「苦手な友人」、どうしてる?友達を苦手になった理由と、その後の対処法【女子の本音】

「苦手な友人」、どうしてる?友達を苦手になった理由と、その後の対処法

正直、あなたの人間関係の中に、「苦手な友人」は、いますか?

「そもそも苦手な人は友人じゃない」という説もありますし、理想を言えばもちろんそうありたいものですが、人間関係はそう簡単にいかないこともよくあります。

友達

たとえば、最初は普通に好きだったけど、知るうちに苦手になってしまった(だけどきっと向こうは私のことを普通に友達だと思っているから、普通に連絡が来る)場合。
同じ部活やサークルなど何かしら同じ環境にいたり、共通の友人・知人が多くて会わざるを得ない機会が多い場合。縁を切るわけにも、あからさまなフェードアウトもできないパターン。
大人数では会えるしごまかしが効くけれど、ふたりきりで時間を過ごせるかと言われるとちょっと難しい……そんな難しい関係の「苦手な友人」。

あなたにはそんな人はいますか? いるとすれば、なぜ苦手になり、そしてどう対処していますか?
18~39歳の女性100名に、本音を調査してみました。

 

Q.正直、あなたの人間関係の中に「苦手な友人」はいますか?

正直、あなたの人間関係の中に「苦手な友人」はいますか?グラフ

いる 76%
いない 24%

 

なんと8割近い女性たちが「いる」と回答。非常に多い結果で、人間関係の難しさを改めて実感するばかりです。

いったいどういう事情で「苦手な友人」が生まれてしまったのか聞いてみたところ、「最初は好きだったけど、途中で苦手になってしまった」というパターンの経験者が6割程度。「最初から苦手だったけど、部活やサークルなど同じ環境にいて、どうしても離れられない」経験者が3割程度、「最初から苦手だったけど、共通の友人知人が多くなかなか離れられない」経験者が2割程度。(このうち、複数のパターンを経験している人も結構いました)

「苦手なら離れればいいじゃん」と言えども、現実はそう簡単にはいかなかったりする……。特に、「途中で苦手になってしまった」場合、事情はなかなか難しい。

まず、そんな「苦手な友人ができてしまった場合の、みんなの対処法」を聞いてみました。

 


苦手な友人ができてしまったときの対処法

【回答が多かったもの】

  • 「あまり関わらない」
  • 「こちらからは連絡しない」
  • 「距離を置く」
  • 「表面上は普通に接する」

 

【その他、大人の対応】

  • 「なるべく大人数で遊ぶようにして、ふたりにならないようにする」(25歳・会社員)
  • 「普通に接するように心掛けるけれど、自分からはあまり近づかない」(21歳・学生)
  • 「LINEの返事をしないようにしている。それでも連絡してくる人はヤバい人が多かった」(30歳・会社員)
  • 「会いたくなったら会う。連絡取りたくなったら取る。程よい距離感を保つ」(21歳・会社員)
  • 「あまり会わないようにするけれど、縁を切れない関係なので、ときどきメールしたり、誕生日プレゼントは贈る。会ったときは、プライドが高い人なので、基本褒めて尊敬してるアピールをするとなんとかなりました」(21歳・会社員)
  • 「たまには一緒に遊んだり、ごはんを食べにいく。困っていたら助ける」(22歳・学生)

 

基本的に皆さん、非常に大人の対応。「表面的には普通に接するけれど、ふたりで会うなどはしないし、こちらから連絡はしない。深く関わらないようにする」というのが「苦手な友人」との鉄則のようです。

もちろん中には「逃げる」「苦手オーラを出す」「完全に無視」という方もいましたが、なんらかの事情で縁を切れなかったり、周りに嫌いであることがバレるとそれはそれでそっちのほうが面倒だという場合などは、なかなかそうやってフェードアウトすることもできなかったりします。

ところで、どんなときに、その人を「苦手……」と思ってしまったのでしょうか。
「最初から苦手だった場合」と、「最初は好きだったはずなのに、いつのまにか苦手になってしまった場合」に分けてご紹介します。

 


最初から苦手になる人の、苦手ポイント

(1)圧倒的に多かったのは「悪口」

  • 「あちこちで友人同士の悪口を言っている」(32歳・アルバイト)
  • 「いつも悪口ばかり言っている」(25歳・学生)
  • 「とにかく人の悪口が多い。職場の同僚や芸能人まで……」(31歳・家事手伝い)
  • 「悪気はないんだと思うけど、愚痴や悪口が多いので疲れる」(28歳・その他)
  • 「悪口が多くて疲れる。しかも私と仲がいい子のことを言ってくる。悪口を誘導しようとしていると思う」(22歳・学生)

 

(2)ぶりっ子

  • 「かなりのぶりっ子で、女友達よりも男友達を大事にするところ」(23歳・会社員)
  • 「にゃんにゃん系」(27歳・アルバイト)
  • 「ぶりぶりの人」(19歳・学生)

 

(3)上から目線

  • 「自分が正しいと思っている」(33歳・会社員)
  • 「上から目線が半端ない」(30歳・専業主婦)

 

(4)だらしない

  • 「時間にルーズ、わがまま、空気を読めない」(22歳・会社員)
  • 「20歳なのに美容に興味がなく、夏は汗だらけだし、腋毛剃ってないのが見えまくって不衛生」(20歳・学生)

 

最初から苦手な人はこんなパターン。出会って早いうちにわかりやすい「悪口が多い」「男好きでぶりっ子」「上から目線で偉そう」な人はどうしても苦手になってしまいますよね……というわけで、ここまでは「まぁあるよね」な人間関係です。

 

問題はここからです。
「最初は好きだったはずなのに、途中でいつのまにか苦手になってしまっていた」パターン。いったいどんなときに、最初に好きだったはず……が覆ってしまうのでしょうか。女性たちの本音、見ていきましょう。

 


最初は好きだったけど、途中で苦手になってしまった友人の苦手ポイント

(1)自己中

  • 「自己中心的なところ。他人を尊重できなくて、いつも内心見下している」(30歳・会社員)
  • 「常に上から目線」(18歳・学生)
  • 「人の好きなものや生活スタイルを否定して、アドバイスしたつもりになっている」(24歳・会社員)
  • 「相手の気持ちを考えないところ」(26歳・会社員)

 

(2)苦手は伝染する

  • 「私にだけ当たりが強かったり、こだわりが強い」(24歳・契約社員)
  • 「何かと敵視して、人のいない場所では無視してくる」(19歳・契約社員)
  • 「私に対してたぶん不満があるのに、言わずに態度に出す」(34歳・会社員)

 

(3)デリカシーがない

  • 「ぐいぐいなんでも聞いてくる」(32歳・女性)
  • 「公共の場でも声が大きく空気が読めず、何度注意してもなおらない。あと、地方に住んでいる友達が東京にいる私に、この日東京に行くから泊まらせて、と言うところ。私と遊びたいわけじゃなく、ただホテルがわりにするために毎回連絡してくるところがイヤ」(25歳・会社員)

 

(4)男絡みの諸々

  • 「マタニティハイとウエディングハイ」(25歳・会社員)
  • 「彼氏ができた瞬間ひたすら上から目線で彼氏を作ったほうがいいと言い始めたのと、とにかく彼氏の話しかしなくなった。仕方ないけど」(28歳・会社員)

 

(5)合わない

  • 「わかりやすい嘘をつく人」(22歳・アルバイト)
  • 「価値観が合わない」(26歳・会社員)
  • 「気を遣わなきゃいけないところ」(23歳・会社員)

 

(6)相手の好意が重い

  • 「人の真似ばかりする」(34歳・専業主婦)
  • 「友達への束縛がきつい」(26歳・会社員)

 

(7)人としてだらしない

  • 「待ち合わせに遅れてくる」(38歳・会社員)
  • 「連絡をちゃんと返さない。お金返すの後でもいい?が多い」(21歳・会社員)

 

……非常に難しいところです。まさに「親しき中にも礼儀あり」も「礼儀」が欠けてしまっていたり、仲がいいんだからこれくらい許されるだろうと思っていたり……そんな油断や甘えの側面が強くありそうです。また、逆に向こうから苦手だと思われているのが伝わると、そのままこちらも苦手になってしまい、伝染するのも難しいポイント……。

もちろん、友達だから頼りあいたいし、助け合いたい。だけど、そう思っていても許せないこともある。仲がいいからこそ、ちゃんと相手を思いやることは忘れないでいたい。
一緒にいるうちにどんどんイヤな面が見えてくるのも、きっと仕方のないことです。完全な人間は、おそらくどこにもいません。お互いの環境が変わることで変化することもたくさんあることでしょう。ふとしたきっかけで、なんだか合わなくなることは、いくらでもあります。
ずっと仲良くいられる友達って、人生の中でもそうそう多くはない。むしろ関係が変わっていくことのほうが、ある意味では自然なことなのかもしれません。

 


【まとめ】

自分が誰かのことを苦手だと思っているように、もしかしたら自分だって誰かに苦手だと思われているのかもしれない。その視点は、常に忘れないでいたいものです。
いつのまにか「仲がいいこと」にあぐらをかきすぎてしまわないよう、改めて身のふり方を考え直すこともきっと必要です。ぜひ、一度考えてみてくださいね。(後藤香織)