昔から、男性の“イイ声”は女性ウケする大きな要素のひとつ。近頃は “イケメンボイス”、“イケボ”という言葉が普通に使われるくらい、男性声優や“歌い手”など、男性の“イイ声”人気が高まっています。
そんな“イケボ”好きにチェックしてほしいのが、シンガーソングライターの織田哲郎さん。“織田哲郎さん”と聞いて、ピンと来る人は多くないかも。でも、1992年発売の自らが歌うミリオンセラーソング『いつまでも変わらぬ愛を』を聞けば「ああ!」と思い出すはず(ただし35歳以上に限る)。
ほかにも楽曲提供をしているアーティストは数知れず。ざっとピックアップすると……
AKB48 『君のことが好きだから』『走れペンギン』『鈴懸なんちゃら』
TUBE 『シーズン・イン・ザ・サン』『SUMMER DREAM』
Kinki Kids 『僕の背中には羽がある』『Anniversary』『まだ涙にならない悲しみが』
DEEN 『このまま君だけを奪い去りたい』
ZARD 『負けないで』『揺れる想い』
ソナーポケット 『あなたのうた』
中山美穂&WANDS 『世界中の誰よりきっと』
B.B.クイーンズ 『おどるポンポコリン』
など、まだまだある有名曲を挙げるだけで記事が終わってしまいそうです。
そんな織田さんが、ソロ・デビュー30周年を記念して10月末にオリジナル・アルバムを発売。こちらは『W FACE(ダブル・フェイス)』のアルバム名通り、ロック的要素の強い『Red』と、メロディ主体の『Blue』と題した2枚組。ヒットソング『いつまでも変わらぬ愛を[21st century ver.]』はもちろん、あの中島みゆきさんが作詞を提供した楽曲『Winter Song』も収録。そんな織田さんに、直接お話を伺うことができました。
Woman Insight編集部(以下、WI) 今回のアルバムは2枚組ですが、制作期間はどれくらいですか?
織田哲郎さん(以下、織田) 前回練りに練ったアルバムを出したんですが、その反動か、今回は初期衝動で作りたくなったんですね。なので、全然時間かかってないです。ふだんのアルバムの半分以下の時間ですね。
WI わあ、そんなに短かったんですね。
織田 そうです。「コンセプトがないのがコンセプト」っていう感じで、楽しい気持ちで作りたいものを作って、仮歌、仮ギターの状態でOKになったものもたくさんあります。結果的に、勢いがあるものができた気がします。
WI 荒さを残したままが今の気分に合っていたんですね。
織田 そうですね。今はざっくりした感じが好きだなと思ってて、もしかしたらまた次は凝ったものを作りたくなるかもしれないです。
そんな織田さんが「楽しく作った」というアルバム。結論から言うと“イケボ”好きは聴くべし”! 『Red』のノリノリ感、『Blue』の聴かせるメロディー、どちらも何度か聴いていると耳に残る印象的な曲ばかり。そして最もオススメなポイントは、やはりいつまでも聴きたくなる歌声! CDをオカズに白米3杯いけること間違いナシです。
歌が上手で、楽器も弾けて、作詞・作曲ができて、ヒット曲を生み出すこともできる織田哲郎さん。ひとりで何役もこなせて、音楽の最前線を30年も走り続けるなんて、いったいどんな人なんだろう……? もちろん歌声のみならず、話し声も超絶“イケボ”。声に聴き惚れて長く話し込んでしまったので、次の記事では織田さんの別の顔にぐぐっと近づいてみます。(安念美和子)
『W FACE(ダブル・フェイス)』織田哲郎
¥3,150/キングレコード(発売中)
【あわせて読みたい】
※佐藤健・三浦翔平らが一夜限りのバンド共演!映画『カノ嘘』試写会超速レポ