占いの「ラッキーアイテム」って、どう出してるの？
テレビ番組でも、雑誌の占いでも、何かと「ラッキーアイテム」はつきものです。
でも、疑問に思ったことはありませんか？ たとえば「タピオカミルクティー」だったり「パクチーサラダ」だったり「それ、20年前でもラッキーアイテムとして存在していたんですか？」というアイテムを見かけることがよくあります。
正直これって、誰かが適当に後付けしてるんじゃないの？ と思ったことはありませんか？
私はあります。
というわけで本日は「ラッキーアイテムってどうやって出してるんですか？」という気になるテーマを、約8万人を動員した「占いフェス」をはじめ、数々の占いコンテンツを手がけ、占いに非常に造詣が深い株式会社ザッパラスの代表取締役社長・玉置真理さんにうかがいました。
▼ラッキーアイテムって、ぶっちゃけ適当に出してたりしない？
CanCam.jp編集部（以下、編） 非常に不躾な質問なんですけど「ラッキーアイテムはタピオカミルクティー」など、ここ数年じゃないと出てこないようなアイテムが書いてあることがよくあります。こういったものは、どのように占いに出てくるんですか？ 正直適当に書く…なんてことはあるのでしょうか。
ザッパラス代表取締役 玉置真理さん（以下、玉置） いえ、ラッキーアイテムはたとえば「色はこの色で、こんな形で、冷たい・あったかい」などのいくつかの条件で出てきます。それをそれぞれの占い師さんが現代版にわかりやすく書き換えて出していることが多いです。たとえばもし、ラッキーアイテムはタピオカミルクティーと書いてあったら、おそらく「黒い、冷たい、液体」などの条件の日なんですよね。
編 なるほど！ じゃあ、タピオカが流行る前だったら「黒い、冷たい、液体」で「アイスコーヒー」とか「黒烏龍茶」「コーラ」だったかもしれないってことですか？
玉置 だいたいそんな感じですね。たとえば「緑、長い、植物」で出てきたら、食材としては「ねぎ」かもしれないけど、今だと結構できあがっているメニューに置き換えることが多いので「アスパラのソテー」などになるかもしれません。いかに今っぽくキャッチーに言い換えるかが、それぞれのセンスの見せどころです。
▼そもそも、その条件はどうやって出しているの？
編 その「黒い、冷たい、液体」などの条件は、どう出しているんでしょうか？
玉置 それぞれの占いによって異なりますが、12星座などの「西洋占星術」、東洋の「五行思想」などがベースになっていることが多いです。たとえば西洋占星術なら「星座が持つ資質を強くする色」などがそれぞれラッキーカラーとなります。
編 「五行思想」ってそもそも何ですか？
玉置 たとえば「四柱推命」や「九星気学」などを雑誌やwebなどで見かけたことはあるでしょうか？
編 なんとなくあります。
玉置 このような東洋の占いは、たいてい「五行思想」というものがベースになっているんです。「万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からできている」という考えなのですが、これにはそれぞれに対応する色や要素、方位が分類されています。
編 なるほど！
玉置 たとえばご本人が火の要素が強い人なら、さらにその火のエネルギーを強めるために火の要素を持つものをプラスする。逆に水のエネルギーが足りないから水の要素のものを持つ…などなど。あとはその年によって「今年はこのエネルギーが強い」などがあるので、そのエネルギーを捕まえやすいものを持っておく、などがいわゆる「ラッキーアイテム」ですね。
編 しっかりなんらかの根拠があるものなんですね。
▼ラッキーアイテムとかラッキーカラーって、本当にラッキーになれるの？
編 そもそもラッキーアイテムって本当にラッキーになれるんですか？
玉置 実は「ラッキーカラー・ラッキーアイテム」については、明らかに鵜呑みにした人が得をするので、ぜひ取り入れてみてほしいです。実際、このラッキーアイテムの効果や、いわゆる「信じる者は救われる」を裏付ける論文がたくさん出ています。
編 なんとなく「信じる者は救われる」って本当か？ と思ってしまうんですが、なぜ効果があるんでしょうか？
玉置 いちばん有名な実験のひとつに「このボールはラッキーボールで、ヒットが打てるんです」と言うと、同じボールを同じ条件で使っても、言わなかった人よりも実際にヒット率が上がる、というものがあります。いわゆるプラシーボ効果のようなものですが、そのくらい人は思い込みに左右されて「私は今日うまくいく」と思っていれば、本当にうまくいきやすいんです。だから、ラッキーカラーやラッキーアイテムを身につけることによって「今日の私は上手くいく」と思えるなら、取り入れない手はありません。実際に、周囲の自信に満ち溢れている人はだいたいうまくいっていませんか？
編 確かにラッキーボールだって言われたら打っちゃいそうですね…ラッキーアイテムはそんな風に使っていけばいんですね。
玉置 そうです。だいたい何かに問題を抱えているときって、モヤモヤ考えることに自分のメモリを必要以上に使ってしまっていて、でも結局何も変わらない、何も行動していない…ということが多いんです。そういうとき、なんとなく近所の花屋に行ってラッキーカラーの黄色い花を買ったら「何か行動した」という点において十分ですし、それだけでも最初の一歩になることがあるんですよ。人間は「最初の一歩」がすごく重いけれど、一度踏み出したらあとは二歩めもいけることがよくあります。それにラッキーアイテムを取り入れることで「これがあるから今日はいけるかもしれない」「何かいい出会いがあるかもしれない」と思って行動できるようになることで、見える世界も変わってくることだってあります。そんな風に、上手く活用してもらってほしいです。
ついつい見てしまうラッキーアイテムやラッキーカラー。本気で取り入れてみると、いいことありそうです♡
さて、ありとあらゆる占いに関する疑問をぶつけてきたこちらのインタビューも、次回が最終回。
「占いの結果が違ったとき、何を信じたほうがいいですか？」というテーマについて玉置さんに話を聞いていると、「そもそも占いは信じなくていい。でも活用したほうがいい」とのこと。
「信じる」と「活用する」は、何が違うのでしょうか？ そもそも、占いにまつわるさまざまな事業を手がける会社の社長が「占いを信じるな」という理由って…？
最終回は「占い」への向き合い方をうかがっていきます。
累計動員数8万人。日本最大級の占いイベント『#占いフェス』。次回第8回「占いフェス at home」7月7日〜12日にオンラインにて開催決定。あつまれどうぶつの森でも占いフェスを。「うらないフェス島」の最新情報も発信中◎ #占いフェス #あつ森で占い
■ イベント概要■
占いフェス at home
開催日時・入場料 2020年7月7日（火）〜12日（日）1,000円（税抜き/オンライン鑑定チケット付き）
会場 占いフェス公式サイト内 https://uranaifes.com/
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Twitter：https://twitter.com/uranaifes
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主催 株式会社ザッパラス
構成／後藤香織
