素敵なお花のプレゼントをしたい♡花屋さんに聞いた、喜ばれるお花の選び方
皆さん、最近誰かにお花をプレゼントしましたか? 仕事でお世話になった方や友達、そして家族。お花をプレゼントしたいと思っても、いざお花屋さんに入るとものすごく悩んでしまい、悩みに悩んだあげく、結局「なんとなく」で選んでしまう経験もあるのではないでしょうか。
でも、せっかくなら喜んでもらえるお花をプレゼントしたいですよね。じっくり時間をかけて選ぶのも楽しいですが、自分で選ぶのに不安はつきもの。
やっぱりここはプロおススメの「ギフト用の花選びのコツ」、知りたくないですか? 今回は虎ノ門にある会員制フラワーショップのオーナーを務める、株式会社hananeの石動力さんにお話を伺いました。
誕生日や記念日、出産祝い……「シチュエーション」で選ぶおすすめのお花・選び方は?
【POINT】
・贈る相手に合ったお花選びをすることが大切
・「黄色いバラ」には注意
『「このお祝い事にはこのお花をあげると良い」というものは基本的にはありません、ただ、黄色いバラだけはさみしい花言葉があると言われていて避けることが多いです。
差し上げる相手の方にあったお花選びをするのが一番だと思います。例えば、相手の方がキャリアウーマンのようなキリっとした女性だったら、白いカラーのような華麗なお花が適していますし、子供っぽくかわいらしい方だったらガーベラのようなポップなお花を差し上げるのも良いかもしれません。
差し上げる相手の方が持った時に似合いそうなお花を選ぶことを通じて、相手の方のことを考える時間にして頂けるととても良いのではないかと思います。』
感謝したいとき、好きと伝えたいとき……「想い」で選ぶおすすめのお花・選び方は?
【POINT】
・まずは相手に合ったお花を選んで、花言葉を調べてみる
・人気の花の中にはよくない花言葉を持つ花もあるので注意
・色別の意味合いや由来を調べてみると違った発見があるかも
『感情という意味では花言葉で想いを伝えたいと考える方も少なくないと思います。良い意味の花言葉、例えば代表的なのは赤いバラといえば、「愛情」「愛しています」など有名なものもありますが、例えば、カスミソウは幸福などの意味もあります。
華やかな花束を作るためには一種類で作るだけでなく様々なお花を組み合わせて作ったほうが良いと思いますがメインにするお花だけは花言葉を調べて選んでみるのも良いかもしれません。
一方で、例えば最近マリーゴールドという歌が流行りましたが、マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」や「絶望」などと言われていたり、比較的人気のあるダリアも一部にはあまり良くない花言葉もあります。
しかしながらオレンジ色のマリーゴールドには「真心」や「予言」という前向きな意味もあるので、色別の意味合いや由来を調べてみると違った発見があり、会話の種にもなります。
まずはその人にあったお花を選んでみて、そのお花の花言葉を調べてみてもらえると楽しいと思いますよ』
上司、友達、男性に……「贈る相手」で選ぶおススメのお花・アレンジ方法は?
【POINT】
・壇上など大勢の前で渡す相手には「大きく抱えられる花束」
・友達数名で集まるときには「コンパクトなブーケ」
・男性には「ブルーや白を基調にしたお花」
・特に独身男性なら「アレンジメントなど、そのまま飾れるお花」
『人が集まる会などの壇上でお花を差し上げる際には、ぱっと華やかに映える大きく抱えるような形の花束が適しているように思います。
お友達が数名集まって行うような誕生日パーティなどで差し上げるのであれば、コンパクトなブーケを差し上げるのがおすすめ。他の方のプレゼントの邪魔にもならず、持ち帰りやすく、集合写真にも持って映りやすいといいこと尽くめです。
男性の方に差し上げるのであれば、その方が独身だったらアレンジメントやボックスフラワーのような花瓶を必要とせずそのまま飾れるタイプのものが適しているように思います。色はブルーや白などを基調にしたお花の色合わせをすると、清潔感があり凛々しいイメージですっきりとして似合うと思います』
お花屋さんに相談するとき、何を伝えたらいい?
【POINT】
・どんな相手にプレゼントするのか
・プレゼントする場所やシーン
『一番知りたいのは「どんな方に差し上げるのか」という点です。その方が持って歩いたりご自宅に飾ったりしたときに似合うものにしたいのでその点は知りたいかなと思います。
好きな色や、好みを教えて頂いてもよいかもしれませんが、実は「差し上げる場所やどんなシーンで差し上げるのか」を知れると「花束がいいかどうか、大きさはどんな感じが良いか、またはアレンジメントが適しているか」などの想像がしやすく作りやすくなります。』
贈る相手に合ったお花選びをしながら、相手を想う気持ちも大切にする選び方。石動さんに教えていただいたコツを参考にしながらステキなプレゼント選びにしたいですね♡ 是非参考にしてみてください♪
石動 力(イシドウ チカラ)さん
hanane owner 兼 CEO
華道家元池坊 いけばな教授免許取得
神奈川県横浜市出身、花屋チェーンに就職し6年間勤務。退職後、約2年ドイツに単身渡欧し、フラワーデザインの修業を積む。その後ビジネスを学ぶべくベンチャー企業に就職し、取締役CFO兼上場準備責任者に。いずれも上場を果たし、並行して花の活動を再開。2016年11月に株式会社hananeを設立。また2019年には港区⻁ノ門にhananeというフラワーショップをオープンさせ、花屋としての店舗販売と並行し、規格外の花を活用した店外活動を行っている。