■最果タヒ×いきものがかり水野の『夏になって歌え』
CanCam 詩人の最果タヒさん作詞、いきものがかりの水野良樹さん作曲の『夏になって歌え』について伺います。率直に言って、この曲難しかったんじゃないかなと。
MAYU いやあ……
CanCam 普段歌っているものとは雰囲気が違いますよね。
かれん そうなんです。この曲、実はけっこう前からあって。
manaka 一年半くらい前かな。そのときは「今の私たちじゃ歌えないかも」ってなって、一旦私たちが歌えるようになるまで待つことにしたんです。
CanCam 「夏になって歌え」というタイトルもそうですが、「花も雨も海も信号機も、すべて歌の形をしている」「恋も夢も全ては余談なの」など、独特な言葉遣いで、感情の乗せ方が難しいかもしれませんね。
芹奈 それに、光栄なことなんですけど、今回水野さんが「初めて詞先で曲を作った」とおっしゃっていて。
CanCam 水野さんは普段、先に曲を作ってから、それに合う歌詞を考える作家さんですもんね。
芹奈 そうですね。今回は特別に、最果タヒさんの歌詞がまず先にあって、それに曲をつけていただいて。
CanCam 言葉の乗り方も詞先らしい響きというか。単語単語をしっかり発音しているので、勢いで持っていけないぶん、しっかり表現力が問われる風合いの曲ですよね。
MAYU かなり熟成させて、ようやくレコーディングできたんです。
芹奈 「そろそろあの曲やってみようか」って。
CanCam では、「今ならいける!」というよりは、まだけっこうチャレンジというか。
芹奈 そうですね、表現力はまだまだだと思うので、今後ライブで歌うたび変わっていくかもしれないです。
CanCam それってファンにとってはたまらないですね。ライブのたびにどんどん表情を変えていく曲。
芹奈 そこも含めて楽しんでいただけたらうれしいです。
■ツアーのエンディング曲は全員同時レコーディング
CanCam アルバムの最後の曲『Everything could be your chance -From Live Tour 2018~Calling!!!!!-』について伺います。先ほど少しお話に出ましたが、全員同時にレコーディングしたんですよね。
アサヒ これは、去年のツアーのエンディング曲でもあるんです。ツアーに来てくださったみなさんとの共通の思い出の曲になったと思います。聴くと泣きそうになります。大好きです。
芹奈&MAYU ……ほんま??(笑)
CanCam やや棒読みでしたよね。
アサヒ 大好きだよ!
MAYU 「泣きそうになる」はちょっと……ねえ?
CanCam 疑いの目が向けられてますが……
アサヒ ツアー絡みの思い出のある曲はぜんぶ泣きそうになるんです!
芹奈&かれん&manaka あー、それは確かに。
CanCam 聴くとツアーの思い出がよみがえって泣けてきちゃうってことですね。ツアーはやっぱり、いいことも悪いことも、感情を揺さぶる出来事が一気に起こる期間だってどのアーティストも言いますからね。
MAYU 嘘じゃなさそやな。
アサヒ ずっと喋ってなかったので緊張して棒読みっぽくなっただけです!
CanCam よかった。
アサヒ それにこの曲、ライブで歌ったものより長いバージョンが収録されているので、ツアーに来てくれたみなさんも、ライブで歌っていない続きの部分を聴いて「おっ」と思ってもらえると思います。