永遠に消えない「不安」こそが「夢」への近道┃ニコラス・エドワーズ×「不思議の国のアリス」

WI 毎朝そうして振り返る時間を作っているのですか?

ニコラス はい! 怒ってイライラして嫌な気持ちで寝ても、だいたい朝起きればリセットされていますからね。そうやって冷静になった状態で、あらためて振り返るんです。夜にやっちゃダメ。きっと、イライラってそう簡単に消えないから(笑)。朝起きても完全にスッキリしてなければ、それはじっくり考えなければいけないことだと僕は判断してます。嫌なことがあると反射的に、その場で言ってしまう人もいると思います。その人の性格に合っていればそれでいいと思うけど、僕自身は「本当にこれは言わないままでもいいのか」というのを、一晩置いて考えるタイプです。一晩置いて納得いかなければ、きちんと相手に伝える主義ですね。

 

WI 日本人だと、一晩置いたら、言わずに我慢するほうを選ぶ人も多いかもしれないですね。

ニコラス 僕、日本語で面白いなと思うのが、「我慢」って言葉。たとえば友だちに「何か我慢してる?」と聞かれると、反射的に「ううん、大丈夫」って返事をする人が多いですよね。本当は我慢しているのに。相手に対して言うのを止めて我慢することを選んだのは自分なのに、心の中では「私、我慢してるのに」って。僕は、物事を「我慢する」と思った時点で、そのことは捨てます。捨てられないんだったら、我慢もしない。僕の中で“我慢する=手放すこと”だから。「我慢しているんだ」と思うということは、我慢しきれていないんじゃないかなって思うんです。ちょっとややこしいかもしれないけど(笑)。たしかにその場の雰囲気でそうしなくちゃいけないことも多々あるけど、それって本当は「言うべきこと」なんじゃない?と。もし我慢してばかりで自分の気持ちが言えない環境なら、そこは本当に自分がいるべき居場所なのかなって僕は考えちゃいます。

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「人生のターニングポイント」がテーマだったため、ニコラスさんの過去や身上に触れる話もたくさん出てきました。それにしても彼と話していると、「それはそういうものだから」と普段見過ごしていることや“生きる上での矛盾”をあらためて考える機会をくれます。

つい、「講師もできるのでは?」と伝えると、「そんな! 僕は人に教えられることは何もないですよ(笑)」と笑っていました。(撮影:フカヤマノリユキ/取材:さとう のりこ)

*次回は「時間を忘れるほど没頭すること」をテーマにお届けします。

ニューアルバム『Go East / Go West』2016年11月30日(水)発売
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