インテリアって、大事です。毎日のテンションにも大きく影響しますよね。ハロウィンやクリスマスなど、季節ごとのイベントを取り入れるのも楽しいもの。
でも、「模様替えってお金がかかりそう」「苦労して家具を動かしても、模様替え前と変わらない……」「そもそも私センスがないし」なんて、諦めてはいませんか?
インテリアコーディネーターの荒井詩万(あらいしま)さん曰く、「コツさえきちんと押さえれば、お部屋のトータルコーディネートは誰にでも素敵にまとめられます」とのこと。
◆低予算(1~3万円以内)でもできる
◆ガラリと印象を変えられる
◆不器用&センスに自信がなくても真似できる
そんなワガママな理想を叶えるべく、知っておくべき3つのコツを教わりました。
▼(1)カラーを3色に絞る
インテリアスクール講師であり、『楽天インテリアトレンド』など企業イベントの展示も手がける、荒井さん。彼女曰く、1つめのコツは「カラーを3色に絞る」こと。
「“ハッピーカラフル”と呼ばれるカラフルなコーデは、インテリアとして今、最旬のトレンド。とは言え、いろいろな色を無条件にお部屋に詰め込んでしまうと、ごちゃつき感を生みがちです。
カラフルでもスッキリした印象をキープするためには、インテリアに使う色を3色程度に絞るのがポイント。
たとえばこの部屋(上の写真)では、イエローを基調にレッドとブルーの3色でまとめています。明るくハッピーな雰囲気ですが、リラックスできるまとまり感もありますよね」
なるほど、確かに。黄×赤×青、というパターンの繰り返しがポップで元気な印象なのに、うるさい感じは全くありません。
「もし無機質さが気になるときは、植物のナチュラルなグリーンを加えると、空気が和らぎます」とのこと。物足りないと思ったら、観葉植物やサボテンをちょこんと置くだけでも変わりそうです。
▼(2)見せたいものは“目線の高さ”に!
荒井さん「部屋の印象を決めるのは、パッと目に入ってくる“目線の高さ”にあるものです。インテリアアイテムの配置は“目線の高さ”を意識して考えていくと、うまくいきます」
「上の写真でパッと目を引くのは、右端のライト・中央のライト・テーブルに置かれたグリーン、の3つではありませんか? これらは3つとも“目線の高さ”に配置されています。
天井から吊り下げるハンギング型のライト(上写真)や、壁掛けできる額縁タイプのプランター(下写真)、またハンギングバスケットなどを活用すると、動きも出ます。生き生きした素敵な空間になりますよ」
見せたいものや素敵なものは“目線の高さ”に持ってくると、お部屋の印象をコントロールしやすいのですね。
▼(3)ファブリックや壁紙で印象をガラリと変える
荒井さん「印象を大きく変えるには、空間の広範囲を占めるファブリックを活用するのが一番です。カーテン、ベッドカバー、ラグ、クッションなど。布アイテムは取り替えも簡単で、手軽に気分を変えられるのもメリットですね。
このシンプルな玄関も、ファブリックを中心に小物を配置するだけで……
こんなふうに、かなり印象が変わります」
ちなみにこのコーディネートは、サイドテーブルやチェアを除いて約3万円。手持ちのクッションやラグを活用する、安価なアイテムをチョイスするなど、工夫次第で低予算でも実現できそう。
「ファブリック以外では、壁紙を活用するのもおすすめです。とは言え、お部屋の壁紙を張り替えるのは一苦労。そんなときはパーテーションを取り入れてみましょう。
上の写真では、アイテムの背景にアニマル柄の壁紙を貼ったパーテーションを置いています。このコーデをつくるにあたり壁紙の施行道具も新しく買いそろえましたが、刷毛や糊などが一式トータル4,000円程度でした。
ちなみに貼って剥がせるタイプの壁紙も最近は豊富ですから、どんどん利用していきましょう」
パーテーションなら、表・裏にそれぞれ別の壁紙を貼りつけ、リバーシブル・アイテムに変身させることも可能! 季節ごとにお部屋の雰囲気を変えるのにも役立ちそうです。
プロがすすめるトータル・インテリアのコツ3つ。「3色に絞る」「目線の高さ」「ファブリックや壁紙を活用」……模様替えの際には、これらをちょっと意識してみてください。
季節感やトレンドを取り入れつつ、統一感もあるお部屋。そんなお部屋でゆったりくつろぎたいですね。
(豊島オリカ)
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