5月11日都内にて、映画『秘密 THE TOP SECRET』完成報告会見が行われ、キャストの生田斗真さん、岡田将生さん、松坂桃李さん、栗山千明さん、大森南朋さんと大友啓史監督が登壇しました。
本作は“脳内の記憶を映像化し、迷宮入り事件の謎を解く――”。映像化するには絶対に不可能と言われ続けてきた数々のシーンを持つ、清水玲子のコミックを、プロジェクトの立ち上げから5年もの歳月をかけてスクリーンに結実させ、作品で最も核となる“脳内映像”を描き出すため、俳優がヘルメット型の「主観カメラ」を装着したまま芝居をするという、この作品ならではの手法で撮影されたそうです。
主演の生田さんは「人の脳内の秘密を暴くという作品です。どこか問題定義をしながらきちんとエンターテイメント作品に仕上がっています」と挨拶すると、「（特殊脳内捜査チーム）『第九』を立ち上げたメンバーのひとりで、かなり多くのトラウマと闇を抱えて、立っているのも生きているのも精いっぱいな役でした。撮影期間中もストレスや辛さをを感じながら、過ごしていたと思います」と撮影当時を振り返りました。
しかし岡田さん、松坂さんとの共演に「ゆとり世代の俳優と共演できて、嬉しかったし楽しかった」と笑わせると、『ゆとりですがなにか』と隣の岡田さんが日本テレビで放送中のドラマの題名で答え大爆笑となりました。
その岡田さんは、「チャレンジな作品でした。エリートで『第九』に入りたくって、狂っていく……。やったことがない役で、監督から“太い幹をつくれ”と言われました」と、役柄について答えました。
もうひとりの“ゆとり”出演者松坂さんは「最初からなくなっている役。秘密を守るために死ぬ濃厚な役でした。（死んでいるから）いかに身体を動かさないか（笑）」と笑わせ、「（身体を動かさないためには）無になる。目を閉じて白い紙に描いた黒い点を見つめていました」と変わったエピソードを公開しました。
そんなキャストに大友監督からは、「（完成して）ホッとしました。今まで見せたことのない役で、（俳優陣の）代表作になれば」と自信を覗かせました。
