肌の乾燥が……ひどい。
普段しているスキンケアをしても、肌が乾燥して喉も少し痛い今の季節、辛いですよね。
春に向けて少しでもいい肌になろうとするべく、スキンケアの他にも美肌対策をしているものの、実際のところこのやり方って効果あるの?と思うものが多々ありますよね。
ということで今回は、美容外科『東京イセアクリニック』が全国の20代~40代の日本人男女330人に調査した「美容・美肌」にまつわる都市伝説や噂はどこまで信じられているか?を発表。同院総院長の吉種克之先生の解説も含めてご紹介します!
【伝説1】ヒアルロン酸やコラーゲン入りの化粧水は肌に浸透するのでたっぷりと使ったほうが良い
一般回答は「そう思う」が58.2%、「そう思わない」が41.8%でした! 入っていた方が肌がもっちりするような気がしますが……。
正解は……×
見逃しがちですが、外部から水分を与えることよりも「こまめな水分摂取」が重要です。食事も水分量の多い野菜等を摂取することで体内の水分量が高まります。
外部から「水を塗る」よりも、「内側から水を飲み身体に取り込んで潤う」ほうが医学的観点からいっても美肌づくりや乾燥に有効です。そういった意味ではヒアルロン酸などの有効成分が多いクリームなどを塗布するほうが保湿には向いていると言えます。
【伝説2】食事やサプリメントで「ビタミンC」や「コラーゲン」を摂取すると、美肌効果がある
一般回答は「そう思う」が70.0%、「そう思わない」が30.0%でした。ビタミンCと言えば美肌の近道という感じがしますが、どうなのでしょうか?
正解は……△
ビタミンCやコラーゲンを経口摂取したからといって直接的に美肌になる訳ではありません。日焼けをした際などは元々体内にあるビタミンCやコラーゲンが破壊されるためシミの原因ともなりうるので、それらを含んでいる食事やサプリメントを摂取することで長期的なシミ予防となります。
【伝説3】「温泉」や「半身浴での長風呂」は、美肌に良い
一般回答は「そう思う」が64.2%、「そう思わない」が35.8%でした! 温泉に入ると肌がすべすべになるしこれは○な気がしますが……。
正解は……×
温泉に入ると美肌効果でお肌すべすべと言われているのは、太古から言われる伝説のひとつです。実は温泉ですべすべになるのは古い角質をはがし取る天然の「ピーリング効果」が原因。
また女性に人気の半身浴ですが、残念ながら長時間入浴することで発汗作用からのダイエット効果や、美容(美肌・保湿)効果があるという医学的根拠はありません。お風呂は10分~15分浸かるほうが美肌には良いと言えるでしょう。
【伝説4】PM10時~AM2時までのゴールデンタイムの睡眠は、美肌に良い
一般回答は「そう思う」が72.7%、「そう思わない」が27.3%でした! これはよく言われることですよね。正解はどちらなのでしょうか?
正解は……×
成長ホルモンが分泌されるので美肌にいいと思われがちですが、医学的根拠はありません。成長ホルモンは入眠直後の熟睡期に分泌されます。目安としては入眠3時間後。昨今の日本において、午後10時に寝るのは現実的ではありませんし、ゴールデンタイムを深く意識しなくて大丈夫でしょう。しかし、睡眠は健康な肌作りにとても大切で、新陳代謝を促し美肌を維持し、シミやシワの予防にもつながります。
【伝説5】「ほうれい線」は、「シワ」だと思う
え、言われてみるとどうなんだろう……。一般回答は「そう思う」が60.3%、「そう思わない」が39.7%でしたが、正解は?
正解は……×
ほうれい線は「シワ」と思われがちですが、その正体は「頬のたるみ」です。年齢を重ねると肌の水分やコラーゲンが減少し、頬全体を支えている内側の組織がたるんでいきます。そのたるみが下がることでほうれい線となります。
【伝説6】顔のリンパマッサージは老廃物の蓄積を改善できフェイスラインがすっきりする
一般回答は「そう思う」が73.3%、「そう思わない」が26.7%でした。お風呂あがりに顔のリンパマッサージをする方が多いと思います! これは○でありたい……。
正解は……×
医学的に顔の老廃物というものは存在しません。マッサージ後、一時的にすっきりした感じがしてもすぐに戻ってしまいます。シワやむくみ、たるみの改善を期待し、お顔のマッサージ器具などを使用される方も多いですが、逆に肌への強い刺激や摩擦は肌トラブルやシワの原因になってしまうことも。
近年、正しい洗顔方法として「泡立てネット等を使用ししっかり泡をつくり手と肌が触れ合わない程度に泡で優しく洗う」ことが言われて久しい通り、直接の肌への刺激はご法度です。
【伝説7】顔の筋肉は鍛えたほうが、シワやたるみの改善になる
一般回答は「そう思う」が79.4%、「そう思わない」が20.6%でした! 約8割が「そう思う」と回答していますが、こちらも×なんでしょうか?
正解は……×
シワは表皮上にできるため顔の筋肉とは関係がありません。また、たるみにおいても筋肉上に発生するものでもありません。顔の筋肉を鍛えようと無理に引き上げたり、引っ張ったりすると、摩擦によりシワやたるみができやすくなってしまうので、やりすぎには注意が必要です。
私たちがあっていると思っていた美肌対策のほとんどが違うことが判明し驚きが隠せません。もしかしたら今までの効果はすべて気持ちの持ちようだったのでしょうか……? 正しい知識を身につけて美肌を目指しましょうね♪ (こぐれみき)
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