先日の記事「90年代を制する者はおしゃれを制す!」で、’90年代風の渋カジ・アメトラ系カジュアルが熱い、という内容を書かせていただきましたが、その一方で働く女性のドレス系の装いでは、真逆ともいえる潮流が押し寄せつつあるようです。それは……
バブルファッション復活!
その証拠に……『Domani』12月号のP.115をごらんください。じゃーん。
キラリと首元に輝くパンチの効いたネックレス、小脇にかかえたゴージャス感たっぷりのクラッチ、そしてタイトミニ! ゴージャス! 「スカートブームの中でも最も旬な着こなしが叶うのが細身のタイト」と書かれているように、バブル期のボディコンシャスが戻ってきた? とも言えるかもしれません。
日々トレンドの動向を目の当たりしているアパレルメーカーの実感は? さまざまなブランドを展開する「オンワード樫山」のプレスご担当君野様と中馬様にご意見をうかがってみると……。
君野さん「この秋は、スカートスタイリングが非常に多く、膝下丈のタイトスカートと対極的なフレアスカートの二極化が見られます。スカートは秋冬に引き続き、春夏も引き続き人気になりそうです」
中馬さん「パンツ一辺倒の時代が終息し、女性らしさのあるスカート、中でもキャリアブランドではタイトスカートや程よいフレアー系が好調です。ただし、膝丈がマスト。あくまでも通勤で使えて、子どもっぽく見えないような丈感が求められています。ひと昔前のトレンディドラマのように、丸首のカーディガンを肩掛けする、といった着こなしも注目されています」
この冬マストハブなスカートは、ふわりとした「スイートフレア」と体のラインをシャープに強調する「ペンシルタイト」の二本立てなんですね。たまたま編集部に居合わせたスタイリストさんにも直撃したところ、「スカート人気とアベノミクスや東京オリンピックによる好況感の相乗効果で、グラマラスでゴージャス感のあるタイトスカートが復活したのでは?」と分析していましたが、なるほど~! 思わずうなずいてしまいます。好況感を振りまく女性……これもある意味ハッピーオーラ!? ちょっといいかも。(ナスターシャ澄子)
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