2011年に行われた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3 ~For Girls~」で、約3万人の応募者の中から、ヴォーカル部門のファイナリストに選出され一躍注目を集めたアーティスト、塩ノ谷早耶香さん。
最新シングル『SMILEY DAYS』は、エモーショナルなメロディーラインと彼女の持つ“切なさ”が絶妙に融合した楽曲。そして歌詞には、15年来の親友とのエピソードが盛り込まれています。
“しおちー”の愛称でファンから愛される塩ノ谷さんの魅力を、ロングインタビューでたっぷりとご堪能ください♡
■幼稚園で始めたジャズダンスが歌手になる第一歩
歌手を目指したのは、すごく自然な流れだったんです。知り合いのお姉ちゃんがやっていたジャズダンスの発表会を観に行ったとき、すごく素敵だなと幼心に感じ、それをきっかけに幼稚園のころからジャズダンスを習っていました。自分の気持ちを言葉にするのが苦手な子だったけど、心の奥では「目立ちたい。私を見てほしい」って気持ちがあったみたいで(笑)、ダンスだったらそれが可能だったんです。中学のときはチームを組んでダンスバトルに出たりしてました。高校になってふと、「ダンスだけじゃなく、歌もあればもっと自分らしさや気持ちを伝えられるかも」と思ったんです。それが歌手になる最初の一歩でした。
すぐにボーカルレッスンに行きたかったけれど、「学業との両立は難しいでしょう」と母に言われ、大学に行ってから……と、一時は納得しようとしたんです。でも自分から何かをやりたいと強く思えたのはそれが初めてで、せっかく自分の夢を見つけたのに動けないことが辛くて。いますぐできることは何かないかと探していたとき、友だちが見つけてきてくれたのが、2011年のオーディションだったんです。お母さんにも「無料だからいいでしょ?」って(笑)。学校の先生や祖父母に反対されたけど、私が本気だということを見せたくて、結果、ファイナリストまで残ることができたのが、歌手になるきっかけになり、ターニングポイントです。そのオーディションを受けていなかったら、私、いまここでインタビューもうけていなかったかもしれませんよね(笑)。
■『SMILEY DAYS』で“ファンを笑顔にしたい”
もっともっとみなさんの笑顔を生み出せるような、みんなで笑顔になれるような曲を作りたい!という想いから、新曲の『SMILEY DAYS』の制作がスタートしました。いままではバラード調の切ない曲が多かったのですが、昨年リリースしたミニアルバム『S with』で、いろんな方とコラボして、それまでと違う一面が見せられたのですが、リリイベですごく盛り上がったんです。いままでは涙を流してくれたり、やさしい笑顔になれるような曲が多くて、それもすごく素敵で幸せな空間なので大切にしていきたいのですが、盛り上がる空間にもすごく幸せを感じて、そんな楽曲を作りたいなって。
歌詞は、15年来の親友との実体験。女友だちって“特別な存在”で、恋人や家族にも言えないことが、スッと言えちゃうことがたくさんありますよね。18歳で上京してからなかなか会えなくなって、お互い別々の道を歩いているけど、会って話せば、ブランクが一気になくなる。その存在にすごく幸せを感じます。離れた場所でもお互いが想い合いながら、「一緒に頑張ろうね」って。それぞれの場所で笑顔の毎日が作れたらいいなと思い、このタイトルにしました。
■うた修行のおかげで、一期一会の大切さを知る
いままででいちばん大変だったのは、うた修行時代。本当に過酷で、約3か月で47都道府県をめぐったので、週5日はどこかに出かけていました。しかも楽曲制作も同時にしていたので、地方に行っては東京に戻って……を繰り返して。時期は2~5月ごろ。喉の管理も大変だったんですけど、私、すっごい花粉症もちなんです。
体調は絶好調とはいえなかったけれど、来てくださる方には関係ないこと。連日のスケジュールで体調を崩すこともあって、それがすごく悔しかった。私にとっては、47都道府県のうちのひとつでも、観に来てくださる人にとっては、たった一度の機会かもしれない。だとしたらなおさら、そのときの自分にとって最高の塩ノ谷早耶香を見せたいんです。うた修行に出る前はそこまで考える余裕はなかったけれど、全国をまわり、いろいろな会場でイベントをさせていただくことによって、それぞれの場所に来てくださるみなさんひとりひとりを「大切にしなくちゃいけない」という気持ちが強くなりました。
■意外と出不精。全力で“引きこもり”を楽しむ?
チャームポイントを挙げるのは難しいですが、強いて言うなら「明るい性格」かな。その場にいる人たちみんなと笑顔でいたいし、自分にとってもそのほうが楽しいから。でも意外と……引きこもりです(笑)。家が大好きで、出不精。休みがあれば、こもってひたすら映画やアニメを観たり、漫画を読んだりしてます(笑)。ギャップは意外とあるかも。でも、無理に明るく振る舞っているわけじゃないんです。家にこもっているときも家の中で全力で楽しんでます!(笑)
■ヒット料理は二度と再現できないスープカレー
料理がすごく好き! 時間があるときは、友だちや家族にも作ってあげたりします。スマホの中に“クッキングフォルダ”があって、そこにたまった料理の写真を見返してはニヤニヤしてます(笑)。いつか、何かの機会にお披露目できたらいいなぁ。
最近作って友だちに好評だったのは“スープカレー”。スパイスの調合からやりました。でも自己流なので、同じものは一生再現できません(笑)。いつも思いつきで味を調整しちゃうんです。「今日マンゴーあるからちょっといれてみようかな」みたいな(笑)。だからお菓子作りが苦手。分量をきちんと図らないとうまくいかないですからね。この前、砂糖と塩を間違えて(笑)、漫画みたいだけど食べられる味じゃなくて、「ごめんなさい!」って食材に全力で謝って、サヨナラしました(笑)。
■音楽で誰かそばで支えられる存在になりたい
私は、歌うことを仕事と考えていなくて、歌を歌うことでたくさんの人と思い出を共有できているという感覚に近いんです。デビュー前から、誰かのそばに寄り添える人になるというのが夢で、そのために必要なのが「歌」。そう思ったきっかけは、私がひとりっこで、両親が共働きだったから。だから、ひとりで物事を解決することが多くて、他人に相談したり、言葉で何かを伝えることが苦手だったのかなって。
私がそうだということは、世の中にもそういう人がたくさんいるんじゃないかなと感じたんです。塩ノ谷早耶香の音楽を聴いてくださる方が、私の歌詞に共感して、会場で思い出を共有していけたら素敵だなって思ってます。いつかそれが「歌」じゃなくなる日がくるかもしれないけど、それでも、みんなで楽しいと思いながら仕事ができるようにしたいし、楽しかったなと思いながら死ねたらいいなって(笑)。それがすべて。後悔しない人生を生きたいです。
毎日笑顔でいたいけど、涙する日だってある。「自分の心の中にある“スマイリーデイズ”の箱にたくさんの笑顔を詰め込んでおけば、辛いときや悲しいとき、その箱を空けて笑顔の日を思い出しながら、いろんなことを乗り越えられるような、そんな気がします」と塩ノ谷さん。
学生時代の思い出の地をめぐり、またそれぞれの生活に戻っていく……という歌詞の世界観をそのまま描いた『SMILY DAYS』MV(歌詞のモデルとなった“リア友”2人がキャスト出演!)は、リアルな笑顔に思わずほっこりするストーリー。こちらもあわせてチェックを。(さとうのりこ)
塩ノ谷早耶香 6thシングル『SMILY DAYS』
2016年6月22日(水)リリース
【初回限定盤 TYPE-A(CD+DVD)】¥1,667+税
【初回限定盤 TYPE-B(CD+Photo Book)】¥1,574+税
http://www.shionoya-sayaka.jp/
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