リバウンドしないダイエット、3つのコツ
ダイエットにチャレンジしたもののうまくいかなかった経験、あなたにはありませんか?
思うようにやせられず途中で投げ出してしまったり、すぐにリバウンドしてしまったり…。せっかく苦労したのにキープできないなんて…と悲しい気持ちになってしまいますよね。
ダイエットに挫折・リバウンドしてしまうのは、いったい何が原因なのでしょうか?
ダイエットアプリ『カロリーママ』の開発を手がける専門家、管理栄養士の吉松智美さんにお話を伺いました。
▼ダイエットを失敗させやすい3つの「すぎる」
「ダイエットを行う人の6割がリバウンドしているという調査結果があります」と吉松さん。半分以上が失敗してしまうのは、いったい何故なのでしょうか?
吉松さんいわく、「挫折やリバウンドしやすい人の特徴は、短期間で一気に体重を落とそうと意気込みすぎてしまう人」とのこと。
「たとえば来月までに5kg落としたいから、1か月だけすごく頑張ろう、と意気込んでしまう人。気持ち的には頑張れても、身体の中では様々な問題が生じてきます。
身体というのはよくできていて、エネルギーが不足している状態が長くなると、血や筋肉のもとになるたんぱく質からエネルギーを作り出そうとします。筋肉が減ると基礎代謝が落ちるため、日頃の生活や運動によるカロリーが消費しにくくなり、体脂肪を蓄えやすい身体になってしまうのです。その結果、ずっと続けていた食事制限だけではうまくいかず、挫折やリバウンドを引き起こしやすくなります」
つまり、
・短期間すぎる
・一気に落とそうとしすぎる
・意気込みすぎる
この3つの「すぎる」がダイエット失敗への落とし穴と言えそうです。
◆挫折やリバウンドを防ぐコツは?
ダイエットを成功させてリバウンドも防ぐためには、次の3つを意識しましょう。
(1)絶対できそうな改善から始める
食事を制限するときは、いきなり極端なことをやろうとせず、必ずできそうな改善から取り組みましょう。カロリー制限なら「毎日のおやつを100kcal以内に抑える」、糖質制限なら「毎日1食は、ご飯を半分の量にする」といった小さなステップから始めるのが鉄則です。
(2)長いスパン
スリムな体型をキープしたいなら、長いスパンで改善内容に取り組むことが大切です。変化を習慣として根付かせるために、(1)で意識した小さなステップにまずは1週間程度取り組んでみましょう。そして無理なくできるようになったら、次のステップを1週間…というふうに、長いスパンで食生活を変えていきましょう。
(3)期間限定にしない
自分にとって、食事制限が「無理のない普通の食事」として定着するのが理想です。とはいえダイエット中にいくつも決まりを作って食事制限をしていた人が、目標体重到達後も同じように続けていくのはなかなか難しいですよね。全部でなくて良いので、何かひとつでもヘルシーな食習慣を長く続けていきましょう。
たとえばダイエット前に毎日油っこいものばかり食べていた人は、ダイエット後完全に元の食事に戻るのではなく、「昨日油っこいものを食べたから、今日は抜こう」といったゆるやかな制限を続けていく。こうすれば気持ち的にも長く続けられ、リバウンド対策にもなるはずです。
※インタビュー内容は今までのダイエット指導経験に沿ったものです。
★【実録】やせたいのに食欲に負ける人に試してほしい、ガマンしないダイエット、7つのコツ
お話を伺ったのは…
●吉松智美さん
大学卒業後、管理栄養士国家資格取得。病院の管理栄養士として8年間勤務ののち、株式会社リンクアンドコミュニケーションへ入社。ダイエットアプリ『カロリーママ』担当者として開発に携わる。
iOS版/Android版
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(取材・文/豊島オリカ)