遠征好きアイドルヲタに聞いた「好きな都道府県ランキング」3位福岡、2位北海道。1位は…

こんにちは。Woman Insight編集部の後藤香織です。アイドルが好きです。コンスタントに年間80~90回程度アイドルの現場に行きます。

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アイドルのファンをやっていない人に「えっ、何回も同じライブに行くの何が楽しいの?」と聞かれ、「やだー〇〇さんも何回も同じビール飲んでるじゃないですかー」「何回もディズニーに行くのと同じことですよ♡」と答えるのももう何回めになるでしょうか。もう聞かないでください。

行くたびに新しい発見があり、毎回違う感動がある「ライブ」は、アイドルやアーティストのファンでいる上で最も欠かせないものです。
そして、ライブを観に行くために、いつもの自分の生活圏とは異なる場所へ行く「遠征」も、ファンの楽しみとして増えていきます。

 

これから数回にわたって、Woman Insight編集部が「遠征」について、なんらかのアーティスト・アイドルのファンたち308人に調査した結果を発表します!
ちなみに回答者の平均年間遠征回数は11.3回。実に月に1度は遠征している計算です。そんな日本全国を知り尽くしたドルヲタたちによる「遠征」意識調査。

まず第一回は「ドルヲタが愛する都道府県」について。張り切って発表してまいりましょう。

【遠征好きなドルヲタが愛する都道府県 ランキング&理由】

◆まずは人気都道府県のランキングを発表!

5位 宮城県 9.7%

関東チームからの絶大な人気を誇った宮城県。
多くのアイドルファンが「素晴らしい」と語る神会場、仙台サンプラザホールを持ちます。
仙台サンプラザホールの良さについて語ると「駅から歩いてわりとすぐ」「3階の最後列でも他の会場の2階最前列程度」「1階最後列が20列ちょいくらいでめちゃくちゃ近い」「どこの席が当たっても見やすい」「謎のおひとりさま席が4席あってMCでいじられがちなのでおいしい」などさまざまあります。
もちろん仙台サンプラザ以外にもさまざまなクラスの会場があり、なんやかんやとライブが開催されやすい宮城県。その上、名物の牛タンも楽しめ、東京からなら昼バスでもだいたいの公演時間に間に合い、新幹線で1時間半~2時間と日帰りも余裕。そんなお手軽さが人気の秘訣です。

 

4位 大阪府 11.6%

大阪城,大阪城ホール
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名古屋近郊・関東にお住まいの方に人気だったのが大阪府。「大阪がいちばん好き!」と答えた方の8割以上が「近さ」を理由に挙げました。
京セラドームから各種ホール、ライブハウスまで、さまざまなクラスの会場があり、しかもそのどれもが大阪の中心地から比較的近くアクセス良好。さらにお好み焼きやたこ焼き、串かつなどのご当地グルメも勢ぞろい。大阪城ホールで開催ならライブのついでに大阪城も行けるなど、一度の遠征で何度もおいしいのが大阪です。

 

3位 福岡県 12.3%

3位に輝いたのは福岡県。とにかく多かったのは「ごはんが美味しい!」という回答。安心と信頼のもつ鍋やラーメンが最高なのはもちろん、水炊き、明太子、屋台料理、うどん、鉄鍋餃子や活イカなども良し。また、多くの芸能人の出身地でもあるため、「推しメンの地元」という回答もそこそこにありました。
そして「好きな空港」ランキングでは2位で輝いた福岡空港があるのもポイント。通常、空港は市街地と離れたところにあることが多いですが、福岡空港は博多まで2駅・6分、天神まで5駅・11分と、中心地へのアクセスが抜群にいいのです。
アクセスが良い、ごはんが美味しい……というふたつが人気を集めたポイントのようです。

 

2位 北海道 16.8%

北海道,小樽
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東京・千葉の人からの人気が特に厚めでしたが、全国津々浦々の地域から人気を呼んだ北海道。好きな理由について聞くと「ごはんが美味しいから」という回答がなんと100%。もはや「旅行のついでにライブ」感覚の人が多そうです。

「遠征に来た感じが強い」
「札幌はご飯も美味しく地元の人の人柄も良く、結構遠征します。むしろ、スープカレー食べるついでに遠征してるようなもんです。スープカレー最高」
「海鮮が美味しい。ジンギスカンが美味しい。雪見露天風呂最高」

やはりみんな美味しいものが好き。

 

1位 東京都 21.3%

Tokyo,東京
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そう、そして首都圏に住んでいると忘れがちですが、東京都が各地方のドルヲタから人気を集め、好きな遠征都道府県ランキングトップに!
「ついでにショッピングに行ったり話題のスポットに行ったりできる」「とにかく現場が多く、いろんな現場があるのでうまくいけば2つの公演をまわせる」など、さまざまな理由がありましたが、多かったのは……。

「推しメンがブログで書いていた飲食店に行ったり、聖地巡礼ができる」

そう。地方密着型の場合はまた異なってきますが、多くのアーティスト・アイドルは東京に住み、東京を拠点として活動しています。そのため、東京はいわゆる「聖地」が大量にある場所! 地方の方々の人気を集めるのもうなずけます。

ちなみに6位は愛知県(8.4%)。ここまでがグッと多く、その次は広島県(2.6%)、沖縄県・石川県(各1.9%)と続き、あとはかなり少数回答となりました。

 

◆回答者の平均遠征回数が突出する北海道と福岡

回答が多かった県ベスト6で、回答者の平均遠征回数を調べてみると……。

1位 東京都 平均7.6回
2位 北海道 平均17.8回
3位 福岡県 平均13.4回
4位 大阪府 平均6.7回
5位 宮城県 平均9.0回
6位 愛知県 平均8.1回

という結果に。北海道・福岡が飛び抜けて遠征好きの人に支持される傾向にあるようです。(特に北海道は異常)。

 

◆その都道府県を好きな理由も異質な北海道と福岡

さらに、「その都道府県を好きな理由(複数回答可)」を調査すると、東京都は46.8%、宮城県は53.3%、大阪府は83.3%、愛知県は84.6%が「ほどほどに近い」と、「行きやすいから」という理由が挙がりました。
しかし、やはり北海道と福岡は様子が違うのです。

 

北海道
「ほどほどに近い・行きやすい」19.2%
「ごはんが美味しいから」100%

福岡
「ほどほどに近い・行きやすい」26.3%
「ごはんが美味しいから」84.2%

 

北海道、圧倒的ごはん支持率です。
「行きやすさ」よりも、圧倒的に「ごはんが美味しい」。遠征回数が増えると「ごはんが美味しいか」「そこに行ったことがない県かどうか」で遠征先を決めがちです。あるあるです。

海鮮丼
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ちなみに、都道府県を問わず、全体で「最も好きな都道府県を好きな理由」を見てみると、

「ごはんが美味しい」62.3%
「ほどほどに近い・行きやすい」46.4%
「観光スポットがある」31.8%

が三大多い理由でした。

 

◆そもそも「北海道に近い県ってどこだ」問題

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そして、数は少ないとはいえ、約2割が「ほどほどに近いから」と答えた北海道。そもそも北海道がほどほどに近い県の人ってどこだ、青森県か? と見たところ「群馬」「千葉」「東京」「大阪」でした。

……?

近いか?

ちなみに今調べたところ、群馬~札幌は約1,100km、大阪~札幌は約1,500kmでした。

 

というわけで、「北海道が近い」と答えた方々の他のアンケート項目を見てみることにしました。「どこから先を“遠い”と思うか」というアンケート項目をいくつか抜粋して見てみると、

 

東京「北海道、本州、九州以外は遠い」(=つまり四国と沖縄・離島のみが遠いという認識)(年間遠征20回)

千葉「国内ならどこでも大丈夫です」(年間遠征10回)

大阪「距離よりもアクセスのバリエーションと金額が重要。例えば大阪からなら青森とか岩手は遠く感じる。でも北海道は近い」(年間遠征50回)

 

納得しました。
そう、群馬の方は若干謎ですが、東京・千葉・大阪はそれぞれ大型の空港がある地域。そして北海道には格安のLCC含め多数の飛行機が飛んでいるので、距離的に遠いとしても所要時間は短い、つまり遠征のプロたちにとってそれは「近い」に等しいのです。

この「どこから“遠い”と思うか調査」については非常に興味深い事柄のため、また回を改めてご紹介します。

これから他にも「好きな空港」「好きな交通機関」「行ったことがないけど行ってみたい都道府県ランキング」など、超ニッチな調査結果を次々続々発表していく予定です。お楽しみに!(後藤香織)

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