寿司職人からCAに!? 異色の転職歴を持つ美人姉
2019年1月1日(火)のテレビ番組『家、ついて行ってイイですか?』に登場してにわかに話題となった「恵比寿・終電」の美人姉妹。その妹は、CanCamで活躍する新人スタイリスト・たなべさおり! その実姉でもある理沙さんは、『寿司職人⇒CA』とう異色の職歴の持ち主。
なぜ寿司職人になろうと思ったのか? そこからさらになぜCAに? ……そんな気になる経歴について、実の妹であるたなべさおりさんにインタビューしてきてもらいました!
たなべ家の長女として大阪府豊中市に生まれる。
立教大学編入を期に上京。
製薬会社に入社し、営業職(MR)を5年にわたって経験。
その後、寿司職人に転職。
西麻布の老舗寿司屋にて従業を積み、2年後退職。
現在CAとして大手航空会社に内定中。
妹のさおりとは昨年10月まで2年半にわたって同居し、毎日一緒にダブルベッドで寝るほど大の仲良し。
たなべさおり(以下、さおり) いきなりやけど、なんでMRから寿司職人になろうと思ったん?
田邉理沙(以下、りさ) きっかけはやっぱりパパの闘病生活かなあ。(※たなべ姉妹の父は、癌の中でも最も悪性度の高い脳腫瘍の一種である膠芽腫を患い、半年の闘病生活ののち3年前に他界している。)パパが告知を受けてからたった半年で亡くなったのを近くでずっと見ていて、「人生は一度きり。何でもチャレンジしよう」って思うようになった。製薬会社でMR(薬品営業の略)をしてた時もやりがいはあったけど、自分が貢献できた事を医者を通じて聞く事しかできなくて、患者さんの笑顔を直接見れない事をもどかしく感じてて…。お客様の喜ぶ顔がダイレクトに見れるサービス業にチャレンジしたいと思うようになったんだよね。
さおり へぇ~。でもなんで数あるサービス業の中から寿司職人の道を選んだの?
りさ 「理沙っていう名前は世界中でも通じるようつけた」って、小さい頃からパパとママに言われてて。将来海外で働くために何か技術を身に付けたいっていう気持ちが昔からあったんよね。あとは料理が好きだった事。それにやっぱりお寿司って日本の伝統文化のひとつやし、とにかく自分でもお寿司を食べるのが大好きやったからかなぁ。女の寿司職人って珍しいし、自分とギャップがある職業についたら面白そうって思って、寿司職人になることを決めた!
さおり なるほど。たしかに、理沙みたいな今ドキの女の子が寿司握ってたら面白いもんなぁ。どうやってお店は決めたんやっけ?
りさ 就職先の寿司屋はwebの求人サイトで検索して、せっかく働くなら一流の技術を身に付けたいから、とりあえず西麻布の高級寿司店に絞った。それで、なるべく早く成長して握らせてもらいたいと思ってたし、あえて親方が1人で営業しているお店を選んだ。
さおり ほぉ~。勤めてみて大変やった?
りさ それはもう、メチャクチャ大変やった。まず毎日11時に仕込みに行って、夜中まで立ちっぱなし。魚とかカニ、エビなんかの下処理とか大量の皿洗いで手は常にあかぎれだらけ…。それでも、続けられたのはお客さんが「がんばってるなぁ」って褒めてくれたり、例えば大阪から来てくれる常連さんがいつも理沙のためにに551の豚まんとか差し入れしてくれて、娘みたいに応援してくれたのがうれしかったから。あとは親方が毎日新しいことを教えてくれて、自分の成長とか認められているのを感じたからかな。
さおり 寿司職人やっててよかったなって今でも思うことある?
りさ 親方が掃除に関してかなり厳しかったから、めちゃくちゃ綺麗好きになった! 西麻布の寿司屋で働かないと出会えないような人と知り合えたし、あとは仕込みの時間が毎日分単位でタイトだったから何事も効率よく作業できるようになった。
さおり 私から見ても、理沙にとって寿司屋になったことは貴重な経験やったと思うし、ほんまよく頑張ったよなぁ。それで、なんで急に寿司職人をやめて、全然方向性も違うCAを目指すことにしたん?
りさ パパが航空会社で働いてたから、子供の頃から旅行に行く機会も多かったし、家中に飛行機の模型が飾ってあったり、ママも元CAだったこともあってずっと憧れてたからっていうのが大きいかな。
りさ あともう一つきっかけになったのは、パパと最期の家族旅行に台湾へ行ったとき機内で、「お前もあんなCAになってほしかったな」って言われたこと。
さおり 台湾旅行懐かしいね。CAに合格するのって大変やった? 特に何を頑張った?
りさ 2年連続で受けたうち、1回目は書類の段階で落ちたから、TOEICの点数の点数不足だと思って、その後すぐフィリピンのマニラに3ヶ月間留学して英語力の強化をした。サウジアラビア人、ドバイ人、台湾人、中国人の友達と常に過ごして、一切日本人とは話さなかったよ。そしたらTOEICのスコアが3ヶ月で200点以上上がった。あとは二回目の受験の時は、CAスクールに通うことにしたんやけど恩師に出会えてマンツーマンでみっちり面接指導してもらったのも大きかった。
さおり ほんまに努力してたよね。合格の電話がかかってきたとき、たまたま一緒にマンションのロビーにいて抱き合って喜んだのがなつかしいな。
りさ さおりにも面接指導や、面接のときは毎朝髪をセットしてもらったり…現役CAの親友やママにもたくさんアドバイスしてもらってたから、受かって本当に人生一番っていえるくらいうれしかった! 今まで自分に自信がなくてほんまにコンプレックスだらけやった私が、ようやく自分に少し自信が持てた。
さおり これからずっと夢見てたCAになるんやね。意気込みをどうぞ!
りさ 今までMRや寿司職人として働いてきた中で学んだおもてなしの心とか、五感を研ぎ澄まして働いてきた経験をサービスに活かして、私に任せたら安心だって思ってもらえるようなCAになりたい! あと、いつかビジネスクラスやファーストクラスでお寿司を握って提供する“スシーエー”になれるといいな(笑) まずは2か月の訓練、がんばります!
いかがでしたか? 妹のたなべさおりさんは、「姉には早くスシーエーになってもらって、機内で寿司を握り配るところを見たいものです!」とのこと。 CAを目指しているという方、寿司職人になろうか悩んでいる方、少しでも参考になれば幸いです!