斎藤工さんと二階堂ふみさんの強力タッグで、赤川次郎さんの小説『探偵物語』（角川文庫）が34年ぶりに映像化決定！　4月からスタートするテレビ朝日の新枠「日曜プライム」の第1作目として、スペシャルドラマで甦ります。

1983年に薬師丸ひろ子さんと故・松田優作さんで映画化され、興行収入51億円の大ヒットを記録した『探偵物語』は、ドジの連続で崖っぷち状態の探偵・辻山秀一と、彼がボディーガード兼お守りを請け負うことになったオテンバお嬢様・新井直美が織りなす5日間のミステリー&ラブロマンス。突如、ある殺人事件に巻き込まれた2人は、真犯人を捜すうち、距離を縮めていくことに…!?　そんな中、直美は辻山との交流を経て、少女から大人へと少しずつ成長していきます。

恋愛と殺人事件という2つの基軸が放つドキドキ感を、ポップでオシャレな色彩でコーティングした『探偵物語』は、恋愛映画の金字塔『ローマの休日』を彷彿とさせ、絶大な支持を獲得し、1984年には連続ドラマ化。今回はそれ以来、34年ぶりの映像化となります。

■「自分の等身大の芝居を出したい」（斎藤）

辻山秀一を演じる斎藤さんは、「『探偵物語』は映画版で見たラストシーンがとても強烈で印象深く、僕自身も大好きな作品。大好きだった作品に演者として関われることに幸せを感じると同時に、複雑な気持ちになったのも事実でした。ですがふと、今回再び映像化することで、皆さんに映画版をまた見ていただける可能性もあるんじゃないかな、と思ったんです。シェイクスピアしかり、普遍的なテーマは設定をどんどん現代に置き換えて継承していくべきだという考えも相まって、今回は“進行形の『探偵物語』”を生み出そうという思いで参加しました」と率直な気持ちを告白。

また、撮影前には、映画版で辻山を演じた松田優作さんの墓前に報告し、松田優作の妻・松田美由紀さんにも連絡し、「自分の等身大の芝居を出したい」と伝えたそう。

さらに、今回の役作りについて、「撮影中は『辻山には2枚目な瞬間が極力ない方がいい。唯一、自分より誰かを優先するときに、まっとうな何かが見えたらいいな』と思い、“抜け感”を意識しました」と明かし、「作品に華やかな彩りを添えてくれる二階堂さんをはじめ、共演者の皆さんのキャッチャーに徹しながら取り組む中、皆さんのスパイシーでコクのあるお芝居に触発され、僕自身からもいろんなものが出てきましたし、刺激的な現場でした」と振り返ります。

■「印象的だったのは衣装チェンジの回数（笑）」（二階堂）

一方、ヒロインの新井直美を演じる二階堂さんは「小学生のときに赤川次郎先生の小説が大好きで、よく読んでいたんです。初めて読んだ長編小説も赤川先生の作品でした。中でも『探偵物語』は映画も小説も拝見していて、好きな作品です」と、本作はひと際思い入れの強い作品だったそう。

また、「撮影に入るにあたっては特に何かを準備することはせず、自然体のままで臨みました。印象的だったのは衣装チェンジの回数（笑）。今回はお嬢様役ということで、いろんなお洋服を着させていただいたので、着替えるたびに皆さんをお待たせして申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、衣装が変わるとまた新鮮な気持ちにもなりますし、斎藤さんにも華やかだとおっしゃっていただき、光栄です」と現場でのエピソードも告白。

さらに、「赤川先生の作品ならではのスリルやコメディー感を自分なりに噛み砕いて表現できたらな――そう思って、今回は撮影に取り組みました。皆さんにもぜひ楽しんでいただければ、と思います」とコメントを寄せています。

原作の赤川さんは「今回、主演の斎藤工さんは原作の“中年の疲れた探偵”にはスマート過ぎるが、二階堂ふみさんのみずみずしい女子大生とのジェネレーションギャップが生み出す、ユーモアとロマンチックな雰囲気は充分に楽しめるものに仕上がっているに違いない」と期待を。斎藤さん＆二階堂さんという豪華でチャーミングなコンビが、どんなラブロマンスを繰り広げるのか楽しみにですね♡