よく聞くけど…「オーガニックコスメ」「ナチュラルコスメ」ってどういう意味?

よく聞くけど…オーガニックコスメって何?


最近流行りの自然派コスメ。美と健康、そして環境へも配慮したい女性を中心に人気を集めていますよね。「肌に良さそう」「低刺激」などのイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?

オーガニックコスメ
(c)Shutterstock.com

自然派コスメのコーナーに行くと、なにやら「オーガニック」や「ナチュラル」と名のつくコスメがずらり。どれも肌に優しそうなコスメだけれども、結局何が違うか分からない……。

そんなあなたのために、一般的な化粧品との違いや「オーガニックコスメ」と「ナチュラルコスメ」の違いなどについて、ヴェレダやナチュラグラッセなど、数々のオーガニックコスメを手掛ける株式会社ネイチャーズウェイさんにうかがいました。

その違いを早速ご紹介していきます。

【1】「ナチュラルコスメ」「オーガニックコスメ」とはどんなコスメ?


◆ナチュラルコスメ

自然由来・天然由来の原料を使用し、化学合成原料の使用を極力抑える、または全く使用しないで作られた化粧品の総称です。

◆オーガニックコスメ

ナチュラルコスメのうち、「オーガニック認証を取得した化粧品」または「環境に負荷をかけずに作られたオーガニック素材を用いて作られた化粧品」のいずれかを「オーガニックコスメ」と呼びます。

 

【2】「ナチュラルコスメ」「オーガニックコスメ」の基準


【1】の定義で作られた化粧品は「ナチュラルコスメ」「オーガニックコスメ」と名乗ることができますが、実は日本において公的な基準は今のところありません。世界でも「COSMOS」や「NATRUE」などのオーガニック認証がありますが、その基準はさまざまです。

オーガニックコスメ、ナチュラルコスメは、単に自然由来・天然由来原料を使っていれば良いわけではありません。「オーガニック」は、もともと「環境に負荷をかけない農法」を指す言葉。そのため、ナチュラルコスメ・オーガニックコスメは、自然をうまく活用した環境に配慮した製品であることが求められます。

たとえば「保湿剤」や「乳化剤」など、化粧品の骨格を作る成分も、化石燃料である石油を起源とした原料を使用することを避け、持続可能な自然由来・天然由来の原料を使用することも、環境への影響を考慮することにつながります。

たとえばネイチャーズウェイの人気商品のひとつ、ドクターブロナーの「マジックソープ」を例に出すと、フェアトレードで調達した有機原料で作れられているだけでなく、生分解性の良い石けんなので環境負荷が低いんです。さらにボトルは100%リサイクルプラスチックを使用するなど、環境のことを考えられて作られています。

マジックソープ
画像提供/ネイチャーズウェイ(ドクターブロナー)

【3】一般的な化粧品とナチュラルコスメ・オーガニックコスメの違い


では、「ナチュラルコスメ・オーガニックコスメ」と、一般的な化粧品はそれぞれどう違うのでしょうか? まず、肌への考え方そもそもが異なる傾向にあります。

◆一般的な化粧品の考え方

「保湿」「ニキビ対策」など狙った効果に合わせて成分をピンポイントで選んでいるため、「起きてしまったトラブルに対処する」西洋医学的なアプローチをしています。

◆ナチュラルコスメ・オーガニックコスメの考え方

天然由来成分に含まれる複合的な成分によって、本来肌が持っている健やかさを生かし、トラブルが起こらないように予防する東洋医学的なアプローチをしています。

◆ナチュラルコスメ・オーガニックコスメの使用時に気をつけること

ナチュラルコスメやオーガニックコスメは、環境や肌への安全性に配慮し、一般的な防腐剤の配合量を極力抑えているものが多くあります。

そのため、菌に対しては非常にデリケート。使用後は容器の口をこまめにふき取ったり、コスメに触れるパフやブラシをきちんと洗うなど、衛生面に気を付けることが大変重要です。

 

【4】ナチュラルコスメやオーガニックコスメでよく見かける用語解説


ナチュラルコスメやオーガニックコスメを見ていると、「自然由来・自然成分・自然素材」「天然由来・天然成分」「天然由来成分」「無添加」……などなど、さまざまな言葉が使われています。どれもなんとなくお肌に良さそうですが、それぞれどのような意味を持つのでしょうか。

◆自然・天然

「自然」も「天然」も、どちらも「自然そのものであること」を意味します。このふたつの言葉の違いはそれほど気にする必要はありません。どちらも自然の恵みを利用したものとして、由来となるものに敬意を払い取り扱われています。

ネイチャーズウェイで取り扱っている商品では、たとえば「ミネラルを粉砕したパウダー」を「自然由来成分」、「植物から得られる乳化剤」を天然由来成分と呼んでいます。

◆無添加

こちらは「ある特定の成分を配合していない」という意味です。
ただし、単に「無添加」とだけ記載するのは非常にあいまいな表現なので、何を配合していないのかを明確に記載しなければいけません。無添加と書かれているときは何が添加されていないのか、しっかりと確認してくださいね。

 

微妙な表現の違い、理解できましたか? 自分にあった用途でコスメを使い分けることで、肌にも環境にも配慮することが出来そう。これを踏まえて、コスメ選びをしてみてくださいね。

取材協力/株式会社ネイチャーズウェイ(ドクターブロナー) https://www.drbronner.jp/

構成/齋藤有紗

 

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