左:水江建太 右:岡宮来夢
−プライベートでも仲よしとのことですが、おふたりの出会いはいつですか?
岡宮さん(以下、敬称略):僕が上京した2017年4月です! 地元の長野県から出てきて、事務所で初めて会ったのが(水江)建太でした。なので、今年で5年目の仲ですね。
水江さん(以下、敬称略):僕も同じくらいのタイミングで芸能活動をスタートさせたので、(岡宮)来夢はスタートの頃から知ってる存在です。
−お互いの第一印象は?
岡宮:いやー、建太と会ったときは本当に衝撃的でしたよ。見たことないくらい脚長い人だなって(笑)! 信じられないほどスタイル良くて、「東京、マジか…」って思いました。
水江:何それ(笑)!
岡宮:その日の建太の服装まで覚えてるよ。黒のタートルネックに黒のスキニーパンツに、茶色い長めのチェスターコートを羽織ってた。こんな人長野じゃ見たことないぞって思ったもん(笑)。僕の“東京はすごい!”ってイメージは建太でついたからね。
水江:僕が背負うものデカ過ぎませんか(笑)? でも、来夢と初めて会った日のことは僕もめちゃくちゃ覚えてる。ニコニコふわふわしてて、カワイイやつだなって。さすがに服装までは覚えてないけど…(笑)。
−その頃と今の印象は変わりましたか?
水江:来夢はいい意味で変わりませんね。出会った頃からピュアで素直で、天真爛漫な性格です。
岡宮:建太も変わらないよ。最初に感じたスター性は今もそのまま。今日も建太のソロ撮影を「やっぱスゲーな…」ってつぶやきながら見てました(笑)。
−お互いに、相手に刺激を受けることはありますか?
岡宮:めちゃくちゃありますよ! 僕が『ミュージカル「刀剣乱舞」 〜葵咲本紀〜』に出る前に、建太が出ていた舞台『MANKAI STAGE「A3!」~AUTUMN & WINTER 2019~』を観に行かせてもらったんです。そこでキラキラした建太を見て「うわー、スゲー、カッコいい!」ってものすごく刺激を受けました。建太は本当、なんでもできるんですよ。ギターも弾けるし歌も上手いし、僕が欲しいもの全部持ってる人なんです。会うたびに刺激をくれる存在ですね。
水江:それは来夢も一緒! 普段こんなにのほほんとしてる感じなのに、舞台上に立ったときはマジでカッコいい。来夢の出る舞台を観ると、出演者の中で一番カッコいいなって毎回思うもん。それでいて謙虚だし、来夢から学ぶことはたくさんあります。
岡宮:え〜。めちゃくちゃうれしいな。
水江:普段と舞台上で全然違うよね。憑依型っていうか。
岡宮:そうだね、めっちゃ変わると思う。自覚あります。でも何かスイッチみたいなのがあるというより、稽古場からだんだん役に入り込んでいく感じ。作品とか稽古場の雰囲気でちょっと性格も変わるんだよね。元々超ポジティブな人間だけど、子どもの役をしている時期はさらにハッピーになるし、逆にシリアスな作品の時期は多少ネガティブにもなる。
水江:毎日役に向き合うから、少なからず影響受けるよね。稽古場から役に入っていくって、僕も同じだからすごく分かる。
−水江さん演じるアッシュを、岡宮さん演じる英二をそれぞれどんな人物だと思いますか?
水江:とにかくまず言えるのは、来夢と英二が同一人物なんじゃないかってくらい似ているということです(笑)! ふたりとも子どもみたいにまっすぐでピュアなのに、言葉にできない安心感がある。
岡宮:そんなことないけど、すごくうれしい! 僕は…、英二はすごく愛おしい人だなと思います(笑)。あまり男性に対してカワイイって感情を抱くことはないんですけど、素直すぎる英二がすごくカワイイ。一見普通の大学生だけど、彼が周囲に愛される要因は素直なところが大きいんじゃないかな。一本筋の通った優しさがあって、アッシュに寄り添おう、いちばんの理解者でいようとするブレない意志も魅力的です。
−岡宮さんが、人と接するときに気をつけていることはありますか?
岡宮:なるべくネガティブな発言はしないようにしていますね。僕自身、プレッシャーや不安ですごくしんどい思いをした経験があって、それを機に辛いときにどう声をかけられたらうれしいかを考えるようになりました。暗い雰囲気を発さず、なるべくみんなが明るくいられるようにっていうのは心がけています。
−では、アッシュについてはどう思いますか?
水江:ストリートギャングのボスであるアッシュは、どこまでも強くて美しい存在。完璧すぎてとても遠いところにいる存在のように思えるんですけど、実は心に弱さを隠し持っています。そういった弱さや儚さも含めて、魅力的な人物だと思います。
−水江さん自身が弱さを持っている部分はありますか?
水江:うーん、やっぱりありますね。人前に立つ華やかな仕事をさせてもらっていますが、プレッシャーでキツくなるときもありますし。でも応援してくださるファンの方々とか、来夢みたいに近くにいる仲間にいつも救われてますね。直接隣にいなくても、そういった心理的距離の近い人たちに支えられています。
岡宮:ふふふ。任せてよ! でも、建太はあまり人に弱みを見せないよね。
水江:そうかもね。自分が外に弱さを出すことによって、誰かの気分を下げたりはしたくないんだよね。それよりも、自分自身の弱さを受け入れた上で、相手と接したいなと思ってます。それは今の僕の課題でもありますね、大人にならなきゃなって。
岡宮:建太は僕から見たら十分大人だし、カッコいいし、憧れだよ!
−では、「BANANA FISH」The Stageにかける意気込みや、見どころを教えてください!
岡宮:ストリートギャングとマフィアの抗争の話なんですが、舞台がNYなだけあって、様々な人種の人たちが複雑に絡み合ってストーリーが展開していくんです。キャラクターひとりひとりのカルチャー的背景も学びながら、『BANANA FISH』ならではの世界観を表現できればと思っています!
水江:今回演出をされている松崎史也さんが個人的に尊敬している大好きな方で、素敵な舞台になるに違いないと僕自身とてもワクワクしています。あと、アクションにも挑戦しているので、ぜひ注目してください!
−最後に、舞台を心待ちにしているファンへメッセージをお願いします!
岡宮:ハードでバイオレンスな世界とか、その中にある愛の形とか、なかなか触れることのできない非日常的な雰囲気を劇場で味わっていただけると思います。観終わった後、皆さんの心の中に何か強く残るものがあれば、こんなにうれしいことはありません。一生懸命頑張りますので、楽しみにしていてください!
水江:初めて作品に触れたときの衝撃や感動を舞台上で表現したいなと、今稽古を頑張っている最中です。作品のファンの方の期待を裏切らないよう精一杯演じますし、まだ読んだことがないという方は、本当に面白い作品なのでぜひ読んでみてください! 皆さんにお会いできることを楽しみにしています。体調に気をつけて過ごしてくださいね。
【 みずえ けんた 】
1995年11月2日生まれ。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』入間銃兎役、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日)佐山尚樹役など俳優として幅広く活躍。
【 おかみや くるむ 】
1998年4月23日生まれ。「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリ受賞。「ミュージカル『刀剣乱舞』〜葵咲本紀〜」鶴丸国永役など、舞台やミュージカルを中心にマルチに活躍中。
The Stage -前編-
2021年6月10日(木)~20日(日)
天王洲 銀河劇場にて上演
謎のキーワード「バナナフィッシュ」を巡り、複雑に交錯する様々な欲望、その中に生まれる人間ドラマをハードに描いた『BANANA FISH』。1985年の連載開始から35年以上を経た現在も多くのファンに愛され続け、累計発行部数が1200万を超えるこの大ヒット作が前後編二部作で上演! 圧倒的なカリスマでストリートギャングのボスに君臨する本作の主人公、アッシュ・リンクスを水江建太、後にアッシュの「弱点」とも言われるほどに、お互いを唯一無二の代えがたい存在として信頼し合うことになる日本人大学生、奥村英二を岡宮来夢が演じる。
©吉田秋生・小学館/「BANANA FISH」The Stage製作委員会
■公演映像のライブ配信が決定!
「BANANA FISH」The Stage-前編-公演のライブ配信が決定!
詳細は公式サイト・公式Twitterにて。
■配信サイト:シアターコンプレックス
https://theater-complex.jp/
■配信対象公演
LIVE配信:2021年6月10日(木)18:30〜販売価格:3,700 円(税込)
LIVE配信:2021年6月19日(土)18:30〜販売価格:3,700 円(税込)
LIVE配信:2021年6月20日(日)13:30〜販売価格:3,700 円(税込)
撮影/丸山剛由 スタイリスト/笠井時夢 ヘア&メイク/鈴木りさ 構成/大下杏子