彼氏にイラッときてしまったときの対処法

【彼氏にイラッときてしまったときの対処法】


女性

 

一緒に過ごす時間が長く、深い付き合いをするぶん、恋人にはいとしさを感じるのと同様、イラっとくることも多いでしょう。そこで今回は、「彼氏にイラッときてしまったときの対処法」をご紹介いたします。

 

■別人になりきればイライラの感じ方も変わる

恋人に対してイライラしたとき、ストレスを感じにくくする心理的方法があります。それがペルソナ・ペインティングと呼ばれるテクニックです。心理学者ユングは、人は状況に合わせて複数のキャラクター=ペルソナ(仮面)を使い分けていると主張しました。親に言われて腹が立つことも、恋人なら聞き入れるということがありますよね。それは、それぞれに対して見せているペルソナが違うからだといえます。
そのため、恋人にイラッとしたら、普段恋人と接するときとは違う自分、例えばクレーム処理係になったように思うようにすれば、ある程度ストレスを軽減できるかもしれません。

 

■自分に言い聞かせるだけでも不満は軽くなる

オーストリアの精神科医アントン・メスメルは自分に暗示をかける催眠療法を提唱しました。これは言葉による暗示で心の状態の改善を目指すものです。他者に対して行うものと自分に対して行うものの2つがあり、後者を自己催眠・自己暗示と呼びます。この自己暗示を応用して、恋人にイライラしたときに、私は今心が穏やかになりつつある、私の怒りは消えつつあると、現在進行形で自分の心の中で呟くようにしてみましょう。自然とイライラがなくなっていくはず。

 

■いやな思い出はそのときの気分のせい!?

記憶は心理学にとって欠かせない研究対象です。ゴードン・H・バウアーは、情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。言い換えると、感情と出来事は一緒に覚えられているということです。そのため、幸せな気分のときはポジティブな出来事を思い出し、イラッとしたときはネガティブなものを記憶しやすい傾向があります。そのため、恋人にイライラしたときは不快な過去を思い出してしまいがちですが、なるべく楽しかった記憶を思い出すようにしましょう。

 

人は事実をありのままに記憶しているわけではなく、自分の都合に合わせて記憶を変えてしまうことがあります。このような記憶の作り替えを記憶の編集と呼びます。ある実験によると、カップル調査を行った結果、20代に調査したときよりも、30代のときに改装した方が20代当時の付き合いに対する評価が低くなっていたのです。あのころに比べれば、今はまだ幸せと感じられるよう、無意識の内に記憶は編集されるのです。そのため、イラッとしても付き合いを続けていれば、次第に不満は無くなるのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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