味つけ次第でどうとでも着こなせるシンプルな定番服は、合わせ方ひとつでずっと着こなせるアイテムです。
ファッション誌『Oggi』を中心に活躍するスタイリスト金子綾さんが、今回着目したのは、シンプルな黒のボートネックカットソー。シンプルなカットソーに何を足し、何を引くか……黒カットソーの着こなしのヒントを、『Oggi』9月号よりご紹介します。
今回誌面で着回したアイテムはコチラ。数あるカットソーの中から金子さんがおすすめするのは、アニエスベーのカットソーです。つかず離れずの絶妙なフィット感や短めの着丈にすっきりした七分そでもあいまって、上半身をコンパクトに見せてくれるとのこと。
カットソー ¥7,700(アニエスベー<アニエスベー>)
【1】トレンド素材を普段着になじませる
トレンドの服に挑戦してみたいとき……ベーシックなアイテムは、旬のアイテムを日常の普段着にすっとなじませてくれます。
たとえば、独特の光沢を放つベロア素材は、この秋の見逃せないトレンド。フェミニンなきれい色を黒で締めて着るのが好バランスです。
【2】ゆるくレイヤードする
おしゃれ上級者なイメージのあるレイヤード。今季のレイヤードは、カットソーとキャミワンピ、そしてキャミワンピからワイドパンツへと、ゆるくエフォートレスな雰囲気が気分。
レイヤード初心者さんは、黒カットソーとネイビーのキャミワンピを重ねるなど、色味を限りなく近づけてなじませるのがうまく着こなすコツです。
【3】定番同士をレイヤードして斬新コーデに。
トップスひとつ×ボトムひとつだけのコーディネートになりがちな初秋。なんだか退屈かな、と感じたら、定番のボートネックカットソーを、これまた定番のタートルニットとレイヤードすることで、一気に斬新コーデに。ブラック×ブラウンでまとめたトラッド配色でも、ぐっとおしゃれっぽさが増します。
【4】秋のはじまりのスモーキーカラーを引き締める
秋のはじまりは、首元や手首などはすっきりと肌見せしつつ、スエードのブルゾンやニットスカートなど、素材で秋を取り入れていきましょう。
ボディラインを拾うシルエットの場合は、Vネックトップスだとトゥーマッチ、クルーネックだと抜け感が足りない……ということで、ボートネックがもっとも女らしくまとまります。
【5】フレンチシックをほぼオールブラックで。
王道フレンチなコーディネートも、甘くなく黒で統一しておしゃれに見せるのが金子さん流。ウール、レザー、コットンなど、素材の異なる黒で全身をまとめることで、モードな印象に。パンプスとネイルで赤を差して艶っぽく。
どんなテイストの服にも合って、「いつもの自分っぽい」コーディネートに仕上げてくれる黒カットソー。是非、お気に入りの1枚を見つけてみてくださいね。(後藤香織)
★詳しくは『Oggi』2016年9月号(小学館)に掲載
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