「イッキ飲み」の強要が犯罪になるって知ってましたか?
すっかり気温も下がり、マフラーや手袋が欠かせない季節となりました。一年も早いもので、もう12月ですね。年末に向けて忘年会などでお酒を飲む機会が増えてくる方が多いのではないでしょうか。そんな飲み会での席、盛り上がってくると行われてしまうこともある「イッキ飲み」。「イッキ飲み」で失敗したり、嫌な思いをされた方はいらっしゃいませんか?
今回はキリンホールディングス株式会社が、月に1回以上飲酒する全国の20〜50代の男女500名を対象に行った「イッキ飲みに関する実態調査」をご紹介! 「イッキ飲み」の強要が犯罪になるって皆さんご存知でしたか……? 飲み会の増えるシーズンだからこそ、ぜひ知ってもらいたい内容満載なので、読んでみてください♪
「イッキ飲み」する人はもはや時代遅れな印象
イッキ飲みを進んでする人の印象を調査したところ「時代遅れ」と感じる人が過半数に達しました。それに引き続き、「恥ずかしい」「ダサい」と票が多く集まっており、多くの人がネガティブな印象を抱いている結果になりました。
また、イッキ飲みの様子にドン引いてしまうかどうかについての調査では、「ドン引きする(とてもする、する、どちらかというとする)」と答えた人は79.8%と、なんと約8割の人がイッキ飲みという行為に対して引いてしまうことも分かりました。
盛り上げているつもりが、意外にも周りからは冷めた目で見られてしまっているようです……。
悪印象なのに多くの人が参加してしまう「コール」
「イッキ飲み」にもれなくついてまわるのが、飲み会の場の雰囲気を盛り上げる掛け声である「コール」。先ほど多くの人が「イッキ飲み」に対してネガティブなイメージを抱いていたのにも関わらず、コールに参加したことがある人は31.4%に達し、3人に1人がコールをしたことがあるという結果に。
参加してしまう理由に挙がったのは、
「みんなでコールしなければならない雰囲気になっているから、自分だけ黙っている事はできない」(埼玉県・36歳男性)
「その場の雰囲気を壊したく無かったから」(東京都・35歳女性)
というように、場の雰囲気に流されてコールをしてしまう人が多いようです。
他人事じゃない! イッキ飲みの危険
「イッキ飲み」などの、短時間でアルコールを摂取するスピード飲酒は急性アルコール中毒を招く可能性があり、場合によっては死に至る非常に危険な行為です。「イッキ飲み」の危険はニュースやポスターなどで目にし、多くの人が知っていると思いますが、どこか他人事のように感じてはいませんか?
お酒を飲みすぎて救急車で運ばれた、もしくは周りの人が運ばれた経験がある人の割合を調査したところ、なんと3割もの人が当てはまることがわかりました。イッキ飲みの危険は他人事ではなく、身近なところで起きるかもしれません……。
増加する「急性アルコール中毒」による搬送
東京消防庁管内で発生した、急性アルコール中毒による救急搬送人員を調べたところ、毎年1万人以上が救急車で病院に運ばれ、その人数は年々増加しています。
また、月別の推移を見てみると、12月の搬送人員がほかの月に比べて多いことがわかりました。忘年会などでグループで盛り上がって飲酒する機会が多いことが、一つの要因であると考えられます。
さらに、年代別に見てみると、男女ともに20代の人数が突出して多いことが分かります。理由として、お酒を飲めるようになったばかりで自分の適量が分からず、無謀な飲酒をしてしまうことなどが考えられます。
アルコールは、摂取量によっては死亡することもあり、昨年は56人の方が生命の危険が強い重症者でした。こうしてみると、お酒が非常に危険であることがわかりますね。
楽しい飲み会のはずが犯罪に……
「イッキ飲み」の強要が犯罪になることを皆さんご存知でしたか? 調査の結果でその認知率は半分程度と、低いことがわかります。
場の雰囲気や、会社との上司の関係でなかなか勇気をもって断ることができないイッキ飲み。 しかし、イッキ飲みは救急車で搬送されるような危険な行為です。こういった危険な行為であるスピード飲酒を強要したり、また嫌がっているのにあおって飲ませると罪に問われることがあります。
命を脅かす行為なわけですから、罪になって当然のことではありますよね……。
どんな罪に問われるの?
では、具体的にどのような罪に問われるのでしょうか。ケースごとに紹介するので、さっそく見ていきましょう。
◆お酒が弱い相手に無茶をさせる
相手が酒に弱いのを知っていて無茶な飲み方をさせ、急性アルコール中毒になれば「過失傷害罪」、死亡すれば「過失致死罪」に該当します。
人のお酒の強さはそれぞれです。自分が楽しいからと、周りの人に無茶を強要するような行為は非常に危険です。みんなが楽しく飲める飲み会にしたいですね。
◆酔いつぶれた相手を放置
酔い潰れた相手を放置した場合、「保護責任者遺棄罪」、死に至れば「保護責任者遺棄致死罪」に問われることもあります。
お酒は自己責任なのではなく、飲ませた人にも責任があります。相手が酔いつぶれるような飲み方をしないことが一番ですが、万が一、酔いつぶれてしまった場合は責任をもって対応しましょう。
せっかくお酒を飲みなら、楽しく飲みたいですよね。楽しいはずの飲み会が、誰かが嫌な思いをしたり、まさか救急搬送や犯罪になんて発展したら最悪ですよね。場に流されてしまう気持ちもよくわかりますが、「イッキ飲み」は非常に危険です。もしも、イッキ飲みを強要されるような場面があったら、勇気を出して断ってみてください。今回お伝えしたように、断る理由はたくさんあります。楽しい忘年会で、素敵な新年を迎えましょう♪ (山口彩楓)
情報提供元:キリンホールディングス株式会社
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