クレンジングオイル、ミルク、ジェル…どう選べばいいの!?意外と知らない洗顔・クレンジングの基本
それまでスキンケアはきちんとしていたのにどうにも肌がキレイにならず、「洗顔・クレンジング」を変えた瞬間に肌が見違えるようにキレイになった……という話はよくあるようです。
あなたも「塗るもの」にはお金や手間をかけているけれど、「落とすもの」は適当に選んで適当に使っている……なんてこと、ありませんか?
お肌をもとの状態に戻す「洗顔・クレンジング」は、もっと力を入れるべきところ。
本日はそんな「洗顔・クレンジング」の知識について、皮膚の専門家が作ったメディカルコスメのパイオニア、ドクターシーラボさんにうかがいました。
Q.結局、洗顔は1日何回するのが良いでしょうか?
洗顔は朝と夜、2回が基本です。
朝は寝ている間に蓄積した皮脂汚れを落とし、夜はメイク落とし後に残っているクレンジング剤や汗・皮脂汚れを落とすという目的があるため、朝晩の1日2回洗顔することが必要です。
ただし、「スッキリしたいから」と何回も洗顔するのは、乾燥による皮脂の過剰分泌など、肌トラブルの原因に。1日3回以上洗顔することは、あまりおすすめできません。
Q.洗顔で気を付けるべきポイントはありますか?
【1】弾力あるふわふわ泡でやさしく洗うこと
力を入れてゴシゴシ洗うと、肌を傷めてしまい、外的刺激を受けやすくなり肌荒れの原因になります。
摩擦を最小限にとどめるために、洗顔料はしっかりと泡立てて、泡をクッションにしながら洗いましょう。
【2】すすぎはぬるま湯で20~30回を目安に
洗顔時のすすぎの温度も大切です。
冷たすぎる:毛穴が閉じて汚れを排出しにくくなります。
熱すぎる:必要な皮脂まで落としてしまいます。
33~35℃くらいのぬるま湯で、すすぎ残しのないように洗顔料をしっかりと落としましょう。
顔をこすらないように、手のひらにためたお湯で20~30回、ヌルつきがなくなるまで丁寧にすすぎます。髪の生え際は特に洗い残しが多い部分なので注意しましょう。
【3】タオルで水分を優しくふきとる
水分のふき取りは、タオルを肌にやさしく押し当てるようにして行ってください。
こちらも他の工程同様、「肌をこすらない」ということを念頭に入れて行いましょう。
Q.オイル、ゲル(ジェル)、クリーム……と、さまざまな種類のクレンジングがありますが、どれをどう選べばいいのでしょうか?
【オイルクレンジング】
<特徴>
洗浄力が高くメイクと素早くなじむため、濃いメイクもすっきりと落とすことができます。
<こんな方におすすめ>
しっかりフルメイクをした日や、落ちにくいウォータープルーフタイプのコスメを使ったとき。
忙しくて時間がない日や、とにかく短時間でメイクを落としたいとき。
【クリームクレンジング】
<特徴>
オイル成分のほか、水や保湿剤が入っていて、こっくりと濃厚なテクスチャーです。厚みがあり、肌への摩擦も軽減されるため、マッサージでの使用もおすすめです。オイルタイプよりもメイクになじませるのに時間がかかりますが、しっとりとした洗い上がりです。
<こんな方におすすめ>
肌のうるおいをキープしたい方。
時間をかけてゆっくりクレンジングするのが苦にならない方。クレンジングしながらマッサージしたい方。
【ミルククレンジング】
<特徴>
水と油をバランス良く含み、穏やかにメイクをオフしてくれます。うるおいを残しながら汚れを浮かして落としてくれるので、肌への負担が少ないのもメリット。
<こんな方におすすめ>
軽めのメイクをしている日や、肌がデリケートになっているとき。
さっぱりしすぎない洗い上がりが好みの方。
【ゲル(ジェル)クレンジング】
<特徴>
みずみずしくさっぱりしたテクスチャーで、肌なじみが良いのが特徴です。肌への摩擦が少ないため、刺激も少なくクレンジングができます。
同じゲルタイプでも「水性ゲルタイプ」と「油性ゲルタイプ」の2種類があり、さらに水性には「オイルフリー」と「オイルイン」のタイプがあるので、より自分に合ったものを選びましょう。
<こんな方におすすめ>
水性のオイルインタイプ:さっぱりした洗い上がりが好みの方。
水性のオイルフリータイプ:まつ毛エクステをしている方、ナチュラルメイク派の方に最適です。
油性タイプ:オイルが主成分なので、比較的しっかりメイクをしている日におすすめです。
【シートタイプのクレンジング】
<特徴>
メイク落としを含んだシートでふき取るタイプ。手軽で持ち運びやすい点がメリットです。
ただ、摩擦による肌へのダメージは心配なので、毎日の使用は控えましょう。
<こんな方におすすめ>
すぐにでも寝たいときや、旅行中や移動中など、一時的にメイクを手早く落としたいとき。
さまざまなクレンジング剤の使い分けなどは意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
正しいスキンケア法を身につけて、よりいっそうの美肌を目指していきましょう♪(後藤香織)
取材協力/ドクターシーラボ
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