疲れないヒール靴はこう選ぶ!靴のプロに教わる選び方のポイント

ハイヒールと言えば特別な日にしか履けない靴、という位置付けになりがち。でも、足が綺麗に見えるし、かっこよく履きこなせる人を見ると憧れますよね。

パンプス

実は選び方に気をつければ、毎日だって履ける可能性もあるんです!

そこで今回は、ハイヒールの選び方をご紹介。「9cmヒールなのに安定感あるハイヒールがすごい!」と話題のオーダーメイドシューズ「キビラ」の担当者さんに、ハイヒールで美脚に見える秘密や、履きやすくぴったりのハイヒールの選び方を教えていただきました!

 

■ハイヒールを履くと、美脚に見える理由


ヒール
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ハイヒールを履いている人を見ていると、ヒールが高いほど脚が細く、長く、美しく見えますよね。それはどうしてなのでしょうか?

ハイヒールをはじめ、靴について詳しい株式会社キビラのマーケティング部長 玉井摂人さんに聞いてみると、その理由は大きく次の2種類に分かれると話します。

1.ヒール部分が加わることで脚が長く見える

「一つは、単純に、ヒール部分がもともとの脚の長さに加わることで、脚が長く見えるようになることが考えられます。身長全体のうち、ヒールを含む脚が占める割合が多くなるため、長く綺麗に見えるのだと思います」

2.脚の筋肉がまんべんなく使われて美脚に

「脚の専門家である桜美林大学の阿久根英昭教授も言われていますが、ヒールを履くときは、まんべんなく脚の筋肉を使えるため、バランスのいい脚になります。高いヒールを履いたときには、より脚が長く見え、さらに、筋肉への負荷も大きくなるため引き締まっていきます。そのためより美脚に見えるのだと思います」

■疲れにくいハイヒールはどう選ぶ?試し履きのQ&A


選び方
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脚が長く綺麗に見える、憧れのハイヒール。でも長く履いていると疲れたり、痛くなったりするイメージもあり、履くのは特別な日限定!なんて人も多いかも。
でも、ちゃんと選べば、ハイヒールだって疲れにくいものが見つかると、玉井さん。そこでハイヒールを買うときにお店で試し履きするときの確認ポイントや、試し履きのコツを玉井さんに教えていただきました。

――ハイヒールを試し履きしたときに「疲れにくいかどうか」を確認するコツは?

「前後の重心がアンバランスになっていると、足が疲れやすくなります。重心が前後にズレていると、足に余計な力が入り、余計なエネルギーを消費してしまうからです。履いたときに上半身・下半身共に安定感を感じる靴が疲れにくいヒールです。素足と同じ歩き方ができるヒールを選ぶのがコツ。たとえヒールが高くてもしっかり体重を支えてくれるのであれば、歩きやすいです。また、立っているときや歩いているときの姿勢を美しく保つことができるパンプスは、疲れにくいと感じると思います」

 

――試し履きのときは歩いてみたほうがいいですか?

「はい、歩いてみることをおすすめします。足裏への重心のかかり方を意識しながら、10~20歩程度歩けば疲れやすいか、疲れにくいかはわかると思います。足が付くときに『かかとの外側→小指の外側→親指の内側』の順に離れていく歩き方ができるのが理想です。また、歩いたときに痛みが出たり、脱げそうだったりしたら、避けたほうが無難です」

パンプス

――試し履きのときに、歩く他にしたほうがいいことは?

「履いてみて、立っている姿を鏡でチェックしましょう。足元から頭の先まで、スラっとまっすぐ立てていたら、重心のバランスが取れている証拠です。前に傾いたり、後ろにのけぞったりしている場合は、履いていて疲れやすかったり、痛みが出たりする可能性が高いです」

――その他、見るべきポイントは?

「重心のバランスは、ヒール部分の接着方法によっても変わってきます。ヒール部分をよく見てみると、通常、靴本体とヒール部分を別々で作り、後で接着しています。この製法で作られたハイヒールは、上から40~50kg程度の圧力がかかると重心がブレてしまいます。テーブルの上などで、紙相撲のようにトントンと叩くとグラグラ揺れるので、わかりやすいと思います。一方で、同一木型から靴本体とヒール部分を削り出す製法で作っているハイヒールは、靴自体が非常に安定しており、上から体重がかかったとしてもブレません」

 

■これはNG!選んではいけない靴


選んではいけない靴
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そして玉井さんは、どんなにデザインが気に入っても買ってはいけない靴があるのだそう! ハイヒールをはじめ、あらゆる靴に共通する選んではいけない靴を教えていただきました。これも試し履きのときに、ぜひチェックを。

1.サイズが合わない靴

「我慢してサイズが合わない靴を選ぶのはやめたほうがいいです。特に足のサイズより大きい靴は、靴ずれはもちろん、他の足の不具合にもつながります。またフィット感とは違う窮屈さを感じる靴もやめるべきです。足の痛みや外反母趾の原因となります」

2.姿勢が前傾・後傾になる

「立ち姿や歩く姿を鏡で見て身体が前傾または後傾姿勢になるなど、違和感のある靴も避けたほうがいいです」

3.靴の中で足が前方向へ滑ってしまう

「履いたときに靴の中で、足が前方向へ滑ってしまう靴は避けたほうがいいです。外反母趾や浮き足、足の変形にも繋がってしまう恐れがあるといわれます」

4.足指が浮く靴

「足指が浮いてしまう靴や、歩く時に指で地面を蹴ることができない靴も避けるべきです」

5.片方のみのサイズに合わせた靴

「足のサイズが左右違う方は、片方のサイズに合わせて靴を選ぶのは避けたほうがいいです。左右それぞれのサイズに合った靴をおすすめします」

また、玉井さんは、ハイヒールをはじめとした靴選びの前に、足のサイズを計っておくとよいと話します。

「足の健康のためには、何よりまずは自分の足のサイズを知ることが重要です。正確な足のサイズを計測し、知っておくことで、靴選びの基準ができます」

 

歩きづらそう……というイメージがあるハイヒールも、しっかりと安定感があり、自分の足のサイズに合ったものを選べば、十分履けるんです。今回のポイントやコツを取り入れて、あなたに合ったハイヒール選びにトライしてみましょう!(西村朝子)

●教えてくれたのは……株式会社キビラ マーケティング部長の玉井摂人さん
キビラでは3D計測器を使い、お客様の正確な足のサイズを測定し、そのサイズに合ったオーダーメイドパンプスを提案。またキビラのパンプスは、足の専門家である桜美林大学の阿久根教授からも前後の重心比率が理想的な50%前後だとお墨付きがある。またキビラのオーダーパンプスのビーナスシリーズは、ヒールとアウトソールの一体製法であるビーナスヒールを採用。安定感のあるヒールで疲れにくいと人気。
https://www.kibera.jp/

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