美味しすぎる…横浜中華街の絶品「中華粥」で、いつもの朝を極上に。【たかのさんぽ第7回】

◆ほんもの遊び人・高野さんが教える、横浜おさんぽデートのすすめ【たかのさんぽ 元町・横浜中華街編 第1回】


あなたは「極上の遊び」を、知っていますか?

それは、「お金をかけなければいけないこと」や「自分には縁遠いこと」……そんな風に思ってはいませんか?
でも、そこまでお金をかけなくても、遊びの種も、毎日を楽しく過ごす方法も、たくさんあるのです。

そんな「極上の遊び」のナビゲートをしてくれるのは、東京・築地生まれ、銀座界隈で幼少期を過ごし、東京中、そして日本中の「究極」や「いいもの」「おいしいもの」を知り尽くした「ほんとうの遊び人」で、現在TSIホールディングスなどで顧問をつとめる高野茂さん。

そんな高野さんから「極上の遊び、極上のデート」を学ぶ連載、「たかのさんぽ」。

 

今回は、CanCam it girl 渡辺光沙子さんを、元町・横浜中華街エリアの「極上のさんぽデート」に連れていってくれました。

【第1回】横浜中華街の「中華粥」を食べれば、極上の1日が始まる


横浜中華街でのデートのはじまりは、体にしみわたる「朝粥」からスタート。高野さんが愛してやまないお粥屋さんがあるということで、しっかりおなかをすかせてきました……楽しみ!

高野「これから行くお店、謝甜記 貮号店(しゃてんき にごうてん)は、横浜の朝ごはんの定番。横浜に旅行しにきて、ホテルの朝ごはんは予約せずに、あえてここで朝食を食べる、という人も相当多く、平日でも行列ができていることがありますよ。お粥と言えば、どんなものを思い浮かべますか? ぱっと思いつくのは、風邪のときに食べるようなあっさりしたものでしょうか。でも、ここのお粥はすごい。一度食べたら忘れられなくなりますよ。」

どんなお店なんだろう……期待を膨らませながら、いざ、お店へ!

やってきました!

お店の前にどーんとあるサンタさんが目印♪

ところでこの取材に行ったのは10月前半なのですが……なぜクリスマスシーズンでもないのにサンタさんがいるんでしょうか?

高野「謝甜記の向かいで営業していたBARがクリスマスにサンタを出していて、それをふとしたきっかけでもらうことになったそうです。そこがきっかけで、サンタクロースのように世界に知られている……そんな想いをもって、サンタを一年中看板として使っているようです」

 

そんな経緯があったのか……と驚きつつ、着席。週末だとやはり混むこともあり、この日も平日の午前中にも関わらず列ができていることもありました。
21種類の具やトッピングで、バリエーション豊富な中から好みの中華粥を選べます。早速「海老」「貝柱」「鶏肉」の3種をオーダー。

お、美味しそう……!

早速いただきます♪

ひと口食べると、じんわり、体にしみわたる……。そうそう、体が求めていたのって、これなのよ。朝ごはんにも食べたいし、でもお昼ごはんに食べたら午後頑張れそうだし、でもお酒を飲んだあとのシメにも良さそう。つまり、いつでも食べたい。
絶妙な塩気、トッピングの揚げパンの食感の変化……そして付け合わせのネギ醤油を足して味を変えていくのもオツなもの。
ちなみに高野さんの定番は、「イカとネギのあえもの」をプラス。

そのまま食べても美味しいのはもちろんですが、おかゆに入れるとまたいいアクセントになってくれます!
この日は残念ながら売り切れでしたが、唐揚げも謝甜記の名物! 次に来たら絶対食べます。

ちなみに取材の日の前に、台湾の人々の祝日「雙十節」があり、ちょうど台湾の方々がたくさんお店に来たそうなのですが、その際はこのトッピングの揚げパンに飽きたらず、みなさん「油条」と呼ばれる揚げパンを追加で注文していたそう。そういえば以前台湾旅行に行ったとき、現地では「油条」を豆乳にひたした朝食が人気と聞いたような……。台湾の方のソウルフードなのですね。

トッピングにもよりますが、お値段はだいたい600~800円程度のものが多いです。このお値段でこれだけ美味しくて、食べた2時間後にふと思い出して「また食べたい……」と思うものって、そうそうないのではないでしょうか。

 

この中華粥のじんわりしみわたって忘れられない美味しさの秘密をお店の方にうかがってみると、生のお米とともに、丸鶏と乾燥牡蠣、乾燥貝柱をじっくり4時間煮込み、フランス原産のお塩、「セル マラン ド ゲランド」を使い、独自の深い味わいを出したものだそう。家ではなかなか作れない、まさに専門店の味。

これらが謝甜記の味を作っている……!

 

ちょっとしたデザートもおすすめとのことで、杏仁豆腐も頼んでみました。

ただの杏仁豆腐ではなく、お店特製の抹茶ココナッツ入り。この抹茶ココナッツがなめらかで美味しくて、杏仁豆腐と交互に食べると、あぁ、美味しい♡

ところで高野さん、デートの始まりに聞いておきたいのですが……そもそも、どうして横浜に中華街ができたのでしょう?

高野「1859年に横浜港が開港し、国際貿易港として発達しました。海外から外国人商人がやって来たときに通訳となったのが中国系の方でした。開港から10年ほどしたときに、中国系の方が一角に集まり、現在の中華街の原型ができたと言われています。ちなみに、1868年に開港した神戸港近辺も、横浜と同じく元町という地名があり、チャイナタウンがあり、そして高台に洋館がある。横浜と神戸、ふたつの港町は、とてもよく似ています」

 

なるほど! どうして横浜と神戸にはそれぞれ「横浜中華街」「南京街」と、大きなチャイナタウンがあるんだろう……と思っていましたが、そんな経緯があったのですね。

横浜中華街のなりたちを教えてもらって、幸福におなかも(心も♡)満たされたところで、いざ、活動開始。
デートはまだ始まったばかり。次はどんな場所に行きましょうか……♪

ナビゲーター 高野 茂
1961年東京・築地生まれ。青山学院大学卒業。女性ファッション誌『JJ』にて、「関東VS関西企画」をはじめとしたヒット企画を生む。アパレル上場会社の東京スタイル取締役・TSIホールディングス取締役を経て、現在はTSIホールディングス顧問。
その人柄と自身の五感・経験に基づいた遊び情報は、モデル・業界人からも厚い信頼を寄せられており、日本各地のおすすめ情報を聞かれること多々。

 

撮影協力/謝甜記 貮号店
神奈川県横浜市中区山下町189-9 上海路辰ビル 1F
050-5869-0944

[月~木・日]
8:30~20:30
[金・土]
8:30~21:30

無休

 

モデル/渡辺光沙子
構成/後藤香織

 

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