「世界が止まっているように見えても、人生は続いていくーー」 BTSの最新アルバム『BE(Deluxe Edition)』は今の私たちに寄り添ってくれる一枚。
2019年のCanCam8月号で表紙を飾ってくれた、グローバルスーパースターのBTSが、11月20日に全世界同時発売となるニューアルバム『BE(Deluxe Edition)』をリリース! 今回のアルバムは、メンバー全員が音楽、コンセプト、アルバムのビジュアルや構成、ミュージックビデオに至るまで制作全般に参加。アメリカの「ビルボードHOT100」で1位を獲得した『Dynamite』をはじめ、コロナ禍のこの時代にアーティストとして、また20代の等身大の若者として、率直な想いや葛藤、戸惑いや悩みの痕跡が詰まった「BTSらしい」音楽が収録されています。
11月20日11時から行われたグローバル記者会見には、フォーマルスーツに身を包んだ6人が登壇(最近肩の手術を受けたSUGAは、治療に専念するため欠席)。世界的アーティストになっても、メンバー全員が仲が良く、常に真摯でチャーミングな彼らの記者会見の様子を、全文レポートでお届けします!
ーー8月に『Dynamite』の発売記念のグローバル記者懇談会、そして「ビルボードHOT100」1位を記念したグローバル・メディアデーをしてから3か月ぶりですね。新しいアルバムの準備でお忙しかったことと思います。本格的にアルバムの話をする前に、各自ご挨拶をお願いします。
V こんにちは、BTSのVです。お忙しい中このように多くの記者の皆さんがお越しくださり、本当に光栄です。今回のニューアルバムに関心を寄せてくださり、嬉しいです。たくさん聴いてください。
ーー先程も素敵なポーズで撮影されたVさんでした。(※記者懇親会前の囲み撮影で、ファニーなポーズを披露!)
JIN BTSのJINです。『Dynamite』以降3か月ぶりに、このニューアルバムで戻ってきました。僕たちのアルバム、これからも多くの関心と声援をお寄せください。ありがとうございます。
JUNGKOOK こんにちは、BTSのJUNGKOOKです。このように記者の皆さまと目を合わせて懇談会ができて、いつもやってきたことなのに本当に久しぶりで、少し緊張もしています。皆さんお元気でしたか?(司会:「はい」と皆さんお返事くださいました)。『BE』アルバム、本当に最初から最後まで僕たちメンバーが参加したものなので、ご期待お願いします。ありがとうございます。
RM こんにちは、BTSのRMです。このようにオフラインで記者懇談会できるのは本当に久しぶりのことです。記者の皆さんとお会いできて本当に光栄です。とても嬉しいです。みんなが望んでいるように、一刻も早く日常に戻れればと思います。このアルバムはそのような思い、僕たちの率直な話を盛り込んだものです。そしてもうひとつ申し上げたいのが、先程会社からもお知らせがあったように、SUGAさんが肩の手術で現在療養・回復中なので、今日は一緒にできずご了承ください。
JIMIN こんにちは、JIMINです。『Dynamite』のときはオンラインで懇談会をしたんですけれども、今回は記者の皆さんと顔を合わせてお会いできて嬉しいです。前回のように素敵な時間になればと思います。よろしくお願いします。
J-HOPE はい!記者のみなさんの希望、J-HOPEです。人と人が会うときは対面が当たり前だったのに、このようにワクワクして、緊張することになるとは思いませんでした。それほど僕たちにとってもとても意義深い、素敵な場になると思います。待ち遠しかったです。僕たちのニューアルバム『BE』で戻ってきました。『Dynamite』のように僕たちが現実で話せること、考えていることをすべて盛り込んだアルバムです。そして全過程で僕らが参加をして、色々と協議をしたので、僕たちにも意義深いアルバムです。記者の皆さんのご声援がこのアルバムをより輝かせてくれると信じております。皆さん、よろしく願いします。
ーーBTSの皆さんのご挨拶でした。ワクワク感が感じられますね。先程おっしゃったように、今回のアルバム『BE』はいつにもまして皆さんの参加する部分が大きかったアルバムです。これからそれについてお話しいただきたいと思います。もちろん『Dynamite』の活動、そしてニューアルバムの準備だけでもお忙しかったと思いますが、どうお過ごしでしたか?
RM はい、そうですね。実は、僕たちができるだけ頑張ってきたんですが、今回のアルバムは『Dynamite』の制作と活動以前から計画をしていたものです。なので、『Dynamite』の活動と並行してこのアルバムの制作を行いました。今回のアルバム制作の特徴は、その過程を、映像、作業、プロセス、会議を、100%ではないんですけど、できるだけラフに皆さんに共有したいと思いました。録画もあったのですが、YouTubeやV LIVEなどの生放送もしたりして、どのような作業をしているのか、どのように進めているのかを、お見せすることができました。元々はとても秘密裏にやってきたんですが、公にして一緒に作ってきたという部分があります。ですのでこのアルバムを発表した後にログを見直していただき、あ、このときの話をしていたんだなと振り返っていただければと思います。ファンの皆さんと一緒に作れるように頑張ってきました。そして3か月間、たまに休憩もしながら活動してきました。そしてこのジャケットにも出てくると思いますが、カメラの操作方法、撮影方法なども学びながら、楽しんで作ってきました。
JIN 僕たちみんな、アルバムの作業を本当に楽しく行いました。アルバムジャケットの撮影も、遠足に行くような気分で楽しく撮影を行いました。曲も、僕たちが今感じている感情を表現する、そこに重点を置いて作業したからか、現在と僕を振り返るような時間になったような気がします。僕たちの率直な物語にたくさんの方々が共感してくださればと思いますし、たくさん愛してくださればと思います。楽しい気持ちがそのままファンの方に伝わればと思います。
ーー『Dynamite』発売の記者懇談会で、JIMINさんが今回のアルバムのプロジェクトマネージャー、PMですね、新しい音楽の総括を担当されたと聞きました。新しいアルバムの紹介は、今回のPM、JIMINさんにお願いしたいと思います。
JIMIN(照笑)はい、今回のアルバムのプロジェクトマネージャーを担当したJIMINです。今回SUGAさんが提案してくださって、僕がPMを担当することになったんですけれども…そんな大きな役割をしたというわけではなくて、メンバーの意見をまとめて会社に送ったり、会社の意見をまたメンバーに伝えたり。簡単な役割をしてきました。今回のアルバムのPMとしてアルバムを紹介しますと、僕たちが今回のアルバム作業をするにあたってテーマを決めるとき、『Life Goes On』というキーワードが出ました。そのときRMさんが「何があっても人生は続いていく」という意味を含めて、変わっていく日常の中で僕たちが人生を維持していく方法について話したらどうかという意見をくれ、メンバーも共感して『Life Goes On』というテーマになりました。そして範囲を次第に広げていって、今回のアルバムを作ることになったんですが、今回のアルバムのタイトルは『BE』です。BEという単語の意味自体が大変オープンな意味を与える単語だと思われたので、たくさんの話を盛り込みたかった今回のアルバムにとてもふさわしいと思い、タイトルに決めました。
ーー以上ですか?
JIMIN は、はい。そんなに大きな役割ではなかったんです。
ーーそんなことないと思いますよ。
JIMIN(照笑)はい。
ーーPM JIMINさんにアルバムのタイトルについて紹介してもらいました。今回のアルバムは、メンバーの高い参加度、高い協業により完成したとのことで、期待が高まります。分野ごとに担当者を決めて作業したんですよね?
RM そうですね、僕たち自体でプロジェクトマネージャーという職責を決めてやっていきました。音楽に関しては、JIMINさんが意見を集めたり、伝えたりする過程で、これが大変難しいと思うんですけれども、そういった役割をうまくやってくれたのでありがたいです。そして音楽だけじゃなくて、アルバムのジャケットとかコンセプト、衣装、MVについてはメンバーが一部参加した部分があります。総括的なビジュアルの部分を担当したのがVさんですね。Vさんもお疲れさまでした。
ーーアルバムのビジュアルについては、ビジュアル総括のVさんに聞いてみたいと思います。
V はい。まずARMY(BTSのファンの総称)に、よりかっこよく意味のある姿を見せたいと思い、僕らがはじめたんですけれども、その過程が簡単ではありませんでした。それでもメンバーやARMYの方々が大変応援してくださったので、成功裏にできたと思います。まずメンバーがお互いの自然な写真を撮る。そして日常をそのままみせたくて、リラックスした姿を構想しました。実際に以前旅行に行ったときに、ポラロイドカメラを持っていったことがあります。メンバーが遊んでいると僕がそのポラロイドカメで何枚か撮ったりしたんですが、それがとても日常的ですごく自然で、きれいに撮れたものがあったので、そこからまず最初のアイディアを得ました。そして実際にRMさんが「ROOM」、部屋というコンセプトを出してくれました。各自が部屋のコンセプトを決めて、それに沿ってきれいに飾って撮ってみてはどうかというアイディアをくれたんですけれども、実際にそれが今回のアルバムの個別コンセプトフォトになっています。期待してください。もう公開されていますけれども。僕がビジュアルの総括を担当することになって、緊張してプレッシャーもあったんですけど、ARMYとメンバーが応援してくれて、成功することができました。ありがとうございます。
ーービジュアルの総括を務められたVさんでした。コンセプトフォトの写真は公開されているのを拝見しましたが、皆さんそれぞれの個性が盛り込まれていると思います。今回のビジュアルでは、平凡な20代の日常を見せるために頑張ったとか?
J-HOPE はい、そうです。Vさんの話のとおり、メンバーがお互い写真を撮り合って、お互い映像を撮り合うと、とてもナチュラルで自然な演出ができるんですね。その部分をファンの皆さんに共有したかったんです。そしてコンセプトクリップでは、いつもスポットライトを浴びていた華やかなBTSではなくて、平凡な20代の日常を過ごしている僕たちの姿を盛り込みたいと思いました。実際に僕たちが友達と一緒に会ったように、鏡でセルフィーを撮ったりふざけあったりしながら、本当に楽しく撮影できたと思います。
ーー最初から最後まで参加されたということで、新アルバムがますます楽しみになります。それではタイトル曲『Life Goes On』から紹介していただきたいと思います。
RM まず1曲目のトラック『Life Goes On』がタイトル曲です。タイトルでも皆さん感じ取られたかと思いますが、今回のアルバムを通じて最も中核的に伝えたいメッセージーーどのような状況であっても、それでも人生は続いていくーーという内容を込めた曲です。実は『Dynamite』の制作以前から制作してきたと先ほど申し上げましたが、始まりは同じなんですね。BTSはその都度、「僕たちは今何を話せるのか」「何を伝えるべきなのか」について悩んで、そこから始まってきたので。季節が夏だったので、やはり夏は少し憂鬱なものよりは、盛り上がってリズム感のある曲がいいと思い、『Dynamite』を先に発売することになりました。『Life Goes On』はそれとは少し雰囲気が違って、重みがあるんですけれど、同時に柔らかい、ソフトで真剣なメッセージを盛り込んでいます。それでも人生は続いていく。ありきたりでもありますが、僕たちならではの温かい感じで表現したいと思いました。
JIMIN 2番目の曲『Fly To My Room』は、トラックリストが公開されたときにとても独特だと皆さん感じられたと思います。僕とJ-HOPEさん、SUGAさん、Vさんのユニット曲です。ユニークな曲になると考えられてると思いますが、この曲は今、自由に行き来ができない状況のなか、これから旅行という概念自体が変わっていくのではないかという疑念ができまして、そこから始まった曲です。思ったよりは憂鬱な曲ではなくて、自分の家、部屋を旅行するというとても楽しい曲なので、とてもたくさん聴いて楽しんでください。
V 僕が作業に参加した『Blue & Gray』という曲が3曲目です。アコースティックギターサウンドが入った、ポップバラードのジャンルです。内面の鬱で不安な感情を、ブルーそしてグレーの色で表現して、歌詞を書いてみました。全体的な内容は少し暗いかもしれませんが、それでもギターのサウンドが大変穏やかで、温かい雰囲気を漂わせますので、みなさん期待してください。
ーーVさんが話されるときは、なんだか人を集中させる魅力がありますね。ありがとうございます。
JIN 5番のトラックが『Telepathy(テレパシー)』という曲なんですけれども、レトロポップディスコのジャンルになります。レトロポップ風なので、すごく楽しい感じです。ここにいないSUGAさんが作った曲です。コロナにより全世界のファンの皆さんと会えない、少し切ない悲しい現実を歌詞に盛り込みました。僕たちはいつもファンに会うときや、ファンと一緒に過ごす空間が一番幸せで、今は少し離れていますが、いつも一緒にいるということを感じている、そういう望みを盛り込んだ曲です。
J-HOPE 次は6番のトラックになります。『Dis-ease』という曲です。これは僕が作曲や作詞にたくさん参加したものです。すごくインパクトのある曲だと思うんですけれども、人はそれぞれ自分が持っている、心理的な病があると思います。作業はそういった部分から始まりました。ぼくの場合はパンデミックな状況を経験して、休息を与えられたときに、休息をそのまま楽しむことができず不安だったりだとか、不便といいますか、そういったものを感じてしまう。その部分を職業病に例えてみました。BTSはなにかを乗り越える、というのが上手だと思いますが、そういったポジティブな希望的なメッセージを、『Dis-ease』という曲にうまく表現して込めたので、関心と愛情をお願いします。
JUNGKOOK 7番目のトラックは、僕が参加した『Stay』という曲です。僕とRMさんとJINさんが参加したユニット曲です。このユニットはたぶん初めてだと思います。それですごく新しい雰囲気の曲が作られたと思います。『Stay』という曲は、少し楽しいんですけれども胸が高まるといいますか、そういったフィーチャーハウスのジャンルです。この曲に込めた意味は、僕たちが今は遠く離れていても、それでもいつも一緒にいるという意味を含めました。楽しい曲なので、たくさん聴いてください。
ーーメンバーのみなさんが直接紹介してくださった、アルバム収録曲紹介でした。今回のアルバムにはデジタルシングルで発売された『Dynamite』も含まれていますよね?
RM そうですね。『Dynamite』をこのアルバムに入れるかどうか、少し考えたのですが、結局収録しました。それは、先程タイトルトラックである『Life Goes On』を説明しながら言ったように、この2曲はルーツが同じなんです。僕たちはコンサートが長くできない状況の中で、このアルバムを作ったのですが、コンサートはアンコールや花火だとか、最後は華やかで美しく終わりますよね。最後だけはそういった、ポジティブでエネルギーに満ちた『Dynamite』で首尾相応といいいますか、フィナーレのように終わらせたくて収録することになりました。
メンバーが言っていないことの中で、4番の『Skit』が入ります。僕たちにとって3年ぶりくらいですか?すごく久しぶりに入れることになった『Skit』ですが、元々デビューの頃から入れていたんですね。いつもSkitをレコーディングするときに気を使っているのは、コンセプトを決めてもいいんですが、そうやってやると僕たちはなかなかうまくいかなくて、台本を書けなかったので、今回の場合は、自然に「ビルボードHOT100」で1位をとったときに、まとまっていない、洗練されていないままの僕たちの声を盛り込みました。聴いてくださればわかると思いますが、「ビルボードHOT100」1位のとき、ああ、こういった気分だったんだなというのをリアルに感じ取る事ができるのではないかと思います。『Dynamite』を聴いてから『Skit』を聴いてみると、また違った感じが伝わるのではないかと思います。
ーーありがとうございます。それではタイトル曲『Life Goes On』のミュージックビデオの話をしてみたいと思います。JUNGKOOKさんが監督をされたと聞きました。JUNGKOOKさん、マイクお願いします。
JUNGKOOK はい、MV監督というにはまだ、あまりに照れくさいですね。普段から映像を撮るのが好きなので、今回MVの撮影を務めることになりました。担当したので、できるだけ頑張ろうと挑んできました。『Life Goes On』という曲を聴いたとき、僕たちが重要だと感じていたのは、真心と現実感でした。それをもとにして監督…そして演出チームと話合いをして、それをメンバーにも話して。メンバーが個人的になにか見せたいもの、入れたい感情などがないかを聞いて、その意見を反映しようとしました。感情をお見せしたいと思っていた部分は、コロナによってツアーもキャンセルになって、ARMYの皆さんに会えなかった残念さ、恋しさを表現したいと思いました。頑張って僕が撮ったカットがMVになってとても不思議でしたし、とても嬉しかったです。そして今回を機に、これから個人的に素敵なMVを一度撮ってみたいという夢もできました。とても嬉しく、楽しかったです。
ーーこれからの監督としての道のりも期待したいと思います。コロナ時代の苦しいなか『Dynamite』で希望を歌い、今回のアルバムでは今、この瞬間のBTSの率直な物語を盛り込めたとまとめることができるでしょう。『BE』を通じて、全世界のファンにどのようにメッセージを伝えたいですか。
JIN 今年はみんなが、すべてが止まってしまった状況になってしまいました。とても惑わされて虚しい日々、1年を過ごされたと思います。この胸苦しくてやるせない気持ちもしますが、今回のアルバムは、この僕たちのやるせない感情を率直に盛り込んだものです。なので多くの方が、私もそうだと共感していただき、お互いに慰めあったり、周りと分かち合う事ができればと思います。憂鬱な曲だけではなくて、そのような雰囲気を僕たちならではのスタイルで解釈して盛り上がる曲もありますし、世界中の皆さんに楽しんでいただいた『Dynamite』のような希望の歌もあります。世界が止まっているように見えても人生は続くので、みんながこの些細な日常で幸せを探せればと思います。みなさん、頑張りましょう(ガッツポーズ)。
ーータイトル曲『Life Goes On』の舞台は、授賞式と年末の舞台を通じて披露されると聞きました。特に初ステージはアメリカの大衆音楽授賞式「2020AMA」で見られるんですよね?
JIMIN はい、そうです。『Life Goes On』の初舞台は、韓国時間で11月23日の午前に開かれる「2020AMA」で披露されます。初舞台だけではなくて、2つの部門でノミネートされたので、とても光栄だと思います。記者の皆さんも、そしてファンの皆さんも期待してください。
ーーそれにですね、私だけではなく、みなさんが期待されていると思いますが、韓国時間で25日、グラミー賞のノミネート発表があると聞きました。もう一度歓喜の瞬間をともにできるのか、期待しながら待っています。みなさんの感情は?
RM ひとつも緊張していないというのは嘘ですね。僕たちもインタビューのときに次のゴール、目標を聞かれたときにいつも話していたのが、このグラミー賞に関するものです。緊張していますし、期待しながら25日を待っています。もしノミネートされるのであれば光栄で、できなくてもまいっか、と、楽に考えようとしているんですが…明け方に発表されるということで、僕たちもたぶん夜ふかしするのではないかと思います。
ーーいい便りが届くといいですね。SUGAさんがいたらいつもは…
J-HOPE この抱負担当はSUGAさんだったんですけれども、残念ですね。早く回復することを期待したいと思います。
ーーそれでは今から、海外の記者のみなさんが送ってくださった質問に回答する時間を設けたいと思います。アルバムにここ最近含まれていなかった『skit』が含まれていましたが、重要な意味はありますか?
JUNGKOOK ちょうどRMさんが話されたように、2017年『Love Yourself〜承 HER〜』以来3年ぶりに『skit』を収録することになりました。まず「ビルボードHOT 100」1位と発表された日、元々予定していたレコーディングがあったんのですが、あまりにも僕たちにとっても驚きの状況だったため、すごく慌ただしい状況だったんです。僕がなんて言ったのか『skit』を聴いてみないとわからないのですが、それだけ感情が溢れだしてきて、それを盛り込んだ『skit』なので、大変大きな意味が含まれているのではないかと個人的に思います。
ーー今回のアルバムを、ファンと共有しながら作ろうと思った理由は?
RM たくさんの方々がたぶんお考えになると思うんですが、そうしなければならない状況だと僕は考えました。僕たちがコンサートをしたりしながら、今まで維持してきたフィジカルなコネクションが途切れてしまうとも思ったので、僕たちとしては異例のトライだったんですけれども、食堂のソースの秘訣を教えるように、制作の過程から、新しい試みをしてみました。こういう風にするべき時期だったと思いますし、今回のアルバムが結果的につながりのあるものになるのではないか、と個人的に思います。
ーー個人的な目標は?
JIMIN やはり予告なしにこういった状況になってしまったので、たくさんの方々がつらい状況にあると思います。今回のアルバム自体が「それにも関わらず人生は続いていく」という話を、そういう物語を投げかけたかったんだと思います。目標があるとしたら、今回のアルバム『BE』を出してから、たくさんの方々の慰めになればいいと考えています。はっきりとした目標というよりは、今回のアルバムを出して、多くの方の慰めになればいいなと思ってますし、そうなればありがたいです。
ーー世界で最も人気のあるアーティストとなりました。これから先、もっとどんなふうに、どんな人になりたい(「BE」)と考えていますか?
J-HOPE この質問に対する答えはいつも変わってくるんですが…デビュー当時はとてもはっきりしていました。チャートで1位をとるアーティストになりたい。体操競技場でコンサートができるアーティストになりたい。今は精神的に、本質的に考えるようになったと思います。「立ち位置が人を作る」と思うんですが、僕がどんな人なのかを認知して、より健全に、健康に、音楽もパフォーマンスも表現することが、今の僕としては究極の最終的な目標、僕の望むアーティスト像だと思います。そして地道に本質を忘れずに、引き続き発展していく人になりたいといつも思っています。素敵な質問をありがとうございます。
ーー個人的に達成した目標はありますか?
V 先ほども僕が申し上げましたが、今回のニューアルバムでビジュアル担当になり、初めてやってみることがあり、とても緊張していました。なので、ARMYの皆さんに色々助けてもらったり、少しプレッシャーも感じましたがメンバーの意見をもらったり。資料も集めたり、またARMYの皆さんに助けを求めたり。PDFファイルも初めて作ってみました。参考資料をまとめてスタッフの皆さんに説明をしたり。それが初めてだったのでですごく緊張していました。なので今回のアルバムを機に、僕はこういうことに才能があるんだなと感じることになりました。色々と僕を活用してください、みなさん。
ーーなぜ「才能がある」と話すときにモジモジされたのですか?
V 話すときに、その時の感情がすぐ思い浮かんで。本当にぼくはできたな、と…。
RM 最後まで話してください、Vさん!
ーー自ら大変誇らしいということですね。
RM 本当によくやってくれました、はい。お疲れさまでした。
ーービルボード1位まで達成しましたが、これからもっと成し遂げたいことはありますか?
JIN 実はこの質問には、今この場には一緒にできなかったSUGAさんよく答えていたんですが、今日は僕がしたいと思います。もっと成し遂げたいこと、正直に言いますとグラミー賞です。光栄で本当に有難くも「ビルボートHOT100」1位という成績も成し遂げられましたけれども、もう少し欲を出して、グラミー賞のノミネートが発表されるんですが、そこで僕たちの歌が連ねられたらと思います。BTS ファイト!
ーーJINさんの力強い解答でした。そろそろグローバル生中継を終える時間となりました。ご覧になっている記者の方々にごあいさつをお願いします。
JIMIN ここまでこのように御覧くださってありがとうございます。先ほども申し上げた通り、僕たちにとっても作業したり準備しながら慰めになった曲であり、アルバムだったような気がします。多くの方々が、そして記者の方々も、このアルバムを聴いてたくさんの慰めになるといいと思います。ありがとうございます。これからも僕たちの成長する姿を見守ってくださればと思います。ありがとうございました!
11月23日には、今回のアルバムのタイトル曲『Life Goes On』が「2020 AMA(アメリカン・ミュージック・アワード)」にて初披露され、25日にはグラミー賞のノミネートの発表が控えるBTS。年末に向けて、その勢いはまだまだ加速するばかり。これからどんな記録を作っていくのか、この7人から目が離せません!
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