家事の中で、洗濯がいちばん好きです。オシャレ着も可能な限り自宅で洗う派です。だけど、最近困ったことがあります。それは、新しい「洗濯絵表記」の意味がわかりにくいってこと……!
2016年12月から、衣類に付いている「洗濯絵表示」が海外と共通表示になりましたが、きちんと覚えられずに「この素材ならこの洗剤でも洗えるはず」という過去の勘に頼っています。もしかしたら同じように思っている人も多いのでは?
これから春夏のアイテムを新調していく予定なのに、新しい洗濯絵表示がいつまでも覚えられないんじゃ、洗える物も洗えない!と思い、これを機にしっかり覚えようと思い立ったわけです。
■もう迷わない!新しい「洗濯絵表記」の簡単な覚え方
さて、新カテゴリーは大きくわけて「5つ」(家庭洗濯・漂白・乾燥・アイロン仕上げ・クリーニング)ある模様。形から想像できるマークもありますが、それぞれを簡単に覚える方法があるんです。
■【家庭洗濯】──以前は、洗濯機と手洗いと2つの表示がありましたが、新表示ではひとつになり「家庭での水洗い」を表しています。
[数字の意味は?]……なかに書かれた数字は「温度」。「40」と書かれてあれば「水温40度を限度に洗濯機で洗える」という意味です。
[線の意味は?]……桶の下の線は「弱く洗う」という意味で、“線=マイナス”と覚えて、線(マイナス)が多いほど弱く洗うと覚えましょう。
[手の意味は?]……洗濯機で洗わずに「手洗い」という意味(温度表示はありませんが、水温は40度が限度)。桶に「×」が書いてあれば「家庭洗濯NG」という意味です。
■【漂白】──以前は、ビーカーのような形で“エンソサラシ”と書いてありましたが、新表示では三角形のマークに。ただの三角は「酸素系・塩素系の漂白OK」、斜線がある三角は「酸素系OK・塩素系NG」(酸素系は染料を脱色しないので色柄ものに使える漂白剤です)、×のついた三角は「漂白NG」です。
■【乾燥】──以前は、服の形をしていましたが新表示では四角になりました。「タンブル乾燥」と「自然乾燥」の2つあります。
[四角の中の丸は?]……「タンブル乾燥」を意味しています。タンブルは、衣類を回転させながら温風で乾燥させることで、家庭用ドラム式洗濯乾燥機が当てはまります。中の黒丸は温度を示し、数が多いほうが高温です。
[四角の中の棒線は?]……「自然乾燥」を表したマークにある、縦、横、左角の斜め線。一見複雑なようですが、四角の中の「┃(縦線)」と「━(横線)」は“洋服”をイメージすれば簡単! 縦線=つり干し、横線=平干しで、線が2本=濡れ干しになります。濡れている分だけ重くなり線が増えたと覚えればOK。また、左角の斜め線は「日陰」を意味しています。
■【アイロン仕上げ】──これは見たままの形だから簡単ですね。「タンブル乾燥」と同じで、黒丸が多いほうが温度が高いと覚えておきましょう。ちなみに、低音(●ひとつ)はスチームアイロンが使えないのでご注意を。
■【クリーニング】──このマークがついていれば「クリーニングに出せる」と覚えておくだけでOK。「P」(ドライクリーニング/すべての溶剤)と「F」(ドライクリーニング/石油系のみ)は、クリーニング屋さんで使う溶剤なので覚えなくて大丈夫です。
【新「洗濯絵表示」を簡単に覚え方・まとめ】
★新カテゴリーは大きくわけて「5つ」!
★「┃」「━」は「マイナス」と捉え、本数が増えるほどマイナスが増えると覚える。
★「●」は「プラス」と捉え、個数が増えるほど数値が高くなると覚える。
★すべてにおいてマークに「×」があるものは禁止行為です。
いかがでしょうか? 新しい洗濯絵表示は、新カテゴリーの5つ、棒線、黒丸……これを覚えれば大半が自然と理解できるようにできているみたいです。まだ完ぺき!とは言えませんが、これでなんとなく覚えるべきことがわかったので、これから買う衣類も可能な限り自宅で洗えそうです。(さとうのりこ)
*出典:消費者庁ウェブサイト
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