにもほどがある」と思っていた爪の面積がさっきよりもぐっと大きくなりました。甘皮ケアをするだけでここまで変わるってすごい。

 

④爪周りの角質や除去

爪のケアを一通り終えたら、専用の爪磨きのようなグッズ(指磨きグッズと言えばいいのでしょうか)で、指先の角質をオフしていきます。

これ、おそらくほとんどの方がやったことはないと思うのですが、一度やってみてほしいです。指がつるっつる。さわり心地が気持ちよく、無意識のうちに指をスリスリしてしまいます。初めての感覚です。

完全に無意識にスリスリしているところを激写されました。

⑤爪をピカピカに鏡面磨き

最後は何種類かのネイルファイルを使い分け、つやつやの爪に。
どんどん目が細かくなっていき、仕上げに使う秘密のネイルファイルできゅきゅっと磨き上げると…「こんなにきれいな自分の爪、見たことない」というくらいぴかぴかに。

 

⑥仕上げのマッサージ

最後はネイルオイルやクリームを塗ってから、手全体をマッサージして仕上げ。
施術してくれたネイリストさんがとてもマッサージが上手な方で、ふわふわの手に包み込まれて程よい強さでマッサージをしてもらうと、あまりに気持ちよすぎて「あ〜…」と寒い日にお風呂に浸かったときのような声が。(お恥ずかしい)
日頃のパソコンやスマホでいつのまにか疲れきってしまっている手が、癒される。あと30分やってくださいお願いします、ハンドマッサージ10分追加のメニューありませんか?と聞きたくなるレベル…(※ありませんでした、いつか増える日を願ってます)。

▼ビフォーアフターがこちら。

<BEFORE>

<AFTER>

本当に、ぴっかぴか。思わずずーっと眺めてしまいました。

家に帰る途中の電車も、帰って残った仕事を再開しても、ついうっかり爪を見ては「なんて美しいんだろう」と眺めてしまうほどでした。

自分の手元という「目に入れようとしていないから意識していないけれど、実はずーっと目に入っている場所」が、素材そのものの状態でここまで美しくある状態は、私の場合はなんの誇張でもなく人生初。
「ネイルでテンションが上がる」といえば、たとえば「買ったばかりのポリッシュを塗って、色の美しさにワクワクする」とか「ネイリストさんに希望のジェルネイルをしてもらって、デザインにうっとりする」とか、そういったものは経験してきました。それはそれでもちろん楽しいし大好きです。

でも、自爪がそのままで美しいということは、本当に思った以上に、とても嬉しいものなのです。

爪というほんの小さな部分ですが、しみじみと込み上げてくる「自分の体が、素材そのものでこんなにも美しい」という感覚は、そのまま自己肯定感のようなものに直結し「あぁ、なんだか心地いい気分だなぁ」というベースになりました。

ちなみに。最初に「爪をいじってしまう癖がある」と申し上げましたが、とても不思議なことに、この日以来その癖はぴたりと止みました。それまでどんなに直そうと頑張っても、ジェルネイルを施すなど絶対いじれない状態に置かない限り、なかなか難しかったのに、です。

ケアの日から3週間経過してもまだわりとピカピカでした。

嬉しい!

◆このピカピカの爪をキープする方法…ありますか?

きれいな爪になったから、できるだけこのままキープしたい。もしくは忙しくてサロンには行けないけれど、できるだけきれいな爪でありたい…というときのために、家でできるケア方法をご紹介。

今回お邪魔したネイルステーションルミネ新宿1店の店長、滝澤伸枝さんによると「ハンドクリームとネイルオイルがすべての基本。何より保湿が重要です!」とのこと。

パッと目に入るところにケア用品を置いておくことをおすすめします。
仕事をするデスクや、家のハンドソープの近くに置いておくと習慣になりやすいです。『手を洗ったらオイルを塗る』と決めて実行するだけで、美しい爪になります。
特に、爪の根本は『爪の工場』と呼んでもいいくらい大事な部分。爪の根本や裏側にまで丁寧に塗り込んでなじませるといいですよ。

ポイントは『乾燥してから塗ればいい』ではなく『乾燥を防ぐためにケアをする』という発想に変えること。一度バリア機能が失われてしまうと、加速度的にカサカサしてしまいます。うるおっているときにケアをすることで、肌が適正なターンオーバーを保ちながら、常にうるおっていられます。

また、最近気をつけていただきたいのは、消毒スプレーなどを使ったあとは、きちんと乾いてから保湿をしてほしい、ということ。消毒の成分が乾いていない状態でクリームを塗ると成分が混ざり合ってしまう可能性があります」

▼プロおすすめのケアアイテムはこちら

左から
para spa ハンドオイル 10mL ¥3,080
CND RESQアールエックス 15mL ¥4,180
O・P・I プロスパ ネイル&キューティクルオイル 14.8mL ¥3,520
O・P・I プロスパ ネイル&キューティクルオイル トゥゴー 7.5mL ¥2,200

一番右のO・P・Iのオイルを買って日々ケアを続けたところ、かなりぴかぴかな状態がキープできています。サロンでどんなアイテムか見せていただいたとき、かなり好みの匂いだったのもポイントなのですが、滝澤さんによると「ネイルアイテムは香りも重要です」とのこと。

「好みの香りのものを選ぶと、それだけで『いい匂いだからつけたい』という気持ちになり、自然とケアをする回数が増えるはず。生活の中にいかに『無意識でケアをする』習慣を組み込めるかが大事なので、好みのものをぜひ探してみてください」。

 

 

体を占める面積でそんなに大きくはないけれど、そこをケアしておくと不思議と気分が上がる「爪」。自分でケアするのも楽しいですし、プロに頼んでみると本当に毎日のテンションが変わるほどの力を持ちます。
手荒れや乾燥が気になる季節だからこそ、自分の体を丁寧に慈しんでいきましょ♡

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キラッとスイッチケア(https://nailstation.jp/kirattoswitch
通常価格¥5,720のところ一般価格¥4,800
会員価格¥1,870(ネイルステーションの会員制度。月額¥4,180、入会金¥5,500)
取材協力/ネイルステーション
構成/後藤香織