◆大きな違いとしては、「粘性」が違います
タコスミとイカスミは、同じ「スミ」と言っても、その性質がまったく違います。
イカのスミは、「分身の術」と呼ばれています。敵に襲われそうになると、粘り気のあるスミのかたまりを吐き出し、自分のダミーを作りだして、敵が惑わされているうちに逃げます。
一方、タコのスミは「煙幕の術」と呼ばれており、イカのスミとは違ってサラサラしています。敵に襲われそうになったときに吐くと水に溶けてあたりに広がり、敵から身を隠します。
サラサラしており料理になじまないため、使いづらいようです。
◆扱いにくさも違います
イカのスミが入っている袋は簡単に取り出すことができて扱いやすい一方、タコのスミは肝臓の中にあり、取り出すこと自体が難しく、取り出したところですぐ破けたり、スミが出てしまうそう。
このように、「タコスミは料理に絡みにくく、さらに扱いにくい」もの。どちらもイカスミを使えば解決する問題なので、あえてタコスミを使う理由はない……ということで、この世にはあまりタコスミ料理は存在しないようです。
ちなみにタコ料理専門店などでは、ごくたまに「タコスミ料理」を出しているところもあるそう。もし見つけた方は超レアなので、ぜひ食べてみてください!(後藤香織)
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